Tag: リハビリテーション

たとえばの誤解 2

IMG_0516

ICIDHの考え方は、私たちに非常に大きな影響を与え
今も根深く私たちを支配しています。

「原因を探索し改善する」
という言葉は、認知症のある方のBPSDや生活障害を改善する
ための方策として、よく聞く言葉だと思います。
一見、正しそうに聞こえる。
そこがまさに落とし穴なんです。

この言葉は、ICIDHに依拠した考え方です。

ICFという言葉は知ってるという人でも
私たちの日々の関わりをどう考えるのか
という段階でICIDHに戻ってしまう人ってとても多い。

ICFという言葉つまり概念を
どうケアに活かすのか…ということについて
突き詰めて検討されていないのではないだろうか?
という疑問を抱いています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1641

たとえばの誤解

IMG_0516

肺炎が日本人の死亡原因の第3位だそうです。
「認知症のある方に起こる肺炎は
仕方のないもの
どうすることもできないもの」
と認識されている方も少なくないようですが
それは違います。

もちろん、そういう場合だってありますが
圧倒的大多数の場合に
「認知症のある方に起こる肺炎は
介助者のスプーン操作によって改善できる」
という事実があります。

誤嚥性肺炎になった方も
再燃することなく経口摂取が可能となる場合が
非常に多くあります。

認知症のある方「だけ」の「問題」ではなく
認知症のある方と介助者との関係の中で起こっている。
だからこそ、改善可能なのです。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1640

前提の明確化

IMG_0517

いろいろなことの意識化はあるにしても
たとえば、暗黙のうちに自分が依拠している事柄ってあって
そういった前提としている事柄を明確化できると
さらに納得がいったり
より伝わりやすい説明ができたり
有益な意見交換ができたり
と通常業務にも良い効果をもたらすことができたりする。

案外多いのは
前提として依拠している考え方や事柄は
共有できているという誤解のもとに
表面的に意見交換をしているというケースってよくある。

前提要件の明確化、共有化って
とっても大事だと思う。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1639

意図的に言葉を選択

IMG_0442

声かけの重要性について
否定する人はいないと思います。

でも、じゃあ声かけの何にどんな風に気をつけたらいいか
って具体的に検討されているようで
あんまり検討されていない。ように感じています。

丁寧に。。。とか、敬語をつかって。。。とか
そのくらいで。

対人援助職としては当然だと思いますけど
認知症という状態像によって起こる
障害への配慮が必要で
そのための声かけの工夫って
もっと具体的に検討されていいのではないかと考えています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1635

変な同一化

ちょっと待った

「OTは素晴らしい」かもしれないけど
肝心なことは
自分が「素晴らしいOT」を実践できているか。だと思うし

「認知症は難しい」かもしれないけど
肝心なことは
「自分が(認知症を)難しく感じてる」ことだと思うし

仮に
魔法の杖のようなツールがあったとしても
肝心なことは
自分が使いこなせるかどうか。だと思うし

結局は自分なんだと思うんだけどなぁ。。。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1632

唱えているだけでは叶わない

CIMG0918

願っているだけでは
願いごとを叶えることはできない

お題目を唱えているだけでは
より善い現実を手にすることはできない

「その人に寄り添ったケア」
という理念を具現化したいのなら
願うのではなく
唱えるのではなく
日々の暮らしの中でこそ
もっと地道に愚直に
私たちの言動を具体的に検討することなのだと考えています。
具体的に検討できるくらい、目の前で起こったことを
観察できるようになることなのだと考えています。
観察する前の「判断」(実際には感想)が多すぎる
…そう感じています。

そのためにも
知識と技術が必要で
だって
知識がなければ抽象論・総論・一般論にとどまってしまう。
技術がなければ現実化・具体化することができない。

願いごとを叶えたければ
その願いが強く大きなものであればあるほど
要求される知識と技術は比例して広く深くなっていくと思う。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1628

ガンバレって言うのではなく

IMG_0442

実習に来てる学生さんに
「ガンバレ」って言うのではなくて
学生さんが頑張れるように
援助したいと思う。

日々の困難の中にいる方に
「ガンバレ」って言うのではなくて
困難の中にあっても頑張れるように
援助したいと思う。
できれば、困難が少しでも少なくなるように
可能であれば、何かしらの善きことを見い出せるように
援助できるようになりたいと思う。

そのためのチカラを
チカラを扱えるに足る自分を

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1626

誤解の疑問

我慢のしどころ

今を遡ること〇十年
学生の時や若い時に
「どうなるかわからない」
「本当にそうなるのか確信がない」
のに
目標なんて立てられない
目標を立てていいのだろうか?
と感じていた時がありました。

大きな誤解です。。。

100%実現できるかどうか
わからないからこそ目標を立てるんです。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1623