臨床あるある(折り紙は難しい:身体面)

ちょっと待った

折り紙は、お年寄りには難しい

そう思ったことはありませんか?

昔とった杵柄。。。手続き記憶の活用
そうは思っても、身体がついていかないことって実はとても多いんです。

高齢になると
手先が思うとおりに動きにくくなることがよくあります。
手指の巧緻性が低下してくるんです。

「鶴を折ってみましょうか?」と言っても
鶴の折り方を頭ではイメージできていても実際に折るとなると話は別です。

折り紙が綺麗に仕上がるためには
紙の端と端をズレなく重ねることができる
折り目をぴしっとつけることができる
角をすっきりと鋭角に残して折ることができる
といった身体的な能力が必要です。

これらのことができないと、綺麗に折り紙が完成しません。

ぐにゃっとした完成品を目の前にして
「がんばってできましたね」といくら褒められたって嬉しくありませんよ (^^;
自分だったら、ガッカリするでしょう?
まして、昔は綺麗に仕上げていた方なら余計にそう思うと思います。

Activityは綺麗に仕上がらなければ意味がない。とは言いませんが
結果が明確なカタチとなって目の前に残ってしまうというActivityは用い方に細心の注意が必要です。

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講演@CM 県西地区

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昨日、県西地区のケアマネージャーさんに
「認知症のある方の状態をどう把握するか」という内容でお話をしてきました。

お忙しい中、参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。
窓口となってくださったYさん、どうもありがとうございました。

私の今日のお話が、ケアマネさんのこれからのお仕事に役に立つように
ひいては、認知症のある方とご家族の方の余分な困難が少しでも少なくなることに寄与できるとしたら
私は本当に嬉しく思います。

実は、今回、どのポイントでお話をするか…ということで、ちょっと悩みました。

基本的にお伝えしたいことは
どんな方が対象であったとしても同じですが
伝え方や伝える内容は対象となる方によって変えています。

ケアマネさんだから
直接業務ではなくて状態把握が主なお仕事だと考えて
・視点の転換:能力があるからこそ生活障害やBPSDが起こる
・状態把握:事例を通して説明
・意外と知られていないコミュニケーションの工夫
といったあたりに的をしぼってお話してみたけどどうだったかなぁ?

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ちょっと驚き→臨床あるある

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このページの右側に「人気記事」というコーナーがあります。

いつの頃からか
ダントツでトップを飾っているのが「ちぎり絵の工夫」

自分としては、基本的な内容なのでこんなにアクセス数が増えるとは夢にも思わず。。。

正直、もっと他にアクセス数が増えそうな記事や増えてほしい記事もあるのですが (^^;
この記事がずーっと、不動のトップを誇っています。

と思っていて
つい先日、「注・車いすブレーキ延長」をアップしたところ
こちらも思いのほか、アクセス数が伸びてビックリ
な・なんと!本日はトップに躍り出ていました!
遠慮がちに書いた記事だからこんなにアクセスされると思ってもみなかったです。
だって、ごくごく基本的なことだから。。。

でも、考えてみれば
基本的な大切なことほど、臨床ではどんな場面となって現れるのか。とか
臨床でよく遭遇する場面で気をつけておいた方がよいこと。とか
私が若手だったら読んで気をつけようと思うし
基本的すぎることだと、実はあんまり言語化して教わる機会もないかも。ですものね。

「臨床あるある」ネタ、ちょっと書いていきましょう (^^)

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地域で講演@二宮町

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10月1日(土)に
二宮町のラディアンで開催された「認知症介護入門講座」に
曽我病院の精神保健福祉士とともに講師として行ってまいりました。

参加してくださった町民のみなさま
どうもありがとうございました m(_ _)m

窓口になってくださったYさん、Mさん、どうもありがとうございました。

お帰りになる時のみなさまの笑顔が嬉しかったです。

認知症については、いろんなところでいろんな人がいろんなことを言ってるけど
誤解がものすごくあって
結果として、認知症のある方もご家族も対人援助職の人も
一生懸命な気持ちがズレた結果になってしまうのは、本当にもったいないと思います。

今、常識として流布されていることでも
よくよく考えるとおかしなことってたくさんあります。

それはやっぱりおかしいよね。
努力するのは、そっちじゃない。
じゃあどうしたらいいのか
その次をご提案しています。

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注・車いすブレーキ延長

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ほとんどの人が気をつけているとは思うので老婆心ながら。。。の記事です (^^;

車いすのブレーキを延長しようとして、ラップの芯をブレーキに差し込むことってよくありますよね?

たいていはそれで問題が解決するけど
たまに、かけたはずのブレーキがはずれてしまう。。。ということはありませんか?

そういう時に、車いすを使う方がうまく力を入れられなくてはずれちゃうんだろう。。。と判断する前に
念のために確認することも大切です。

たとえば上の写真。
ブレーキをかけたはずなのに、はずれてしまいます。

で、確認してみると。。。

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ちょっと見にくいかも。ですが、元のブレーキレバーはこういう状態でした。
あぁ、納得!
これでは、はずれてしまいます。

延長した筒状のものは、斜めにささっているので
斜めの筒を後方に倒しても、中にある元のレバーには後方への力が伝わりにくいんです。

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そこで提案としては
延長する筒状のものが斜めに倒れなければ、中のレバーに力がちゃんと届くので
例えば、この写真のように内側に切れ込みを入れたり
もしくは、斜めの筒の内側に粘土か何かを詰めて筒がまっすぐに立つように工夫をしたり
ということをしておけばOK☆

お金をかけずに、手元にあるもので工夫することって大切ですけど
その工夫が有効に機能しているかどうか
最後まで確認することも大切ですよね。

あらためて
PDCAをきちんとまわすことの大切さ
地味なことだけど、当たり前のことを当たり前にすることの大切さ
を思いました (^^)

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スティーブジョブズの点と線

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ふと
スティーブ・ジョブズの点と線の話を思い出しました。

あの
スタンフォード大学でのスピーチです。

「未来に先回りして点と点をつなげることはできない。
君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。
だから点と点がいつか何らかの形でつながると信じなければならない。」

もう1つ
関連して思い出した言葉があって

「計り知れない謎に理にかなった思考を寄せる」

アーシュラ・K・ル=グウィンの「西のはての年代記 Ⅱ ヴォイス」に出てくる言葉です。
「難しくてなかなかできない」と登場人物が言っています。

私たちには目の前に起こった「点」の意味=「線」がわからない。
どんな線の1つとして現れた点なのか、わかりようがない。

だから、その時々で「点」に応じていくだけしかできない。
「線」は後になってわかることもある。

でもそうやって応じた「点」の後には
知らず知らずに「線」ができてる。
そうやって自分で自分の「線」を描いている。

そう思うことがありました。

自分の目の前に現れる「点」が
どんな「線」になるのか、とてもわからないし
もしかしたら、ようやく見えたと思った「線」だって
最初に見えた時と後からでは違う「線」に見えることもあるかもしれない。

ただ、間違いなく言えるのは
「点」の応じ方は紛れもなくその時の自分なのだということ。
応じる過程で描かれた「線」は、たとえ、これから現れる「線」とは違っても
紛れもなくもう1つの「線」なのだということ。

そんなことを考えていました。

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菅先生のご講演に希望と可能性が

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先日開催された小田原歯科医師会主催の研修会で
鶴見大学歯学部高齢者歯科学講座の菅武雄先生のご講演を拝聴しました。

大変明解でそれでいて先生の対象者のためにというお気持ちが伝わってくる
とても素晴らしいご講演でした。
先生のご講演を伺うことができて本当に良かったと思います。

中でも、先生と歯科衛生士さんが開発された「口腔咽頭吸引」という方法は
唾液誤嚥のある方にも「食べる」可能性を切り開く大きな技術だと感じました。

私は唾液でムセなければ重度の認知症のある方でも食べられるようになる。とは確信していましたが
唾液でムセてしまうような方には経口摂取をチャレンジできていなかったので
もし、この技術を習得できれば経口摂取への可能性がぐんと広がります。

横浜では、もう口腔咽頭吸引が当たり前になっているとのこと
素晴らしい実践が当たり前に展開されていると聴いて驚きました。

これはもう勉強するしかありません!

これからに希望と可能性を感じられるご講演でした。

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介護フェアのお知らせ

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「介護フェアinかながわ」のお知らせです。

平成28年11月23日(水)11:00〜16:30
そごう横浜店9階新都市ホールにて
「介護フェアinかながわ」が開催されます。

上記のチラシをクリックすると拡大して見ることができます。

ご覧頂いた通り、盛り沢山の内容です。
是非是非、お立ち寄りください m(_ _)m

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