みんなの体操を活用(5)

状態の推移に伴って
認知症のある方が利用される施設を
移動されることはよくあります。

認知症のある方にとって
環境の変化はとても大きいものです。

物理的な環境
対応する人
ともに過ごす利用者の方々

何か知っている
聞いたことがある
見たことがある

具体的体験を続けることができるということは
異なる環境下において
不安な気持ちでいる方にとって
現実を結ぶアンカー、楔としての機能も果たしてくれます。

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みんなの体操を活用(4)

現実に何かできることがある

それはとても大切なこと
心身のエネルギーを
現実の中で良い方向性で使うことは
日中の長い時間を持て余し気味な方にとっては
要請されることの1つでもあります。

施設で繰り返し体験したことは
自宅においても
できる、する
ことへのハードルを下げることにつながります。

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みんなの体操を活用(3)

認知症のある方は
なかなか新しいことは覚えられません。

過去に何回か反復して体験したことは
行いやすいものです。

元気なうちに
「みんなの体操」

もしも、認知症が進行してしまっても
かつてやっていたことなら
少しは身体を動かしやすいからです。

 

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みんなの体操を活用(2)

認知症の中核症状が重度の方でも
ラジオ体操第1は、多くの方がおこなえます。

体操することが困難な方でも
曲のリズムに合わせて
手拍子したり、身体を揺すったりする方も
少なくありません。

それだけ、ラジオ体操第1が
身に染みついた
手続き記憶となっているのだと思います。

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みんなの体操を活用(1)

NHKのみんなの体操

施設で積極的にとりいれるのって
どうでしょう?

施設では、なんらかの形で集団体操が
行われていると思います。

そこに、みんなの体操も付け加える

時間にしたら5分もかからないから
検討の余地はあるんじゃないかしら?

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2階はどこ? ポイントその2編

『意図と目的の共有』

2階に行く…という言葉は
目的ではなくて
実は、上着を着る、とりにいく
…という目的を達成するための手段、方法だったのです。

手段のところで押し問答になってしまうと
「2階に行きたかったのに邪魔された」
となりがちです。

目的を共有できずに
手段のところで押し問答になる

臨床でよくあるパターンです(^^;

そう考えると
手段を邪魔された…と考えるのも
あながち無謀とは言えないように思います。

被害妄想とラベリングするのは簡単ですが
結果としての被害感情だとしたら、
対応が変われば
結果も変わるんじゃないかしら?

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2階はどこ? ポイントその1編

復唱することは
実はとても大切なことですが
案外、意識されてはいないようです。
(もちろん、必要なければしなくてもいいのですが)

復唱されれば
相手は、ちゃんと聞いてもらえた
…と実感しやすくなります。

通常はすっとばしてしまいがちな
会話の過程をきちんと言語化して明確にする
…という意味があります。

ちゃんと聞いてもらえる…という実感があれば
今度はそっち(職員)の話も聞いてみようか
…と思ってもらいやすくなります。

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2階はどこ? ココロ編

そのココロは…

『まず復唱』
相手が言いたいことをきちんと受け止めた
…ということを伝えます。

『意図の確認』
2階に行く…という手段の目的、意図を尋ねます。

『意図の達成方法提案』
部屋まで案内。
ここは人により、状況により、対応が異なります。
相手の能力と特性を勘案して

言葉で部屋への道筋を伝えてもいいし
ジェスチャーで部屋の場所を伝えてもいいし
一緒に部屋の前まで行ってもいいし
代わりにお部屋から上着を持ってきてもいいし

大切なことは
なぜ、その方法を選択したのか
自分の中で明確化していること

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