認知症のある方が
口を開けてくれない
なかなか飲み込んでもらえない
等という食べることに関する「問題」が生じた時に
「私たち職員の介助がまずいんじゃないのかしら?」と
考える人は少数派です。
なぜ、そう考えないのかというと
そのくらい「当たり前に」
認知症のある方が食べない、食べようとしない、食べられないのは
「認知症のある方本人のせい」と強く深く思い込まされているからです。
だからこそ
私たちのスプーン操作や
認知症のある方に
結果として
視覚的刺激や聴覚的刺激として入力されている
私たち自身の表情、声、会話内容などといったものに
無自覚でいられるのです。
「ムセの有無」という聴覚情報にのみ
注意を払った食事介助しか為されていないという現状があります。
本当は、今すぐに、研修にも行かずに、高額な機器の導入もなく
すぐに改善できるはずのことが
私たちの意識1つで改善できるはずのことが為されていない
つまり、そのくらい、食事介助に関して
認知症のある方にとっての「物理的・心理的環境」としての
介助のあり方が切り離されてしまっているのです。
どう食べさせようが
認知症のある方の食べ方とは無関係
このような誤解が非常に深く強く残っているのです。
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