視点の違い「立ち上がり」練習

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すっごく不思議なのが
立ち上がりを一生懸命練習させるけど
座り方には無頓着…ってパターン

がんばって立ち上がらせても
座る時にはドシーン

マッチポンプになっちゃってる

立ち上がりも座ることも
重心の移動の軌跡は
方向こそ逆だけど同じなのに。

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視点の違い「立ち上がり」体験談

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私は筋力強化はしません。
立ち上がりと座ることを介助しながら練習します。

たとえば
何回も繰り返してからようやく
立ち上がれていた認知症のある方が
この方法を5回練習したら
自分でスッと立ち上がれるようになったのです。

5回で筋力はつきませんよね?

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視点の違い「立ち上がり」の現実

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たとえば。。。「立ち上がり」でも
「食事介助」と同じことが起こっています。
カンタンなこと、ジョーシキ、誰でもできる
。。。と思われています。

立ち上がりができなくなるのは
筋力低下のためって思われています。
だから、筋力強化しましょう。
立ち上がりの練習をしましょう。って。

でも
私が老健に勤務している時に
一日に何回も自分でトランスファーしていたのに
専門家のPTが週に2回も個別リハをしていたのに
立ち上がりができなくなってしまった方がいて
その方に私が立ち上がりの練習をしたら
もう一度立ち上がれるようになった
そういう方が何人もいたのです。

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【速報】食事介助の研修会

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詳細が決定したら、改めてお知らせしますが
来年4月、東京で「食事介助」に関する研修会が開催される予定です。

摂食・嚥下に関する研修会は数多くあれど
スプーン操作の実技体験や
スプーンの工夫の考え方
認知症のある方への食事場面の「問題」改善の考え方
など「食べる」こと全般に関する研修会というのは
ありそうでないのが実情です。

リハスタッフの方はもちろん
看護師や介護士の方の参加もお待ちしております。

詳細決定まで今しばらくお時間をくださいm(_ _)m

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地域連携@sagamiharaさんで講演しました

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先週11月15日(金)北里大学にて
「認知症のある方への非薬物療法ー対応の工夫とその考え方」
というタイトルでお話させていただきました。

お招きくださいました「作業療法地域連携会@sagaihara」会のみなさま、どうもありがとうございました。
お世話になりました。

まず、最初に
北里大学の高橋恵先生から
「医療からみる認知症」というタイトルでご講演いただきました。
高橋先生のお話はユーモアに富みとても楽しく
それでいて深く広い視野からのお話で大変勉強になりました。

私は。。。と言えば
あいにく、風邪をひいていて
ダミ声で咳き込みながらの講演だったのに
とても集中して聞いてくださり
みなさまの寛容なお心に深く感謝いたします。
どうもありがとうございましたm(_ _)m

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視点の違い

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認知症のある方の
不適切な食べ方をどのような立場で見ているのか
人は案外自覚できないものです。

能力低下しているからと考える人は
1回量を減らしたり
食形態を落とすことに抵抗を感じるようです。
もっと食べられなくなるのではないか。。。と

現実は違うということを知っていただきたい

能力があるからこそ
介助を含めた不適切な食環境に
適応した結果、不適切な食べ方を習得する

能力があるからこそ起こることなのです。

視点が180度違っているのです。
そして、この視点の違いによる関わり方の違いは
食事介助だけに限って起こっていることでしょうか?

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誤嚥性肺炎は減らせる

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認知症のある方の誤嚥性肺炎は減らせる
私はそう感じています。

仮性球麻痺などの障害がなければ
SDATのある方の食べ方の問題は
介助の適正化によって解消・改善されます。

ADやPick病のある方が
誤嚥性肺炎で亡くなられるケースが多いというのも
ゼロにはならないにしても
今よりは改善できると考えています。
少なくとも食べられる期間を
今よりは維持することはできると考えています。

食事介助については
ちょうど落とし穴のように
今までは「見れども見えず」で
適切に現状把握が為されていなかったから
現状把握が適切におこなえれば必ず変わる。

ケアに携わる方には
「食べる」ことの援助という視点で
もう一度食事場面を見直していただきたい。
とりわけ、作業療法士で食事場面に入っていない方には
ぜひ評価をしていただきたい。
なかでも、精神科病院に勤務する作業療法士は
食事介助に入っていない方が多いようですが
作業療法士として寄与できる場面がたくさんあるのだ
ということを知っていただきたいと思います。

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習4)

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じゃあどうしたらいいのか
おひとりおひとりの食べ方は異なっていますが
ポイントは「感覚」です。

感覚入力そのものは正常に入力されていることが多いので
感覚をもっと活用する
能力を把握して活用できるように介助する

オーラルジスキネジアがあっても
失行があっても
誤学習があっても
より合理的な食べ方ができるようになります。
ご本人と介助者にとって
負担の少ない方法で食べられるようになります。

このような食事体験は食事場面にとどまらず
情緒的な安定をもたらします。
正確には。。。
余分な不安感や混乱を減らすことができるのです。

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