Tag: Act.

援助と使役は裏表

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わからないのに
聴きもせずに
表面的にActovityを提供するということは
「あなたのためのActovity」ではなくて
私が困らないように何かやってほしいという意図を
暗黙のうちに、でも、明確に
対象者の方に伝えてしまっている
ということなのに。。。

どのレベルであったとしても
Actovityを提供する時には
自分の中で提供するに足る根拠を
明確に言語化できているということ。

最低限、援助として提供するならば。

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率直に聴く

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わからない時には
率直に聴けばよいのだと思う。

「あなたにとって
その場の何が大切なのですか?」

「あなたにとって
その場はどんな場なのですか?」

言葉にして聴くにしても
言葉にならない、もう1つの言葉で聴くにしても

理解したくて聴いたことには
必ず答えてもらえる。

答え方にはいろいろあるけれど。

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生活歴も希望も

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生活歴の聴取も
好きだったことの聴取も
その人を理解するための手段であって
提供する活動に直結するわけではない。

編み物を好きだったからといって
今編み物を提供することが
適切とはいえない。

散歩が好きだったからといって
今散歩を提供することが
適切とはいえない。

編み物のどんな面が
散歩のどんな面が
その人にとっての意味があったのか
その人にとっての意味は何だったのか

そのことをわからずに
見た目だけ提供したって意味は生まれない。

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毛糸をどんな風に渡すか

「丁寧な段階づけの工夫を」

の記事でも段階付けについて少し書いていますが
毛糸モップで毛糸を渡す時に
どんな風にOTRが毛糸をもって
どの向きで毛糸を渡すか…によっても
認知症のある方の工程の理解のしやすさは
まったく異なってきます。

能力は
状況によりけり
程度によりけり
で発揮されるもの

そういうことが本当に理解できていれば
「こう結びつけて」などと
何回も言語指示を出そうとは思わなくなります。

「何回説明しても工程の理解ができない」
というのは
もしかしたら
「何回も説明が必要なほど工程を場面設定で工夫して伝える
ことができていないOTRの力量不足」
という現実が投影されているのかも?

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ひも三つ編み

キャッチボールは「やりとり」の象徴の1つとして、どんな分野でもよく使われているAct.の1つだと思います。
でも、相手めがけて投げることや投げられたボールを落とさずにつかむことができないと導入するのは難しいですよね。
私も風船やバランスボールで代用していた時もありますが、それでも難しい方がいらっしゃいます。
疎通困難で注意の転導性が著明だったり、対象との距離があると認識しづらくなってしまう方など…同じような経験のある方も少なくないのではないでしょうか。

そこで、使えるアイテム、ひも三つ編み登場 (^^)
ひも三つ編み
荷造りしたり、応援用のポンポンを作る時に使うスズランテープを使います。

まずは、相手にテープ端を持ってもらい、私が三つ編みをします。
この時に、私が編む作業に同調してテープ端を引っ張りながら持つことができるかどうか…がポイント。
これができるということは、言葉は介さないけれども、相手を認識して相手との恊働作業をおこなえるということを意味します。

疎通困難で注意集中ができなくて失敗への予期不安が強く情緒不安定な方が他者との恊働作業に集中することができるなら、もうそれだけでも十分だと思います。
非言語のレベルでの「やりとり」という体験をする…ということの意味はとても大きなものがあると感じています。

言語的な意思疎通が困難であったとしても
私が編みやすいようにひもの引っぱり加減を調整する方もいます。
常に一定のテンションでなく微調整しているのです。
また、長い時間続く時には、疲れないようにひもの持ち方を変えたりという工夫をする方もいます。

非言語ではあるけれど
非言語だからこそ、わかることもあります。

それだけではなくて、認知症のある方の場合、さらにその次に進むことができる場合も多いのです。
ひもを触ったり、結んだり…手いたずらを通して「三つ編み」することを思い出す場合も多々あります。
三つ編み…おさげ髪を結ったり、わらじを編んだりと昔の人は「編む」ことはなじみのある動作です。
手続き記憶を活用しやすいのです。

この時にポイントはいくつかあります。

まずは、疎通困難な方や注意集中困難な方には、ウォーミングアップの過程を怠らないこと。です。
挨拶であったり、笑顔でのアイコンタクトであったり…
使う材料を手いたずらする…なんてことも制止したくなるかもしれませんが
手で材料に触れるということは重要な対象認識の一過程でもあるので大切にしていただきたいと思います。
対象者の傍らに寄り添っていれば、まだ「その時」ではないのか、あるいは導入開始の時なのかといったタイミングがわかると思いますので、そのタイミングを逃さずに介入してみてください。

また、対象認識が低下している場合には認識しやすいような工夫も必要です。
例えば、スズランテープを3色使うと重ね方が明確になりますし
言葉で「左端のひもをもって…」と説明するよりも、「赤いひもをもって…」と説明したほうが理解しやすくなります。
「左端」という言葉は相対的な説明ですので1つの場面内の複数の対象を認識してさらにそれらの相対的な関係性を認識できていないと理解できません。
このような説明は認知症のある方にとってハードルが高すぎます。
一目瞭然という場面設定、作業に語らせるという場面設定を工夫することが重要なのです。

そして、何よりも重要なことは、三つ編みができるようにという観点から引き算で対象者をみない。ということです。
ここができないから三つ編みできない…ここをがんばってできるように…ではないのです。
それでは三つ編みを「させる」ことになってしまいかねません。

非言語での恊働作業ができるだけでいい。
1人でひもで手遊びに集中できるならそれでいい。
三つ編みできたら「もっと」いいね。
というように、今を否定せずにプラスを積み重ねていく「みかた」です。

スズランテープは材料費が安い。入手しやすい。
ひも三つ編み
そして、何よりもシンプルな工程で段階付けや切り替えをスムーズに展開しやすい…というところが大きな利点です。

どの分野でも使われているキャッチボールですが
キャッチボールが象徴している「はたらき」を活用したAct.として「ひも三つ編み」をご紹介しました。

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敢えて大声を出す

リラックスしてほしい時に
敢えて
思いっきりチカラを入れさせてから脱力を図るように

静かになることを意図して
敢えて
思いっきり大声を出していただくこともしています。

もちろん、そんなことしなくても
集中と静寂を保てるのならいいのですが
とても騒がしい場合には有効な方法の1つです。

昼食前の体操の時に
発声練習もおこなっています。

課題集団の良い面を良い方向に活かすようにしています。

みんなで同時に大声を出すので
終了後の静寂とともに一体感を醸成しやすくなります。

Act.を通して「場」をつくる
「場」の雰囲気を変えることも可能です。

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マンネリでも楽しい

認知症のある方に対して
集団活動を日替わりで提供する
…なんてことはしていません。

昨日もカラオケ、今日もカラオケ
そして明日も…カラオケ?

何かを覚えなくても安心していられる「場」
歌ってもいいし
歌わなくてもいいし
聞いてるだけでもいいし

「今日、カラオケは?」
「カラオケ、何時から?」

私だけでなく看護介護職員も
患者さんからよく質問されるそうです。

おおまかな場面設定は変えていないのに
「マンネリだからイヤ」という方はいません(^^;

認知症のある方に対しては
マンネリの良い面を良い方向性に活用できればよいのだし
私たちにとっては
「どんな風に参加しているか」
というところを観察しておけば他の場面でも役に立ちます。

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課題の提供のしかた

認知症が進行してくると
言語理解力や状況推測力、場面転換への対応などが
困難になってきます。

そんなときに
いきなり課題を出して
「さぁやりましょう」
で、かえって混乱してしまう方だって大勢おられます。

そういうときには
ウォーミングアップが必要
会話だったり
材料を触って手いたずらしたり…
タイミングを見計らって導入すると
スムーズに課題を遂行できる方も大勢おられます(^^)

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