Tag: 状態把握

歌い方にも人柄が

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歌い方にも人柄があらわれる。

同じ「星影のワルツ」でも
人によって、熱唱する方もいるし
人によって、そっとささやくように歌う方もいる。

すっごく繊細なんだ。
だからこそ怒ることも多いんだ。

そういうことの一面がわかったりもする。

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「いつも悪いね」

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「いつも悪いね」

「前にもあったわよね」

認知症のある方に接していると
時々、こんな風に言われることがあります。

いずれも、通常は2-3分前のことは忘れてしまう方です。

『いつも』
『前にも』

体験を通して
思い出せることもある

この方たちは
言葉にして伝えてくださったけれど
きっと言葉にはしない方やできない方
でも、同じようなことを感じてはいる方が
他にもいるのだろうと思いました。

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評価できるから対応できる

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気持ちだけでは何もできない。
根拠がなければ意味を伝えられない。

クリームパスタをコーヒーゼリーにつけてしまう。
否定するのでもなく、笑って受け入れるのでもなく
(一見正反対のように見えて同じことが違う形で起こっているだけ)
認知症のある方が「そうする必然」を考える。
(「そうする原因」があるのではなくて)

今、表面に起こっている現実だけを見るのではなく
結果として起こっている現実の中に
認知症のある方の障害も能力も現れている。
私たち、障害と能力のプロである作業療法士が寄与できるのは
まさにこの部分にあり、何よりも一番の強みであると考えています。

でも、作業療法士であれば誰でもできるとは思わないし
作業療法士でなければ他の職種の人にはできないとは思わない。
ただ、作業療法士が一番近道にいるとは思っています。

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クリームパスタとコーヒーゼリー(続)

我慢のしどころ

目の前にあるものを見ることはできている。

「白い麺と黒いもの」

何だろう。。。?
そこで登場するのが生活歴の中にある記憶。

白い麺、黒いもの
だから
「そうめん、うどんに麺つゆ」

そう判断したら、パスタをゼリーにつけちゃうよなぁ。

じゃあ、どうしたらつけずに食べていただけるでしょうか?
(次回へ続く)

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クリームパスタとコーヒーゼリー

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「あぁ、なるほど!」
って思うことは、たくさんあって

当院のお食事で
クリームパスタとコーヒーゼリーが献立の時に
認知症のある複数の方が必ず為さることがあります。

いったいどんなことを為さるのでしょうか?

実は
クリームパスタをコーヒーゼリーにつけて食べる
という方が少なくないんです。

私は「あぁ、なるほど!」って思いました。
(次回へ続く)

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一見悪そうに見える良いこと

我慢のしどころ

観る「眼」がないと
一見悪そうに見えて、その実良いことを観てとることができない。
一見悪そうに見えてるだけのことを「悪い」こととしか見られない。

一見悪そうに見えることを「悪い」から修正・改善しようとすれば
隠れていて表面に現れていない「能力」をも
結果として、つぶしてしまうことになってしまう。

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一見良さそうに見える悪いこと

我慢のしどころ

一見良さそうに見える悪いことも
一見悪そうに見える良いこともある。

でも
いったい「何に」照らして良いのか悪いのか。

良し悪しは
自分の価値判断ではなくて
その人の目標に照らして判断されることだと思う。

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たとえばの誤解 4

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人間関係において「原因」なんてないと考えています。
そうする、そうなる「必然」はあるし
モノゴトが表面化するに至る「きっかけ」はあったとしても。

これって、まさしく ICF に依って立つ考え方だと思う。
だけど、多くの場合に多くの人は未だ ICIDH に拘泥してる。

認知症のある方の生活障害やBPSDには
不安などの何らかの原因があるから起こるので
原因を探索し改善しましょう。。。とはよく聞く言葉ですが
これって、まさしくICIDHの考え方です。

生活障害やBPSDが起こっている「場」において
何が起こっているのか見いだすことの方が
よっぽど重要で必要で効果的です。

そのためには知識が必要
知識がなければ「見れども観えず」なんです。

同じ場面でも
見る人によって観えることと観えないことが違ってくる。
そして、そのことに
観える人は気がつけても
観えない人には違うということすら、わからない。

つまり
認知症のある方だけの「問題」ではなくて
私たちの「課題」でもあるのです。

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