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徘徊や暴言、暴力、異食や大声等のBPSD(Behavioral and Psychological Smptoms of Dementia:認知症の精神・行動症状)は、ご本人も介助者も困ってしまいます。 タイトルに引かれ …
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「認知症本人と家族介護者の語り」ディペックス・ジャパン NPO 健康と病いの語り ディペックス・ジャパンが運営するサイトをご紹介いたします。 認知症の家族介護者35名と7名の当事者のインタビューを動画で視聴することができ …
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2013年が始まり、最初の1ヶ月がそろそろ経とうとしています。 今年もナオミ・フェイルさんが5月に来日してバリデーションセミナーが開催されます。 詳細はこちらをご参照ください。 公認日本バリデーション協会http://w …
シンプルかつ効果的で快適な、立ち上がり機器をご紹介します。 その名は、「ステッキレスチェア」 ユニークな発想で開発された素晴らしいトレーニング機器です。 詳細は、(株)OGAさんのサイトをぜひご覧いただきたいと思います。 …
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なぜだか、今でもよく覚えていて忘れられないことの中に
臨床1年目の自分の姿があります。
To Do リストを作って
いつまでに何をするか書き出しておくけど
いっこうにそのリストが減らないどころか増えるばかり。。。
担当していた子ども達が毎日夢の中に出てきて
(その時には発達の分野で働いていた)
自分の知識と技術のなさに焦りまくり
手当たり次第に本を読み、研修に出かけ、気持ちばかり焦っていた日々
そんな私でした。。。(^^;
今でこそ
「仕事が早い」と言われるようになり
「明確でわかりやすい」「明日からの臨床に役に立つ」講演だったと言われるようになり
何よりも対象者の方の評価にもとづいた実践が多少なりともできていると自負できるようになりましたが
かつての私は本当に情けない。。。
ただただ必死なだけの作業療法士でした。。。
ですが
そんな私でも今いくらかでも現実的に具体的に誰かの役に立てるような作業療法士になれました。
そんな私でも努力の積み重ねで成長できました。
今の学生よりも当時の私の方がはるかに知識も技術もなかったと思う。
だから
今もがきまくっている人がいるとしたら
絶対大丈夫だと伝えたい。
努力がムダになることなんて絶対にないから頑張ってほしい。
そういうことを実感をもって伝えられるんだと思う。
社会人1年目というだけで学生の時の1日の過ごし方とは全然違うし
自分で1人暮らしをしているならなおさら違うし
1人の作業療法士として対象者に関わる責任の重さをひしひしと感じるだろうし
だけど、やるっきゃない。のですよ。
その時その時の自分にできることを。
それはたとえ経験を積み重ねた今も変わらない。
いつの時も
あの時の自分ではできなかったことが今できるようになったとしても
今の自分にはできないことが必ずある。
その悔しさ情けなさは
将来の自分が晴らすしかない。
そして将来の誰かに晴らしてもらうしかない。
どうぞよろしくお願いします。
とは言っても
まだまだ私もガンバリますよー!
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平成28年11月20日(日)に
小田原合同庁舎で開催された
神奈川県歯科衛生士会湘南支部主催の研修会で
「介助を変えれば食べ方が変わる」というテーマでお話をしてきました。
支部長のFさんはじめみなさまに大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。
日本歯科衛生士連盟の会長さんもいらしてくださり光栄です。
開始前から
歯科衛生士会のみなさまが
どなたもとても感じの良い方ばかりで
雰囲気が和気あいあいととても和やかで
私の中に埋もれていた?女子の心が刺激され
最初からウキウキしていました (^^)
初対面の方が多かったのですが
Fさんはじめみなさま、お会いすると自然と私もホワッと笑顔になってしまう方ばかりで
こんな風な感じの良さ、ステキさをどうしたら身につけられるのだろう?
と思ってしまいました。
私も見習いたい!です。
実技は私も楽しかったです (^^)
あちこちで自然発生的にいろいろなディスカッションが始まったり
「腑に落ちた」「わかりやすかった」というご感想をいただけて
とても嬉しく思いました。
私のお話がちょっとでも歯科衛生士のみなさまのお役に立つのであれば
訪問診療先をはじめとした対象者の方のお役に立つことにもなるので
それは私にとっても本当に嬉しいことです。
お招きくださいまして本当にどうもありがとうございました。
始まる前からも終わってからも自然とニコニコしていたよっしーです (^^)
みなさまのおかげです m(_ _)m
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平成28年11月17日(木)に
仙台国際センターにて第5回日本精神科医学会学術大会が開催され
シンポジウム10「精神科栄養管理とサルコペニア」に
シンポジストとして出席してきました。
座長の岡本先生、西宮先生
お世話になりました。
どうもありがとうございました。
横浜市大の若林先生のお話は明解で大変勉強になりました。
開始前の打ち合わせ終了後のお話も裏シンポジウムのような内容でとても貴重な機会でした。
管理栄養士の石岡さんの日々の実践のお話は感動的でした。

仙台は、こちらよりもちょっとは寒かったです。

観光はできなくても、美味しいものはいただいてきました!

和歌山士会の方のオススメの「那智黒」も旅のお伴に。
本当に美味しい (^^)
コクがあるのに、しつこくない。
次回、和歌山に伺う時には絶対ふたたびゲットします!
あら?
なぜか食べ物の話で終わってしまった。。。(^^;
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結果として起こることの目的化の典型例だと思いますが。。。
たとえば
「立ち上がり100回」を励行されるケースもあるようで
かつて某番組である人が取り組もうとされているシーンを見たことがあります。
でも、その立ち上がり方じゃあ、100回できないでしょうに。。。
と思っていたら、案の定途中でギブアップ
それを「やる気のなさ」とご本人も捉えていたので
なんともやるせない気持ちになりました。
「立ち上がり100回」は結果として起こることであって目的ではありません。
100回立ち上がれるような身体のはたらきを習得することが目的であって
100回は結果として行えるようになるだけです。
そのような身体のはたらきを習得しないまま
100回の立ち上がりを「させても」効果がないどころか、逆効果になってしまいます。
つまり
腰痛を起こす、自信喪失、意欲低下。。。いいことなし。です。
誰の得にも、何の得にもなりません。
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対象者の方に
ご家族の方に
一緒に仕事をしている人に
信頼されることは嬉しい。
信頼には信頼に足る結果で応えたい。
そして、その重みを思う。
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平成28年11月13日(日)に
和歌山県民文化会館で開催された
第36回近畿作業療法学会において老年期の教育講演
「認知症のある方のもう1つの言葉〜能力と障害と特性の把握〜」
のお話をしてまいりました。
随分前からきめ細やかにご連絡をしてくださったSさん
学会長の川 雅弘先生
学会実行委員のみなさま
司会をつとめてくださった浦野さんはじめ
たくさんの方に大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。
和歌山士会の方はみなさん
とても感じが良い方ばかりで
暖かなお心遣いに感謝の気持ちでいっぱいです。
お土産のことも名産のことも詳しく教えていただきました。
みかんの「和歌山むき」も伝授していただきました!

新幹線の車内でさっそく、いただいたみかんで
奥義「和歌山むき」に挑戦したのですが。。。う〜ん。。。難しい
まだまだ修行が必要そうです (^^;
ですが、おかげさまでしっかりと水分&ビタミンCの補給ができました (^^)
ほうじ茶のお粥も大きな南高梅の蜂蜜梅も初めて食べました!
こちらでは「お粥」と言えば「茶粥」のことで
白いお粥のことは、敢えて「白粥」と言うのだそうです。
病院食のお粥も茶粥と白粥が交互に出るとか。
夏は冷やしたほうじ茶のお粥を食べるとか。。。びっくりびっくり

あんまり私が驚いていたら
茶粥用ほうじ茶やらいろいろとご用意してくださって
お忙しいなかを本当にスミマセン。
お心遣いに感謝です。お気持ちが凄く嬉しかったです。
自分でもチャレンジしてみます (^^)
あら
私としたことが食べ物のことしか書いてない。。。(^^;
ちゃんとお仕事もしてきましたー!
司会の浦野さんから
「認知症のある方のもうひとつの言葉」というタイトルの意味がわかりました」
とおっしゃっていただき嬉しかったです。
参加してくださった方も集中して聴いてくださってどうもありがとうございました。
これだけの規模の学会を
臨床業務をしながら準備為さるのは、とても大変なことだったと思います。
和歌山士会のみなさま、近畿作業療法士連絡協議会のみなさま
どうもお疲れさまでした!
本当にありがとうございました m(_ _)m
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私たちには大きな武器があります。
言葉だけに頼らずに「対象」と「場」を活用できます。
最初に言語を中心としたやりとりで「何を」するのか決める「場」を設けることは重要です。
でも、その「場」を言語だけに限定するのは、もったいないです。
それでは認知症のある方に対して不利益にしかなりません。
言語以外の方法で「何を」するのかを
認知症のある方と「相談」し合うことは可能です。
それはおそらく作業療法士が一番の近道にいる職種です。
そういうことができなければ
少なくとも、認知症のある方に対して適切な「活動・参加」を決定できなくなってしまいます。
決定する過程への参加の機会が保証されなくなってしまいます。
それで本当に良いのでしょうか?
認知症だから仕方がないことなのでしょうか?
私は決してそうは思いません。
状態によっては
HDS-R 0/30 点の方でも
「適切な」Activityを「恊働して決定する」ことは可能です。
私は作業療法士として
認知症のある方に対して
他の疾患の方が保証されている決定過程への参加と選択について、
認知症のある方にも同様の権利が保証できるような方法論の1つとして提案します。
言葉だけでは想起できない
絵カードでも再認できない
けれど体験を通してなら再認できる
そのような体験を私はたくさんしています。
それは私が作業療法士だからです。
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それから
認知症のある方の
特性が良い方向に現れるように
もう一度Act.を再設定します。
この時に特性を「形容詞として詳細に把握」できていると
Act.再設定が容易になります。
「丁寧」と「きっちり」と「慎重」では意味合いが異なります。
仕上がりは、どれもみんな綺麗に仕上がるでしょうけれど
その綺麗さは、何によってもたらされたものかを明確化しておくことが大切です。
Act.には、通常複数の側面があるものです。
認知症のある方の「対象への向き合い方」が最前景となるような側面のAct.の中から
その方にできるものを選択します。
たとえば
丁寧に作業する人には、切り紙
きっちりと作業する人には、メモ帳作り
慎重に作業する人には、三つ編み
など(モチロンこれらは一例に過ぎません)
そうすると
「対象への向き合い方」にピッタリと当てはまった時には
必ずといっていいほど
過去の何らかの関連づけられた体験を想起し言語化されます。
その言葉は大きなヒントになりますから
そのヒントをもとにさらに再設定したり継続したりを最終決定します。
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