量的側面だけでなく質的側面も

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できたか、できないか
どのくらい、できたか
という量的側面は大事だけど
どんな風にできて、どんな風にできないか
という質的側面も大切。

リハスタッフにとっては
当たり前の視点ではあると思うけれど

できていることの質的側面の評価と対応をしておくことが
能力維持には、とても重要。

がんばって何とか立ち上がれている
ということは、1つの能力だけど
そしたら、次に
がんばらなくても円滑に立ち上がれることを
目指した方が良いと考えています。

がんばって何とか立ち上がれていることだけを続けてしまうと
代償が効かなくなって
がんばっても立ち上がれなくなってしまうおそれがあるから。

そういう方って案外とても多い。
老健に勤務している時に
入所の方も通所の方でも、そういう方にたくさん遭遇してきました。
そして、がんばらなくても円滑に立ち上がれるように
リハの機会を担保することで
ふだんの暮らしの場面では
がんばって立ち上がれることを維持できるようになった方にも
たくさん遭遇してきました。

これって
食事介助の場面で起きてることとまったく同じなんです。
同じことが違うカタチで現れてる。

続きは、明日 (^^)

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第14回CM研究大会に行ってきました

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平成28年1月16日(土)に
小田原市民会館にて開催された
第14回神奈川県介護支援専門員研究大会の
シンポジストとして参加してきました。
http://www.care-manager.or.jp/ibento.html

神奈川新聞ニュースにも掲載されています。
「『在宅で看取り』模索 ケアマネージャーが大会 小田原」
http://www.kanaloco.jp/article/146569

お招きくださいました実行委員長
お世話になりました担当部門のみなさま
どうもありがとうございました。

認知症のある方は
能力が低下したから不合理な言動をするのではなくて
能力があるからこそ不合理な言動になってしまう。
だから結果として起こっている不合理な言動を切り取って
どうしたら良いか考えるのではなくて
能力をより合理的な方向へ発揮できるように援助するように考える。
そのために障害と能力をきちんと把握することが大切。
というお話をしてまいりました。

打ち合わせの過程で
食事介助によって誤嚥性肺炎を減らすことができる
そのためには、適切なスプーン操作が必要というお話をしたら
さっそく研修会を企画してくださるとのことで
とてもとても嬉しいです。
本当にどうもありがとうございます。

先にお伝えした
「能力があるから結果として不合理な現れ方をする」
「能力をより合理的に発揮できるような援助が必要」
ということが一番端的にわかりやすいカタチで現れるのが
食事介助の場面です。

認知症のある方は、より安全により食べやすくなり
介助する方は、よりスムーズにより介助しやすくなり
摂取時間もずっと短縮されて
みんなにとって良いことが起こるという体験ができます。

そして、また
食事介助の場面で視点を変換した援助が実践できれば
同じことが違うカタチで現れている
さまざまな生活障害やBPSDに対しても
今までとは異なる視点に基づいた異なるアプローチが
実践できることにもつながっていきます。

少しずつでいいから
こんな風にして
広がっていったらいいな (^^)

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バリデーションセミナー2016のお知らせ

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今年も「バリデーションセミナー」が
5月下旬に名古屋・大阪・東京・福岡の4会場にて開催されます。

今年は、ビッキー・デクラーク氏が来日されるそうです。

詳細は公認日本バリデーション協会のサイトでご確認ください。
http://www.clc-japan.com/validation/seminar.html

過去のセミナーの様子や参加者の感想を見られます (^^)

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研修会「認知症・評価・対応」

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株式会社gene(旧:合同会社gene)さんの主催で
認知症関連のセミナーが下記のとおり開催されます。

1月24日(日)に大阪で
「リハスタッフのための認知症のある方への対応入門
〜評価のすすめ方〜」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1441940291-056336

2月7日(日)に同じく大阪で
「リハスタッフのための認知症のある方への評価から対応まで」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1441940522-714229

今年度のgeneさん主催のセミナーで私がお話しするのは
こちらのふたつ限りとなっています。

リハスタッフのための〜という冠言葉がついていますが
リハスタッフでない他の職種の方でもご参加いただけます。

会場でお会いできたら嬉しいです (^^)

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POST連載記事2

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「POST 現役理学療法士によるリハビリ職者のためのサイト」に
私の連載記事vol.2が掲載されています。
http://1post.jp/2016/01/04/interview_ot_dementia_colum02/

今後の記事の導入となる内容になっています。
よかったらお立ち寄りください。

POSTさんのFacebookに
私の食事介助のセミナーに参加した方が
コメントを寄せてくださっていて
職場で実践したら、食べ方が変わった、ムセが減った
って記載されていて本当に嬉しかった。

一度の体験で自分の介助方法を変える
ということは実は案外難しいことですが
その方は、まず自ら行動変容することができたから
対象者の行動変容も援助することができたのだと思います。
その過程は本当にすごいことだと思いますし
そのきっかけになれたとしたら、私は本当に嬉しく思います。

こんな風にして
認知症のある方が
1人でも多く、より安全によりラクに
食べられるようになったら、いいな。

そして
その過程において
援助する人たちが
認知症のある方の能力と脳の可塑性に眼を向けて
他の場面にも展開していってくださることを
心から願っています。

あー私も負けていられない!
がんばるぞー p(^^)q

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信頼のチカラ その4

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周囲がわかってくれない
連携がとれない
その辛さは、本当によくわかります。
イヤというほど、経験してきましたもの。

だけど
だからこそ
あなたがガンバル価値がある。

「関わり方を統一する」
そんな必要性は本当はない。
結果としてそうなることはあるだけで。
方向性を統一することは必要だけど。
人は、その時その場のその関係性の中で生きている。
あなたも私も認知症のある方も。

「職員が違う関わり方をして混乱しないだろうか?」
職員の対応を、環境・入力刺激として位置づければ
対応の違いからこそ、学べることだってある。
少なくとも
人によって自分の行動(たとえば食べやすさ)が変わるんだ
ということを明確に体感することができる。

認知症のある方は、何もわからない
という視点に立つのではなくて
認知症のある方は、難しいことも
失ってしまって取り戻すことが困難なこともあるけど
「イマ、ココ」のことはわかっている、感じている
という視点に立てば
異なる問いを立てることができる。

今までは、私たちが立てた
問いのカタチが適切でなかったから
コタエが見つからなかっただけということもある。

認知症のある方の
ケアやリハの分野で常識的に言われていることの中には
たくさんの誤解があります。
一見正しそうにみえる、でも、よくよく考えてみるとおかしなことを
盲信してはいけない。

目の前にいる人こそが最前線。

「自分ひとりが頑張ったって仕方がない」
そんな風に感じることだってあるかも。ですが。
そんなことは決してない。
たった1人でも正当な関わりができるのであれば
それは間違いなく目の前にいる方に伝わり
目の前の方に必ず行動変容が起こる。

そして、その時に、
その行動変容に気がつく人が必ず出てくる。

その1人の存在に、どれだけ励まされるか。

1人が変わる
ひとりでも変わる

そのチカラは、本当に大きな一歩なんです。

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信頼のチカラ その3

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人は
今居る場での関係性の中に在るから
時には、周囲によって
自己信頼のチカラをそがれてしまうことだって起こりうる。

それって
私たちのギョーカイでも、対象者の方に対しても起こりうる。

認知症のある方に
不適切な30%程度の食事介助しかできない環境であれば
食べにくいのは認知症のある自分のせいかも。
と思わせてしまうかもしれない。
(現に、そう思ってる職員は少なくない)

そこに、もしも90%の適切な食事介助ができる職員がいれば
認知症のある方は、食べやすい!って感じることができる。
そして、食べにくかったのは自分のせいじゃないんだ
本当の私は、こんな風に食べられるんだ
って、自己信頼のチカラを感じることだってできるかもしれない。

少なくとも
その時その場において
90%の適切な食事介助ができる職員は
今のあなたは、これだけ食べられる能力を持っているんですよ。
私にはそのことがよくわかっていますよ。
頑張りましょうね。
というメッセージを無言のうちに
でも、はっきりと伝えることができる。

自分で自分のチカラを信頼できること。
そして、自分の他に信頼してくれる人がいるということ。

それは、暗闇の中で灯された灯

たとえ、どんなに小さな灯でも
周囲の暗闇が深ければ深いほど
その灯の明るさは、一層明確に目に映る。

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信頼のチカラ その2

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セラピストが対象者の方の能力を信頼できなければ
対象者の方が良くなるわけがない。

セラピストが「プロ」として
対象者の能力を適切に「評価」できれば
能力を信頼できないわけがない。

能力を信頼する…っていうことは
全面的に盲信するのとは、まったく違うことで
根拠を明確に確信したうえでの信頼なんだよね。

精神科作業療法に従事する人や
認知症のある方に接する人に
今一番求められているコトは
適切な評価に基づいた確信の上に成り立つ信頼を
対象者に抱ける…ということなんじゃないだろうか。

そういう信頼の有無って
まちがいなく相手に伝わってしまうものだと感じています。

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