Category: よっしーずボイス(ブログ)
使う道具の選択も重要。
協調性、巧緻性が低下している方の場合には
HBではなくて、2Bや4Bの鉛筆を使います。
柔らかめの芯が筆圧のコントロールを肩代わりしてくれます。
自分が書いた字がふるえている、曲がっている、書きにくい
…など「文字を書く」という体験は
その都度明確なフィードバックがはいります。
書きにくい、書けなかった…
という失敗体験につながらないように使う道具も選択します。
食事場面を観察しておけば
対象者の方に負担をかけることなく
手指の機能や道具の操作性のスクリーニングができます。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/202
書くことでは題材選びも工夫します。
脳卒中後遺症のある方には、線や形や五十音の練習もしますが
認知症のある方の場合には、歌詞をよく使います。
大抵の方は、黙読しながら書くので
手続き記憶を活用できます。
同じ歌詞でも
漢字まじりとひらがな中心の2種類用意します。
また、同じ歌詞でも
直接なぞれるものと見本をみながら書きこむ2種類を用意します。
こういう時にパソコンは便利です(^^)
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/200
段階付けは下絵の大きさでもできます。
A4サイズとハガキ大の大きさでは
A4サイズのほうがエネルギーを必要とします。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/214
いろはカルタを筆ペンでなぞってから拡大コピーして使います。
塗り絵に飽きたり疲れたりしたら
いろはカルタの話題でお話することに切り替えられます。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/197
下絵にもひと工夫します。
市販の塗り絵の本をそのまま使うんじゃなくて
何の絵かを明確にするために
対象を太ペン、細ペン、鉛筆でなぞります。
たとえば、こんな風に。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/196
「塗り絵」は、よく使われる課題の1つです。
よく使われるわりには、
あんまり工夫されていないようにも感じています。
幼稚な画題はNG
たとえばこんなの。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/194
ほんとにちょっとしたことでも丁寧に為すことが大切。
たとえば
よく使われる「歌」
お年寄りはアカペラでは歌いにくい。
伴奏だけでも無いよりは有ったほうがいいし
伴奏だけよりも歌声があったほうがいいし
歌詞も用意したほうがいいし
懐メロだったら
歌ってる歌手の顔写真があるともっといい。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/189
評価として
記憶の連続性をみたり、見当識の状態をみても
それだけでは片手落ち
日々のいろいろな場面で起こったことを
記憶の連続性や見当識の状態と
関連づけて「何が起こっているのか」を推測できることが大事
もちろん、障害だけでなくて
代償もふくめて残存能力をどのように使っているかということも
そうやって考えると
身体障害と認知障害と
症状や障害は異なっても
なんら考え方に違いはないのよね
私たちは
現実的に具体的に
対象者の役に立つことをできるように評価するのであって
ただ単にチェックリストの項目を埋めるために
記憶の連続性をみたり、見当識の状態をみるわけではない
疾患特性による違いはあっても
それらを支える下部概念としての考え方は同じなんだよね。
Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/186
最近のコメント