「難しいなぁ…」

あんでるせん手芸の1工程

広告紙を半分に折って手で切る

 

「カンタンそうに見えたけど難しいなぁ…」

 

こう言われたら、どう答えますか?

 

半分に折るためには

紙の端と端を合わせる必要があるし

紙を切る時には、切り込みの入る直前が一番力が必要で

その後は力じゃなくて

両手で均等に引っ張り合うことが要請される

 

これらの運動感覚を

手続き記憶として

身体が思い出せるまでには時間と反復が必要です。

その間、失敗ばかりしていたら嫌になっちゃいます。

 

こういう時に「ガンバって」と言うのではなくて

その人ががんばれるように

場面設定ができることが大切なんだと思う。

 

私たちが当たり前のようにできてしまっていることの複雑さ

そういったことを思い知らされる毎日です。

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他職種との連携 よくあること

実際の臨床場面でよくあることなのではないでしょうか。

他職種の強引で優しくない対応に文句を言う作業療法士(^^;

正直、私だってそう思ったことがない、と言ったら

ウソになります。

(いやーヤマほどある…と言ったほうが正確でしょうか…(^^;

 

でも、強引で優しくない対応をすることで

ようやく「現実」が回っている…と思われているんです。

 

現実は回さなくちゃいけない

他に回せる方法を知らない

 

だったら

私たちが考えるべきことは

違うやり方でも、回る「現実 」があることを示せばいい。のです。

 

やり方を変えろと「言う」のではなくて

現実を回せる他の方法論を「やってみせる」ことなのです。

ここのところを勘違いしている人って、とーっても多いのですが

抽象的総論的理想論しか言えないような人は

同じような場面に置かれた時に

案外何もできなかったりするどころか

結局、自分が批判していた以上のことを

やっちゃったりするんですよね(^^;

 

現実を変えたいなら

批判するのではなくて

具体的現実的な改善案の提案ができるくらいの自分になるほうが先!

 

言うまでもないことですが

提案というのは

その時点で自分が実践してみせられること

であって、誰かにお願いすることではありません。

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食べ方をきちんと観る

なぜ、昨日書いた記事のようなことが起こっているかというと…

主に、食事場面に関わる人の評価の視点が

「食べ物をこぼさずに口の中に入れられるか」

「ムセていないか」

の2点だけになっているのではないかと思われます(^^;

 

口腔内で食塊形成できるか

咽頭へ食塊を送り込むことができるか

等の口腔期のはたらきについて

あんまり確認されずに食形態が選択されているんじゃないかと

思われます。

食後に口腔ケアをすると思うのですが

口の中いっぱいに食べ物が残っていたり

頬の内側に食塊がこびりついているのを見てはいても

その現実が意味している状態像とが結びつかないのだと思われます。

 

治療が終了し

入院前の施設に戻る時には

食形態の変更とその根拠、食事介助方法についても報告しています。

 

不適切な食形態を選択していた…のですから

理由はどうあれ

状態像を把握できていないことを示しています。

 

より正常に近い食べ物を食べさせる

のが良いケア、リハではなくて

その人の状態に合った食べ物をその人が食べることを援助する

のが適切なケア、リハなのではないでしょうか。

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舌の動きの見落とし

とりあえず

咽せずに食事していると

舌の動きが見落とされがちです (^^;

常食や軟菜や刻み食が出されたりしていて

食べにくいから

食べようとしないとか

なんとか送り込もうとして

手を口の中につっこもうとするとか

 

食形態を適切に選択できていないことの結果として

不適応行動が起こっているだけなのに

つまり

食形態が不適切と身体を通してちゃんと訴えているのに

訴えを問題視するというパターンがかなりあるようです。

 

食形態を落として

適切に介助するだけで

食事場面の「問題点」が改善される

…というケースにかなりたくさん遭遇しています。

 

見た目にも、味わいとしても

おいしく食べていただきたい

という気持ちはわかりますが

こちらが良かれと思ってしたことでも

相手に合っていなければ逆効果になってしまいます。

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101回目はお休み…(^^;

すみません…。

昨日の更新を待ってくださっていた方がいたとしたら

申し訳ない。

所用で帰宅が遅くなり、時計をみたら日付が変わっていまして…

 

100回記事更新直後なのに…おマヌケではありますが(^^;

こういうこともあるさということで

どうぞご容赦くださいませ。

 

来週からは仕切り直しということで

改めてよろしくお願いしますm(_ _)m

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よっしーずボイス100記事到達☆

わー!

な、なんと、この記事で「よっしーずボイス」100記事目!

あらら…あっという間にそんなに書いていたんですね(^^;

貴重なお時間を割いてお立ち寄り下さるみなさま

どうもありがとうございますm(_ _)m

深く感謝しております。

これからも引き続きどうぞよろしくお願いします。

 

それにしても

この記念すべき?100記事目が投稿された日に

ウェブサイト管理委員会の会合がおこなわれているという

この巡り合わせ!

この記事が掲載された頃には

私は県内某所でニコニコして過ごしていまーす(^^)

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思い出話から

もう20年近く前になるかしら

「寝たきり老人をなくそう」 「離床して活動的な生活を」

というスローガンが流行した時代があります。

その頃、日本作業療法学会で発表しました。

何にでも参加する「活動的」な人だからといって

認知症状の進行が防げるわけではない

維持できていたのは

自分で参加不参加を選択できる人だということを。

 

こんなの、当たり前。

でも、発表直後にある人から指摘されたことを覚えています。

「作業療法を否定するようなことを言っちゃいけない」

その人が言わんとすることは痛いくらいわかります。

でも、当時も今も

やっぱり、私には納得できません。

だって、私は作業療法を否定したんじゃない。

作業療法をちゃんとやれるようになりたかっただけ。

対象者にとって

本当に有効に作用するような作業を提示することが

私たち作業療法士に求められていることなのではないか。と。

 

その時の私の言葉にできなかった声は

今、カタチを変えてたくさんの方が抱えているように感じています。

 

はっきり言っておくと

何か作業をしているからといって

認知症の進行をくいとめることができるわけではありません。

作業の効果は、もっと別のところにあると感じています。

今の私にできることは

提案としての作業療法をきちんと言語化して伝えていくこと

いつかどこかで

受けとめて育ててくれる人がいることを願って

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若年性認知症の方への研修会に行ってきました〜!

3/4(日)東京で開催された

「若年性認知症の方に対するリハビリテーションの視点からのアプローチ」 研修会に参加してきました。

詳細はこちら↓
>OT協会
>会員向けお知らせ
>平成23年度老人保健健康増進等事業(若年性認知症)
http://www.jaot.or.jp/members/h23kenkyujigyo-jyakunenninchi/

すっごく貴重なご講演ばかりで大変勉強になりました。

参加してよかったー!

長崎など遠方から参加された方もいらっしゃった反面

少しですが、空席もあり…

もっと満員ぎゅうぎゅうを想像していた私は

ほっとした反面、こんなに中身の濃い

おまけに、参加費無料の研修会に参加しないなんてもったいない!

と、強く思いました。

OT協会のHP は、こちらの県士会サイトとは違って自動的な更新通知が届きません。

自分から積極的にアクセスしないと。です。

3/25(日)には、仙台で追加の研修会が開催されるそうです。

迷ってるなら、是非、参加されることをオススメします!

詳細は上記URLにアクセスしてみてください。

 

ちなみに、県士会サイトでは

記事更新通知を受け取ることができます。

まだの方は、こちらからカンタンに設定できます(^^)
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