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徘徊や暴言、暴力、異食や大声等のBPSD(Behavioral and Psychological Smptoms of Dementia:認知症の精神・行動症状)は、ご本人も介助者も困ってしまいます。 タイトルに引かれ …
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2013年が始まり、最初の1ヶ月がそろそろ経とうとしています。 今年もナオミ・フェイルさんが5月に来日してバリデーションセミナーが開催されます。 詳細はこちらをご参照ください。 公認日本バリデーション協会http://w …
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今年もあと残りわずかとなりました。
今年1年、お忙しい中を
お立ち寄りくださいまして
本当にどうもありがとうございます m(_ _)m
講演の時なんかに
「ブログいつも見ています」
と声をかけられると嬉しくて木に登りたくなります… (^^;
直接お会いした時に
「実は、ブログを読んでたんです」
ということもあって、ご縁って不思議。と思うことがあります。
私の拙いお話が
ほんのちょっとでも
お立ち寄りくださる方のお役に立つことができれば
そして困っている対象者の方のお役に立つことが叶うならば
今の私にとっても
かつて、もがき苦しんでいた過去の私にとっても
本当に本当に嬉しいことなのです。
今年の記事更新は本日まで。
年明けは、1月4日から記事更新を再開いたします。
「花も実もある毒もある(?)よっしーずボイス」
これからも引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
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たったひとりでいいから
心底信頼できる人がいれば
世界は全く異なって見えてくる。
個人的なことに置き換えてもそうだし
リハの世界だってそうだと思う。
時々聞かれる…というか
相談というカタチでグチをこぼされるのが
「自分はそう思うけど、他の職種が…」とか
「チームワークがとれないから患者さんもよくならない」とか
というパターンがすっごく多いんだけど
その人がそう言ってる時点で
対象者のチカラを本当には信頼してない
って言ってるのと同じように私には聞こえる。
連携するのは
より早くより適切により効果的に
対象者の方が良くなるためだから
連携そのものが目的じゃない
本当は。
連携できるに越したことはないけど
でも、連携できないから対象者の方が良くならない
というのは手段・方法の目的化による誤解・すり替え
だと考えています。
自分1人でも
今、60%のことができているんだったら
80%のことができるように
そっちのが先
そして
当たり前のことだけど
他者は
60%のことしかできない人よりも
80%のことを為してる人の話に耳を傾けるし
60%のことしかできない人よりも
80%のことを為せる人に担当してもらいたいよね。
目の前にいる方から
信頼されるに足る自分で在るように
そっちのが先なんだと考えています。
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私は、学生さんが担当しているケースを通して
目標設定の過程の体験学習ができるように指導しています。
当院の後輩や
実習に来る学生さん
その他いろんな人に聞いたけど
目標設定を実習でちゃんと教えてもらってる人って少ない。
ほっんとーに、少ない。です。
「これは目標じゃないから直してって言われたけど
どうしたら目標になるのかわからない」
「目標と目標でないものの違いがわからない」
「これが目標って言われたけどよくわからない」
そういう声をたっくさーん聞いています (^^;
目標とは何ぞや?
ということを明確に言語化できない指導者が
学生さんに適切に指導できるはずがない。
ケースの目標はこうよ…って
目標だけを教えてもらっても
それでは学生さんにとって何の学びにもならない。
老年期や生活期での「漫然としたリハ」批判。
「認知症はわからない。難しい」という声。
これって実は
評価と目標設定の問題なのではないかと考えています。
担当しているケースを通して
「評価」と「目標設定」の過程をきっちり体験学習する
それが、私がやってる実習指導です。
そして案外多くの場合に
曖昧に為されてしまっている実習指導の問題の根幹が
実は、世に言われているようなアレコレなんかじゃなくて
「評価」と「目標設定」の過程の体験学習ができていない
ということなんじゃないかと考えています。
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学生さんには
必ずその日一日の「今日の行動計画」を立てさせ、毎朝確認し
夕方のフィードバックの時に
学生さんから「今日の行動結果」を報告するように指導しています。
学生さんが行動観察ができないのは
慣れていないということもあるし
知識が不十分だということもあるけど
それだけじゃなくて
実は一番大きな理由が
「自分が何を観察しようとしているのか明確ではない」
ことに起因することがすごく多いんです。
場面を見る=観察できる
そんな風に誤解している。
場面には、あらゆる障害と能力と特性が反映されてるのに。
よくあるのが
「食事を見学します」って言うから
(食事の何を見るの?)って聞くと
まず、学生さんは「え?」となる (^^;
食事という場面では
姿勢も上肢機能も道具操作も認知も記憶も習慣的遂行機能も
口腔機能も対人関係能力もその他etc.etc.。。。
いろんな「はたらき」を見ることができる。
だからこそ
自分が何を見るのか、明確にしておかないと
何となく姿勢を見て、何となく上肢操作能力を見て、何となく…
ということになってしまいがち。
意図的観察ができないと
行動観察ができるようにはならない
ということをしっかと体験学習していただきます。
自分の意図を明確にするから明確に観察できる。
どこまで観察できて
観察しそこなってしまったところがどこなのかを明確にできる。
そして、じゃあ、どうするか
ということを具体的に考えやすくなります。
そこを夕方のフィードバックの時に確認します。
もうひとつ、大切なことは
フィードバックの時に
まず、大抵の学生さんは時系列にそってダラダラしゃべりますから
そうじゃなくて
結果、概要、大枠から詳細へと
概念の階層性を意識しながら
整理して報告するように指導しています。
そうすると
体験したことがらの「意味」を明確に学生さんが理解しやすくなります。
得るべき情報の曖昧さや見落としに一層気がつきやすくなったり
観察から得られた情報の優先性や関連性にも気がつきやすくなったりします。
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学生さんの実習初日には
学生さんの机の上に
当院のパンフレット、8週間の予定表、1日のタイムスケジュール
これらをまとめて置いておきます。
指導者も忙しいから
「ごめんね。ちょっとだけ待ってて」
って学生さんを待たせてしまうこともあります。
そんな時に
学生さんが安心して時間をつぶせるように
読むことができる資料を用意しておきます。
だって経験ありません?
実習初日、初めての環境で、これからどうなるか予測できなくて
でも、姿勢を正して真っ正面を向いて
いつ来てくれるかわからない指導者をひたすら待つのが辛かった
…とか (^^;
もっと大切なことは
実習期間中の流れや1日の流れを
視覚情報として学生さんに伝えることです。
言葉でズラズラ説明されても
人は、体験していないことをイメージするのは難しいし
頭の中にも残りにくいから
視覚情報として提示した上で
初日の見学で一度得た視覚情報を行動として体験してもらいます。
そうすると学生さんは1日の流れをイメージしやすくなります。
大切なことは
必要な準備はちゃんとしておく
ということです。
当たり前ですが。
いいかげんな指導している人に限って
準備もいいかげんだったりする (^^;
そういう人は臨床でも同じだったり (^^; アレ?
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実習指導において
私はやってるけど、案外他の人はやってないことを
でも、やってみると良いと思うことをいくつか書いてみます。
私が学生さんにフィードバックをする時には
大量の裏紙を用意しておきます (^^)
学生さんの言っていることを書き出したり
学生さんに口頭で説明した内容を書いて渡すようにしています。
これは結構大切だと思いますよー
やってない指導者は多いようですが。
学生さんは指導者の説明を聞いている時に
うん、うんってうなづきながら聞いてる。
聞いてる時には、わかってる(気がしてる)
でも、いざ時間をおいて帰宅してから
デイリーノートに書こうとすると
わかってたはずなのに書けない。
経験ありません?自分が学生の時に (^^;
説明されてることは理解できたとしても
「書く」という言語表現は
明確にわかってないとできないもんです。
デイリーが書けないんじゃなくて
書く内容をわかってないから書けない。
でも、そのことをわかってないと
「何て書こうか考える」
いやいや…わからないことをいくら考えたって
書けるようにはならないってば (^^;
で、翌朝指導者に怒られたり…?
そんな風にならないように
説明したことを学生さんが的確に想起できるように
あらかじめ説明しながら紙に書いちゃえば
学生さんが帰宅してから読み返した時に
デイリーに書きやすくなったり
理解の定着を促すことにつながります。
学生さんの報告を聞く時にも
学生さんが言ってる内容を紙に書き出しておくと
論理的整合性の有無について
学生さんと指導者が明確に話題を共有できるようになります。
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私のインタビューを掲載してくださっているPOSTさんのサイトで
私のコラム記事連載が始まっています!
「現役理学療法士による、リハビリ職者を目指す人のためのサイト『POST』」
http://1post.jp
「食事介助」に関する連載記事が始まりました!
http://1post.jp/2015/12/14/dementia_colum01/
ほっんとうに嬉しい (^^)
今を遡ること、たぶん20年くらい前から
機会あるごとに言い続けてきている
「スプーン操作の大切さ」
「食事介助 ≠ 食べさせる、食事介助 = 食べることの援助」
そして
「最重度の認知症のある方でも行動変容は起こる」
ということを
明確に体験できるのが食事介助の場面であり
その場面で起こっていることの「意味」を理解できれば
食事以外の場面でも
起こっていることの意味が理解できるようになる
ということを。
かつての私がそうであったように
これは違うということがわかっても
どうしたら良いのか、わからない時はすごく苦しい。
セラピストが苦しい時には、対象者の方はもっと辛い。
1人でいいから
その苦しさ、辛さから脱することのお役に立てるなら
私はとてもとても嬉しい。
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私の好きな物語は
アーシュラ・K・ル=グウィンの
「ゲド戦記」シリーズ
なかでも「帰還」が一番好き。
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/1/110684-.html
一時話題になったアニメ映画のゲド戦記とは全くの別物です。
著者自身が明確に言っています (^^;
「It’s not my book」
原作は本当に素晴らしいです。
私は折にふれ、何回も何回も繰り返し読んでいて
その都度発見があります。
同じ著者の
「西のはての年代記」三部作も好き。
「ヴォイス」が一番好き。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309463537/
でも今はもう一度読み直したい。
村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167905033
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