研修会「認知症の理解とシーティング」

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10月15日(土)
東京の北とぴあにて
「認知症の理解」というタイトルでお話をします。

詳細・お申込は
「日本シーティング・コンサルタント協会」さん へ

8月8日(月)20:00からお申込受付開始とのこと

当日は私の話だけではなくて
協会の副理事長さんのお話や
会員の方の事例紹介
出典企業さんのプレゼンや機器展示と盛り沢山の内容で
私も楽しみです (^^)

ご参加お待ちしております m(_ _)m

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食事介助の研修会

食事介助

8月30日(木)19:00~20:50
小田原保健センターにて
食事介助の研修会でお話をいたします。

タイトルは
「本当に怖い食事介助〜あなたが知らない分かれ道〜」

ちょっと、夏バージョン過ぎたかもしれませんが (^^;
本当にこのタイトルの通りなんです。
知っているか、知らないかで全然違ってくる。

事例を通して
何が起こっていたのか、嚥下5相にそってご説明します。

現行の摂食・嚥下への対応は
脳血管障害後遺症をベースに考えられているものなので
それをそのまま超高齢者や認知症のある方に
表面的に当てはめても結果は出ません。

じゃあ、どう考えたら良いのか
その考え方をお伝えします。

最重度の認知症のある方でも
食事場面への介入だけで
食べ方が変わります。

より安全により円滑により早く
食べられるようになっていきます。

脳萎縮の少ない脳の健康な部分が多い人なら
もっと早くお互いが楽に
食べられるようになっていきます。

そのことを
1人でも多くの方にお伝えしたいと思っています。

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ROM-Ex.よりポジショニングを

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今、老健にも特養にも
寝たきりの方や準寝たきりの方が少なくないと思います。

私は勤務終了後に
ある施設に依頼を受けて伺っています。
そこで施設の職員の方の相談にのっているのですが
多いのが、食事介助とポジショニングの依頼です。

後頚部の筋が過緊張状態にあったり
全身の筋緊張が亢進していたりする方も少なくありません。

そんな時の第一選択は
まず、ポジショニングの設定です。

老健に入所されていれば
ご利用者の方は、最低週に2回のリハ職による
マンツーマンのリハを受けられますが
ご利用者の方は、個別のリハの20分よりもずっと長い時間を
車いすやベッド上で過ごされるのですから
その時間、どんな姿勢で過ごされるのか
ということはとても重要になってきます。

ベッドで休んでいるのに
身体がガチガチで筋緊張が亢進したままだと
寝ても身体は休まらない

不適切姿勢による筋緊張亢進をそのままにしておいて
ROM-Ex.をいくらしたとしても
効果がないどころか、逆効果になることすらあります。

適切なポジショニングを設定すれば
ほんの数分後には
全身がリラックスして
「こんなにユルユルになってるの、初めて見ました」
と施設職員の方に驚かれることもよくあります。

こういうことって本当に多いのが残念

同じコトが違うカタチで現れているだけなんです。

食事介助における、誤介助による誤学習で食べ方が悪くなってしまう
認知症のある方に適切な対応ができなくて混乱が増悪してしまう
適切なポジショニングが設定されていなくて全身の筋緊張が亢進してしまう

みんな同じコトの異なる現れに過ぎません。
私たちが変わることによって
目の前の対象者の方の現実が変わるのです。

身体が辛いのは対象者のせいだけじゃない。
混乱してしまうのは対象者のせいだけじゃない。
うまく食べられないのは対象者のせいだけじゃない。

私たちの無知や未熟さによる部分の方がずっとずっと大きい。

だとしたら
ううん
だからこそ
私たちの側の問題だから
私たちが変わることによって
対象者の方のもっている本来の能力が
やっと表面に出てくることができるんです。

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【速報】図書館&OTのコラボへ

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第一報として。

図書館とOTとのコラボへ向けて、新たな動きが!

第一歩が始まります (^^)

詳細は後日改めて。

乞う、ご期待 (^^)

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クローバーホスピタルに行ってきました

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7月28日(木)に
藤沢市にある、クローバーホスピタルさんに
http://www.cloverhospital.jp/index.html
「認知症のある方の理解」というタイトルでお話をしてきました。

窓口になってくださったEさん、どうもありがとうございました。
当日、参加してくださったみなさま、おつかれさまでした。

認知症=脳の病気による障害によって暮らしの困難が起こるのだから
まず、障害をちゃんと把握しようよ
そうすれば、能力を見い出すことができる
一見、不合理なカタチで現れているそこにこそ
認知症のある方の能力も現れている

といった、毎回毎回綴っているようなことですが (^^;
それこそが一番大切なことなのでお話しました。

お話を聴いてくださったみなさまの
これからのご活躍と
みなさまが担当される認知症のある方とご家族の
余分な困難が少しでも少なくなることを
心から願っています。

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食事介助:実践する上での留意点

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口を開けてくれない、ためこんでしまう、ムセがひどい等
ほとんど経口摂取が難しくなってしまい
低栄養、脱水、誤嚥性肺炎、尿路感染などを起こしてしまった方が
もう一度食べられるようになるためには
留意点がいくつかあります。

まず、優先順位を明確にすること

たいていは、体力温存を優先しますが
そこまでの状態でなければ離床継続でも大丈夫です。

嚥下5相の
どこにどんな困難があってどんな能力があるのか
優先して使う能力は何か
その間次善の策としての対応はどうするか

次に
食形態の選択と一口量の選択を行います。

良くなっていく過程は
どんな方でもsensitiveなので
注意深く経過を追います。

体力アップを図る
一口量を上げる
食形態を上げる

それらの設定と実践の担保と確認

これができないと
いったん良くなっても容易に逆戻りしてしまいます。

つまり
きめ細やかな段階付けを行う
ということで
これは他のどんな障害のある方へのリハについてと
何ら変わることがありません。

認知症だからといって
特別なことは何もないのです。

食事介助において
その人らしさ。とか、ナラティブ。の重要性とか
言葉は綺麗ですけど、何を意味しているのか
私にはまったくわかりません。
モチロン、まったく無関係ではありませんが
もっともっと把握すべき重要な事柄が他にたくさんあるのです。

意外に私たちが見落としがちなのは
そして案外実践しそこねているのは
きめ細やかな段階付けを設定する際には
ある程度定着した能力の確認として行うのか
定着不安定な能力のトレーニングとして行うのか
提供者側が明確にしておくことということです。

あくまでも
目の前にいる方と自分との関係性において判断する
そういう心構えが一番大切なのに
誰かが言っているから(とりわけ有名な人が)とか
本に書かれているからとかを根拠に
(それらはとても貴重な知見ですが、鵜呑みにするのは違う)
自分が目の前に起こっていることを見ていない
自分が何をしようとしているのかも明確にしていないままに
言われている、書かれていることを漫然とあてはめているだけのケースが
非常に非常に多く、だからこそうまくいかない、結果が出ないのに
。。。そんなの、うまくいくはずがなくって当たり前。 (^^;
認知症のある方のせい。とされてしまうのは、とても残念で悔しい。

こういうことがEBMではない。です。

正直、
現実を知らないくせにエラそうなことを言ってる人を見ると
「?」とも思いますが
大切なことは現状を否定するのではなくて
現状を改善していくために自分ができることをする。
ということだと考えています。

私たちの側の問題なら
私たちが変わることによって
目の前の現実を変えることができる。

認知症のある方も食べられるようになり
私たちは人間の可能性の凄さの一端に触れることができ
新たな視点と新たな知識と技術を手にすることができる。

挑戦してみませんか?

たぶん、まだお申込受け付けていると思います。
(株)gene「認知症のある方への食べることへの対応」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1460074517-340536

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食べることで食べられるようになる

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その時々の状態を
的確に把握して的確に対応することで
その時々で食べられるようにしていくことで
食べ方も良くなり
少しの配慮で食べられるようになっていく

今まで一番少ない一口量は
シリンジで2ccから始めたケースがありました。
その他にも3ccとかあるし
ペムパルという栄養補助食品1本125ccを30分かけて摂取とか
お茶ゼリーコップに1杯を30分とか
当たり前によくあります (^^;

最初はお互いに大変ですけど
そういう量しか摂取できない方でも
多くの場合に通常の食事時間帯に通常の提供量が
食べられるようになっていきます。

2ccや3ccしか飲めない…ということを
認知症のある方のそういう状態像だという「原因」と認識するか
そういう状態像を来した「必然」があると認識するか
その違いは本当に大きい。

「原因」と認識している限り
食べ方を良くしていくことは難しい
結果として、脱水や低栄養や誤嚥性肺炎を予防することも
食べられるようになることも難しい
今までそういったことが「常識」や「現状」として
認識されていたのではないでしょうか?

でも本当はそうじゃない

「必然」と認識すれば
もう一度、私たちの実践を振り返り
異なる実践へのチャレンジをすることができる

その結果
重度の認知症のある方でも
もう一度安全に楽に円滑に早く
食べられるようになっていく

これは
本当に起こっていることなのです。

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目の前の現実が最前線

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本に書いてあることを話したってしょうがない。
それが私の講演におけるスタンスです。

申し訳ないけど
教科書は過去の知見をもとに記述されてる。

それはそれで
先人たちの努力の積み重ねによって得られた
学ぶべき大切なことが記載されているわけだけど
読めばわかるようなことを
お金を払って時間を費やしてまで聴きにはいかない
だったら本を読めばすむこと。

本には書かれていないけど
臨床において大切なこと
私が気づいていないような異なる視点
新しい知見
そういうことを知りたいから
お金と時間を使って話を聴きに行く。

私は負けず嫌いだから
モトをとることを考える
自分が選択した研修会がつまらないなんて文句を言うのは
自分自身の癪に障るから (^^;
絶対に何か1つは参加して良かったって思えるものを持ち帰る
そう思って参加してきたし、今もそうしてる。

講師の話の内容だけじゃなくて
表現の工夫
(講師自身の肉体による表現とパワポなどの媒体による表現と)
組み立てや展開の工夫
主催者の態度や設定、配慮…etc.etc.

凄いなぁ…って思ったことも
逆に他山の石とすべきことも

目の前の現実が最前線
プレゼンの本とかもいっぱい出てるけど
生身の体験に勝る機会はないです。

臨床こそが最前線
私はたくさんのことを対象者の方から教わり今も学んでいます。

それは決して臨床だけじゃない。

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