食欲?視覚的被影響性亢進?

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開口が良い
って言われている方の中に
視覚的被影響性亢進という症状のある方が
少なからずいて
しかも、そのことを知らない職員も
少なからずいるという現実があります。

視覚的被影響性亢進というのは
前頭側頭型認知症の症状の1つで
「眼で見たものに強く影響を受けてしまう」という症状ですが
臨床的には
アルツハイマー型認知症の進行したケースでも
よく見かける症状の1つです。

食事場面でどんな風に現れるかというと
たとえば
食欲がなくても
目の前に食塊がのったスプーンを差し出されたら
開口してしまうというカタチで現れたり。
たとえば
まだ口の中に飲み込んでいない食塊があるのに
開口してしまったりというカタチで現れることもあります。

「食べたいのね」
「食欲があるのね」
「開口がよくて介助しやすい」

などと誤解されることもよくあります。
気をつけないと
満腹感を失わせてしまったり
誤嚥性肺炎を起こしてしまうことになりかねません。

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100%完食が本当に良いこと?

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ずいぶん前のことですが
食事介助をしながら
(お腹いっぱいですか?それとももっと食べられますか?)
って尋ねた時に
「そんなのわからないわよ」
って答えられたことがあって、すごく驚きました。

その方はもともと小食だったそうですが
記録上は、常に100%完食
朝100 昼100 夕100

後になって
他のところでお会いした時に同じように尋ねてみました。
(お腹いっぱいですか?それとももっと食べられますか?)
そうしたら
「そんなに食べられないわよ」
って答えられた。

私はもう一度驚いた。
満腹感を失うことも取り戻すこともできるのだと。

100%完食することが本当に良いことだろうか?
それって、誰にとっての良いことなのだろうか?

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流行り廃りに飲まれない

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私が子どもの頃には
買い物に同行するお父さん
ゴミ捨てするお父さん
運動会を見に来るお父さんは殆どいなかった。

でも、今お父さんでそういうことをしないという人は
少ないんじゃないでしょうか?
スーパーでは、若い男性だけでなく
家族連れや女性と一緒の中高年の男性も
よく見かけるようになりました。

私が若い時には
女性が一生働くのは当たり前のことじゃなかった。
結婚退職がまだ多い時代だった。
契約社員って
むしろ経済的に余裕がある女性が選べる働き方だった。

本当に時代は変わる。

リハの世界にだって、流行り廃りはある。
でも、その中で生き残るものって本質的なもの。

私が学生の時に主流だったもので
今はほとんど活用されていないものが複数ある。
今、主流となっているもので
将来も活用されているかどうかなんて、わからない。

逆に言えば
何十年か後の将来にも活用されているように
時代の吟味に耐えられるような
本質的な考え方と方法論を見いだして磨き上げていくことが
求められていることなんだと感じています。

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ツールは活用する

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世にさまざまな方法論がありますが
ツールはツールなのに
ツールが万能であるかのように喧伝されるのはどうかと思う。

世の中の多くの動きと同じように
リハの世界にも、流行り廃りがある。

ツールをツールとして活用できることは大切だけど
ツールを目の前の人に当てはめちゃいけない。

目の前にいる人の困難に遭遇した時に
自分の手にしているツールでは対応できないからといって
眼を背けていいのかな?

私は完全には困難の解消ができなくても
困難が少しでも少なくなるような方法を考えたいと思った。
そのツールで目の前にいる人の困難が軽減できないのであれば
軽減できるツールを求めたいと思った。
そして、その過程において
自分の目的としている在りようとの自己検証を繰り返した。

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できかたを良くする

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できることのできかたを良くする

認知症のある方の
さまざまな生活障害やBPSDへの対応の工夫を考える時に
私が重要視している視点です。

生きている限り、必ず能力はあるから
まず、能力を見いだす。
見いだした能力を活用できるように考える。
できることのできかたを良くしていくように考える。

認知症のある方の
手続き記憶を思い出し再学習する
その人自身の能力と特性を否定しない
使役ではなく援助
相互関係論であるICFと矛盾しない
等々の基本的な在りようと
具現化するための視点と方法論として
相互検証を繰り返して
耐え残ったものなのです。

単に良かった、結果が出た…ということではなくて
どこがどんな風に意義があったのか考え続けてきました。
自分はそうしたかった
もっと言うと
自分自身の在りようとして
納得した上で仕事をしたかったんです。

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食べさせても、食べられるようにはならない

我慢のしどころ

食べさせても
食べられるようにはならないどころか
逆効果にしかなりません。

無理矢理食べさせられたことによる
ネガティブな感情だけは積み重なっていくし
より一層誤った食べ方を身につけてしまいます。

今まで
さまざまな食べ方の困難を抱えた方に出会ってきました。

口を開けてくれない
ためこむ
吐き出す
口のまわりが食べこぼしで汚れる
うまく口の中に食塊を入れられない…etc.etc.

このような方に
どうやって「食べさせる」のかを考えても
「食べられる」ようにはなりません。

どうしたら「食べる」ことの援助ができるのかを考えれば
「食べられる」ようになります。

栄養をとっていただくために
脱水にならないように
そのための技術が
「食べさせる」「飲ませる」しかなければ
必死になってそうするしかないのだと思う。
「食べることの援助」「飲むことの援助」
という知識があれば
援助という知識と技術を求めることができる。

食事介助の困難改善の第一歩は
自分がどっちを向いているのか
軸足を、視点を、今一度明確に自覚する
…ことから始まります。

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講演@特養ほなみ

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今日は小田原市内にある
介護老人福祉施設 芳徳の郷 ほなみ さんで
「食事介助」に関する講演をしてきました。

介護老人福祉施設 芳徳の郷 ほなみ さんのサイトはこちら。
http://www.shofukai.com

昨年の「認知症のある方への対応の工夫」に引き続き
今年もお招きくださいまして、どうもありがとうございます。

私は、食事介助には本当にリキ入れて関わっていますし
1人でも多くの方に伝えていきたいことなので
このような機会を作っていただけたことに
深く感謝申し上げます。

勤務終了後のお疲れの時間帯にも関わらず
参加してくださったみなさま、お疲れさまでした m(_ _)m
みなさまがすごく集中してお話を聴いてくださったので
私もお話のしがいがありました。

認知症のある方の
介入前後のお食事中の動画を見ていただくことは叶いませんが
本当にたくさんの方の食べ方が良くなるので
そのことは是非1人でも多くの方に知っていただきたいと
思っています。

本当はスプーン操作の実技ができると一番良いのですが…。

特定の施設や団体の主催ではなくて
どなたでも参加できるような研修会が開催される時には
こちらでも告知しますので、是非ご参加をご検討ください m(_ _)m

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雷が好き

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どーでもいー話ですが (^^;

私は雷が好き。

稲光の光るさまを見たり
雷鳴が轟くのを聞くのが好き。

近くで雷が鳴ると
部屋の灯りを消して
カーテンを開けて見入っています (^^;

血沸き肉踊る…というか
エネルギーに溢れる…というか
雷鳴轟く中、稲妻光る空を見上げて雨に打たれたいくらい好き。
(絶対危ないから、絶対しないけど)

私が子どもの頃に比べると
雷の回数が減ってるような気がしてちょっと残念。

ひじょーに
どーでもいー話。でした m(_ _)m

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