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ICFのポイントは、実はここにあると思う。
いきなりで恐縮ですが (^^;
「ICIDHではなくてICFの考え方で」
ということは、既にもう耳タコ状態だと思いますけど
現実には、ICIDHが顔をのぞかせる…しかも、そのことに気づいてない
って結構よくよくあります (^^;
たとえば
認知症のある方の生活障害やBPSDへの対応に関して
「不安や何らかの原因があるから探索して改善する」
という考え方が現在ケアの最前線で言われていることだと思います。
でも、この考え方って、ICIDHそのままでしょう?
抽象的な理解と具体的な方法論が乖離しているのに
なぜか流行しているとそのまま踏襲されてしまう…(^^;
原因と考えるから、一生懸命な人ほど辛くなるし
莫大な時間とエネルギーを費やした割に
効果は高くなかったりする…(^^;
人口に膾炙していることって
真実ではないけど、真実の一端が含まれているから
ということが多いように感じています。
私は
「原因」ではなくて「必然」と考えています。
「原因」を追求するのではなくて
現状そうなる「必然」がある。
その「必然」を理解した上で。というか、理解できると
(心情的に理解するという意味ではなくて
必然として起こっていることが根拠をもとにわかる。ということ)
どうしたらよいか方策が自然と浮かんでくる。
その方策は
目の前にいる人の不足や困難を修正したり改善したりするのではなくて
その人の能力を活かした方法論に他ならない。
まさしくICFの理念を具体的現実的に表現することになる。
自分も辛くならないし
(だって「修正」って
要するに、その人の今も過去も否定することになるんだもの。
そんなの対人援助職として、イヤじゃん。)
目の前にいる人にも行動変容があらわれる。
「必然」を理解できない時には
焦らない。判断を保留する。思考と感受を停止しない。かな。
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認知症のある方の生活障害やBPSDに対して
それらがゼロになることを
最初に着地点に設定して
さて、どうしようか?
とは、考えない方が効果的だと思っています。
繰り返しになるけれど
生活障害やBPSDは、確かに困り事ではあるけれど
障害だけでなく能力も反映されているから
結果として起こっていることに過ぎないのに
ゼロになることを着地点に設定するということは
能力を評価しないということをも意味してしまいます。
どうしたら良いのか、わからない
そんな時は、評価ができていない
今、何が起こっているのか、わかっていない時
だから
そんな時ほど
今何が認知症のある方に起こっているのか
焦らずに、評価することが大事
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geneさんが合同会社から株式会社に変わって
私が初めて行うセミナーが
1月24日(日)エルおおさかにて開催されました。
ご参加くださったみなさま
おつかれさまでした。
運営を担当してくださったHさん
お世話になりました。
どうもありがとうございました。
九州や四国から参加された方もいらっしゃったようですが
無事にお帰りになれたでしょうか?
当日はふだんSNSでお見かけする方とお話することもできて
とても嬉しかったです。
何人かの方から
2月7日のセミナーにも参加します。とお声かけいただきました。
お忙しい中、ご参加くださることに感謝します。
その分、みなさまの期待に答えられるようなお話ができるように
努力します。
まだまだ寒い日が続きそうですが
こちらでは、梅の花が咲きそろっています。
季節の移り変わりを感じます。
もうすぐ春なんですね。
季節の変わり目
年度の変わり目
みなさま、どうぞくれぐれもご自愛ください。
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過剰努力で立ち上がれる
がんばって何とか立ち上がることができる
過剰努力で食べてる
がんばって食べることができる
それらは、確かに能力だけど
それだけでは長続きしない。
がんばるのは、自然な身体のはたらきじゃない。
がんばるのは、一時的なためであって永続的なためではない。
でも、往々にして
「がんばって」食べることを促されるし
「がんばって」立ち上がることを促される
という現状がある。
過剰努力できなくなった時に
一気に食べにくくなり、介助しにくくなり
一気に立ち上がれなくなり、介助しにくくなり
あたかも、その時になって初めて問題が起こったかのように
取り上げられがちだけど
ようやく表面化しただけで、問題はずっと前から起こっている。
まったく同じコトが違うカタチで現れている
そういうコトって、いっぱいある。
本人は文字通り必死になって
がんばってきたのに
できなくなったら
どんなに辛いだろう。
「もっと頑張れ」なんて言われたら、たまらないと思う。
量的に可能な時に
質的な評価にもとづいた対応ができていれば
かなりの確率で防げることがたくさんある。
介護予防の本質って、本当はそっちなんじゃないかと思う。
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座る練習をする時に
重心の移動方向のコントロールをすることがポイントで
そのために必要な介助をその方に応じて行います。
具体的な声かけとしては
「手をずっと下に
膝から足首にむかってさすりおろすように」
と言いながら
この時前方につんのめらないように
なおかつ、足底にきちんと体重がのるように介助して
それから、最後にお尻を下ろすように促します。
決して過剰努力をさせないように
重心の移動方向の再学習が目的なので
がんばらせる必要はありません。
今の能力で
重心の移動方向の再学習ができるように
援助していくと
再学習が行われ、結果として
ラクに座れるようになっていきます。
食事介助と食べ方の関係と
まったく同じことが違うカタチで
現れているんです。
食事介助も
がんばって食べることを促す。のではありません。
今の能力で食べることの再学習ができるように
援助していくだけなんです。
続きは明日 (^^)
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自分で何とか立ち上がれる
という能力って、たとえば
「自力でトイレに行く」ためには必須の能力ですが
その能力維持のために
「立ち上がり100回」なんてナンセンスです (^^;
それよりも
自分で何とか立ち上がれる という状態像の方は
たいてい、座り方も円滑にはできないことが多いです。
ドシンって倒れ込むように座っている方がとても多い。
そのような方には
静かに、そっと音がしないように座る練習をすると良いです。
そうすると
立ち上がりも円滑にできるようになったり
歩き方も円滑にできるようになったりします。
この時大切なことは
「がんばって」「過剰に努力して」座る練習をするのではなくて
一緒にラクに座れるように
介助を主体として座る練習をすることが大切なんです。
ムリさせないことが大切。
そうすると
大抵の場合に、自分で楽に座れるようになってきます。
立ち上がりが困難な方や
あるいは立ち上がりの維持のために
筋力強化や立ち上がりの練習をするよりも
ずっとラクに効果的に立ち上がりができるようになります。
えぇ〜?ホント?と思う方は、試してみてください。
立ち上がりの練習をしている時には
絶対座る機会があるんだから
その時にただドシンと座らせるんじゃなくて
ちょっと手を貸して介助で座る練習をするだけなので
時間は全然かからずに、プラスαの練習をすることができます (^^)
ただ、押さえておくべきポイントはあります。
それはまた明日 (^^)
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できたか、できないか
どのくらい、できたか
という量的側面は大事だけど
どんな風にできて、どんな風にできないか
という質的側面も大切。
リハスタッフにとっては
当たり前の視点ではあると思うけれど
できていることの質的側面の評価と対応をしておくことが
能力維持には、とても重要。
がんばって何とか立ち上がれている
ということは、1つの能力だけど
そしたら、次に
がんばらなくても円滑に立ち上がれることを
目指した方が良いと考えています。
がんばって何とか立ち上がれていることだけを続けてしまうと
代償が効かなくなって
がんばっても立ち上がれなくなってしまうおそれがあるから。
そういう方って案外とても多い。
老健に勤務している時に
入所の方も通所の方でも、そういう方にたくさん遭遇してきました。
そして、がんばらなくても円滑に立ち上がれるように
リハの機会を担保することで
ふだんの暮らしの場面では
がんばって立ち上がれることを維持できるようになった方にも
たくさん遭遇してきました。
これって
食事介助の場面で起きてることとまったく同じなんです。
同じことが違うカタチで現れてる。
続きは、明日 (^^)
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平成28年1月16日(土)に
小田原市民会館にて開催された
第14回神奈川県介護支援専門員研究大会の
シンポジストとして参加してきました。
http://www.care-manager.or.jp/ibento.html
神奈川新聞ニュースにも掲載されています。
「『在宅で看取り』模索 ケアマネージャーが大会 小田原」
http://www.kanaloco.jp/article/146569
お招きくださいました実行委員長
お世話になりました担当部門のみなさま
どうもありがとうございました。
認知症のある方は
能力が低下したから不合理な言動をするのではなくて
能力があるからこそ不合理な言動になってしまう。
だから結果として起こっている不合理な言動を切り取って
どうしたら良いか考えるのではなくて
能力をより合理的な方向へ発揮できるように援助するように考える。
そのために障害と能力をきちんと把握することが大切。
というお話をしてまいりました。
打ち合わせの過程で
食事介助によって誤嚥性肺炎を減らすことができる
そのためには、適切なスプーン操作が必要というお話をしたら
さっそく研修会を企画してくださるとのことで
とてもとても嬉しいです。
本当にどうもありがとうございます。
先にお伝えした
「能力があるから結果として不合理な現れ方をする」
「能力をより合理的に発揮できるような援助が必要」
ということが一番端的にわかりやすいカタチで現れるのが
食事介助の場面です。
認知症のある方は、より安全により食べやすくなり
介助する方は、よりスムーズにより介助しやすくなり
摂取時間もずっと短縮されて
みんなにとって良いことが起こるという体験ができます。
そして、また
食事介助の場面で視点を変換した援助が実践できれば
同じことが違うカタチで現れている
さまざまな生活障害やBPSDに対しても
今までとは異なる視点に基づいた異なるアプローチが
実践できることにもつながっていきます。
少しずつでいいから
こんな風にして
広がっていったらいいな (^^)
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