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私たちは
私たちが意図したことがスムーズに行かなかった時に
つまり、私たちが生活障害やBPSDに直面させられた時に
初めて、どうしたものか
と対応の工夫を考えることが多いと思います。
でも
本当は、そうじゃない。
認知症のある方の困りごとが
生活障害やBPSDというカタチで現れるより前に
ふだんの何気ない会話や行動の中にこそ
近時記憶の程度や
再認の可否といった
能力と障害が反映されている。
その段階で
私たちが能力と障害を見いだし対応を工夫することができれば
後になって「イヤ」「拒否」というカタチでしか
伝えることができなかった能力と障害を
私たちが見誤ることがなくて済んだかもしれない。
そして
本当は、こういったことが
もっとたくさん、もっといろいろなカタチで現れているのじゃなかろうか
そんな風に感じています。
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前にも記事に書いたと思いますが
認知症のある方に誘導を拒否されない為に
「毎朝顔を見せて挨拶する」とか
そんな相手の善意にすがるような行動は
もう卒業しませんか?
言葉は悪いけれど
なんだか、相手の信頼を利用して
こちらの思い通りにするみたいで
内心イヤじゃないですか?
少なくとも、私はそういうのはイヤ。
目の前にいるAさんの
能力と障害を把握して
たとえば、前の記事のような部屋の入口の写真や
実際に懐メロを歌う時に眼にしている画面を
写真に撮って提示すると
「懐メロを聞きにいく」という言葉を視覚情報が補足して
どこに行くのか
どんなところなのか
再認を促す大きなヒントになりますので
再生ができなくてわからなくてイヤと言った方が
「それじゃあ行こうか」
となるケースがたくさんあります。
あくまでも
ひとつの例ですが。
( この続きもまた明日 )
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この写真は
懐メロを聞いたり歌ったりする部屋のドアを開けたところです。
認知症のある方をご案内してドアを開けた時に
「あぁ、ここね。」
「あぁ、この前も来たね。」
「そうだね。先週来たね。」
「何言ってんのよ。昨日も来たじゃないの。」
等という会話が飛び交います。
私は、そうだったのね。
と納得してます。
再生ができなくても
再認はできる方が多いのです。
そして近時記憶次第で細部を思い出せる程度が規定される。
逆に言えば
再認しかできないから
この部屋に到着するまでは
さぞかし不安だったろうと思います。
こういう能力と障害を踏まえて
声かけを工夫すると良いと考えています。
続きは明日 (^^)
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認知症のある方へのAct.として
懐メロをよく使っているのですが
移動時の声かけに拒否される方も少なくありません。
本当に「意思表示」として拒否されるのであれば
尊重されるべきです。
でも
認知症のある方の場合に
実は、意思表示ではなくて
わからないからイヤと言っているケースが少なくありません。
その証拠に
いざ、懐メロが流れれば
笑顔で手拍子しながら朗々と歌って
「あー楽しかった」
「明日への元気をもらいました」
「気持ちがスッキリしました」
って言われたりする。
歌いたくないわけじゃなかった
ということになります。
イヤ。なのは
歌うことではなくて
たとえば
どこに連れていかれるのかわからない
とか
説明が長くて丁寧すぎて、かえってわからない
こともあるし
言葉は聞こえてもイメージできないからわからない
場合だってあるのです。
その他にもetc.etc.
「イヤ」
という言葉に反映されている
目の前にいるAさんの能力と障害を把握すれば
じゃあ、どうしたらよいのか
自然と対応の工夫も思い浮かんできます。
( 明日に続く )
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基本的には
お話をしている人の声をよく聞いて
相手の声のトーンに合わせた声のトーンで
こちらも話すと良いと感じています。
声には感情も反映されるから
コミュニケーションになりうる。
まさしく、感情労働にはなっちゃうんだけど
言語的な疎通が困難な認知症のある方の場合に
「なんて言ったらよいのかわからない」という風に
言葉を考えて悩むよりも
言葉をのせる声にまず気をつけると
次に進めるきっかけになると感じています。
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名古屋に青柳総本家という老舗のお菓子屋さんがあります。
http://www.aoyagiuirou.co.jp/index2.html
先日、仕事で名古屋に行った帰りに
「カエルまんじゅう」を買ったのですが
開封してすぐ目に入ったのが
紙に書かれていたこの言葉
「誇りは高く 敷居は低く」
ステキな言葉だなぁ。
私もそうでありたいなぁと思いました。
「誇り」という言葉は
「あの人はプライド高くて」とか悪い方の意味で使われがちですが
それは、いろんなことをごっちゃにして使われてるように感じています。
自分自身の実践に誇りをもっている人って
ひけらかすようなことは全然しなくても
言葉や在りように凛としたものが滲み出てる。
ちなみに
「カエルまんじゅう」可愛くて美味しかったです (^^)
http://www.aoyagiuirou.co.jp/okashi/p-kaeruman.html
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一般社団法人神奈川県作業療法士会 財務部のブログが
本日、公開されましたー!
あ、申し遅れましたが
私は今年度より
一般社団法人神奈川県作業療法士会の
財務担当理事に就任しております。
財務部の新しい活動の1つが
ブログによる情報発信です (^^)
内容は?
ふふっ、まだヒミツでーす。
ですが、ヒントは財務部のブログのカテゴリーにあります。
是非是非、お立ち寄りくださいませませ m(_ _)m
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イチローのインタビューがおもしろかったのは
インタビュアーの存在にも因ると思う。
稲葉という人がいたから
イチローも語ることができた。
私自身も過去にインタビューを受けたことが何回かありますが
その時に思ったことは
インタビューって恊働作業なんだな
ということ。
インタビュアーがインタビュイーに質問する。
インタビュアーの深みに応じて
インタビュイーが触発されて答えが発せられる。
だから
普段意識していなかったことが引き出されることもある。
言葉にして初めて
言った本人がそうそうその通りと思ったり (^^;
優秀なインタビュアーは
十分な準備をして、なおかつ
話を聴く時にはいったんその準備を頭の中から捨てる
って書かれていたのを読んだことがあります。
その時に、「あ、似てるな」って思いました。
認知症のある方と関わる時には
事前情報はちゃんと確認するし、
今までの経緯は頭の中に入ってる
でも、頭の半分は空っぽにして接するようにしてる。
(常にできてるとは言えないけれど)
じゃないと
見過ごしてしまうことがあるから。
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