Tag: 状態把握

大声のない時こそ大切

ちょっと待った

大声や暴言のある人に対して
えてして「大声や暴言をなくすための対策」を
話し合い、工夫してみる人は多いと思います。

でも
大声や暴言を言わない時に
その方にどのように対応するか
。。。ということって
あんまり話し合われることってないんじゃないかなぁ?

つまり
「問題のある」行動をしている時にスタッフが関わり
「問題のない」時にはスタッフは関わらない
これって
「問題のある」行動をかえって強化してしまう
ことになってしまっているんですよね。

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過敏で大声

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当院の入院理由が大声・暴言
というケースが多いのですが
その中に周囲の環境に過敏に反応して大声を出してしまう
。。。という場合があります。

そんな時には
あんまり刺激しないことも大切になってきます。

必要最小限のことを
的確に
言葉も最小限に
落ち着いた柔らかい口調で

堅い口調で
くどくど説明しようとするような言動が
かえって刺激として作用してしまいかねません。

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冠言葉にしない

我慢のしどころ

Aさんが〇〇というBPSDをする
。。。ではなくて
〇〇というBPSDのAさん
という視点で見てしまいがちです。

そうすると
Aさんが〇〇というBPSDをしていない時もあるのに
そのことを見過ごしてしまいがちになってしまう。

冠言葉を発したことによって
私たちの見方や判断が影響されてしまう。

そういうことって
よくあるように感じています。

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対応を考える前に

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もうあと半分しか、コップに水がない
どうしよう。。。と考えるのではなくて

あと半分も、コップに水がある
どうしよう。。。と考えるのでもなくて

コップには半分の水がある
という事実をそのまま認識する方が先なんだけど
まず、判断が先にきてしまいがち

そんな風に感じてしまいます。

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対応よりも把握が先

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「徘徊する方がいるんですけど
どうしたらいいでしょうか?」

「口を開けて食べてくれないんですけど
どうしたらいいでしょうか?」

とても困ってるのだとは思いますが
これでは答えをみつけることはできません。

どうしたらいいのか。。。対応を考えるよりも
まず、すべきことは
どのような場面で何が起こっているのか
ありのままに観察する。。。把握が先なんです。

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意外に多い寝ぐずり

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認知症のある方で
案外、多いのが寝ぐずり

いわゆる大声や不穏かと判断されそうなものの中に
眠くてでも眠れなくてイライラしてしまっていた
…というケースが少なくありません。

表情がトロンとしていたり
手を触ってみて暖かかったら
もしかしたら…と考えて対応してみるのも大切。

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答えが1つというのは。。。

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認知症のある方にどう対応したらよいのか
万人に通用するような唯一絶対の答え
というものはあり得ません。

答えが1つというのは。。。
その時その場のその関係性においては
答えは1つしかないんです。

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なるべく自力摂取を

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考えられる対応としては2つあって。。。
1つは、介助側の技術を改善すること
もう1つは、認知症のある方自身が
なるべく自力摂取を長くできるように
食事の場面設定を工夫すること

自分のテンポで食べられると
オーラルジスキネジアがあっても
タイミングよく
唾液を飲み込んだり意図的に開口できる能力があれば
かなり長い間安全に食べられるようです。

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