在りようのリレー

我慢のしどころ

認知症のある方が
いろいろなところでお話をされていて
「認知症だってできることがある」
とおっしゃっています。
本当にその通りだと思う。

でも、私はさらにもう一歩踏み込んで
生活障害やBPSDという困りごとにも能力が投影されている
能力があるからこそ、生活障害やBPSDは起こる
ということを伝えたいと思っています。

だから
生活障害やBPSDだけを切り取って
どうしたら、それらをなくすことができるのか
を考えるのは、すごくおかしな話なんです。
よくよく考えれば、当たり前過ぎるくらい当たり前なんですが。

おそらく
こういう視点と方法論を明確に言語化して提唱したのは
私が初めてなんじゃないかと思う。
だからまだまだ認知度も低いし
主流の考え方にもなっていないけど
今の私にできることは
目の前にいる方の困りごとを少しでも減らせるように
そして、お話する機会をいただけたのなら
1人でも多くの方に届くように努力するだけ。

きっちりと真っ正面から受けとめてくださる方が
1人でもいれば本望。
受けとめてくださる方が1人より2人、2人より3人であれば
さらに嬉しいけれど。

受けとめてくださった方が
周囲の人に
そして次の世代に
バトンをリレーしてくれることを
その過程で一層ブラッシュアップしてくださることを信じています。 

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