ある方は箸で線を引くようにしてご飯を食べていました。
お茶碗に残ったご飯は見事に一直線を示しています。
( 几帳面な方だったのかも… )
そう言えば、
挨拶する時にもきちっとした身のこなしで挨拶してる。
言葉使いも礼儀正しい。
えてして
食事場面は自立してるかどうか、ムセや食べこぼしはないか
という観点でみられても
特性をあらわす食べ方に注目する人は少ないようですが
「食事」という場面は本当に豊かな場面です。
対象者の能力も困難も特性も投影される貴重な場面なんです。
11月 14 2011
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9月 20 2011
5本箸でお食事…つまり、手づかみで食べてしまう方も中にはおられます。
Eさんも、ご多分にもれず5本箸を使用中。
ですが、Eさん、手づかみで食べながらも
左手はちゃんと手で受けるように口もとに添えています。
しかも、その手の添え方は指をそろえていて、とても優雅な仕草です。
一瞬、みとれてしまいました。
Eさんは、挨拶される姿も優雅です。
ちょこっと、小首をかしげ、手を口もとに添えて
「こんにちはー」「おほほほー」とにこにこされます。
もしかしたら、Eさんは、ものすごいお嬢様だったのかしら
…などと感じました。
5本箸…といっても
人それぞれ
千差万別のあらわれ方が見られます。
食事…という場面は本当に大切
生命に直結しているし
最後まで残るADLだし
だからこそ、対象者の方の能力と困難と特性があらわれやすい
対象者の方にとっては、能力発揮の最後の砦
私たちにとっては、その方の状態を把握できる最後の砦
食事という場面を
もっと、多くの人に
もっと、大切にしてほしいな…と常々感じています。
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