厚生労働省の発表資料

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「予防給付の見直しと地域支援事業について」という資料が公開されました。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000027993.pdf

国が描いている介護予防のデザインがわかります。
そして、資料からは厚労省の中で連携が機能していることを感じました。
資料を読んで感じたことは
行政がさまざまなサービスを連携させていこうとしているのに
自分がそれらのサービスの存在を知らないと
自分の立ち位置を見誤ってしまう可能性があるということ
連携を叫んできた私たちが
サービスを受ける立場から見た連携を
扱いそこねてしまう可能性があるということです。

これから、ますます情報収集の必要性が増していく
そんなことを感じました。

 

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習3)

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もちろん、
必要な栄養や水分を摂っていただくことは重要なのですが
「食べ方」を把握した上での最低限の担保として
摂取を優先した介助をしているという認識をしないままに
「食べられる」ことを選択してしまいがちです。

このような、その場しのぎの方法に頼り過ぎていると
今はよくても、じきにその方法では通用しなくなってきます。
ご本人に過剰努力、過剰代償を強いている方法なので
過剰努力、過剰代償をできるだけの能力が低下したときに
次の手を打てなくなってしまう
ご本人も介助者もよけいに困ってしまうという事態を招いてしまいます。

何よりも
食べてはいるけれど
過剰代償を用いての食べ方なので
ご本人が違和感を抱き続けている
困惑や混乱を抱えながら
「食べている」という状況にいるということを知っていただきたいと思います。

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習2)

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「食べたくない」
「食べるのがイヤ」
「食べることに不安や不快がある」
わけではなくて
「食べたいけれどどうやって食べたらいいのかわからない」
「食べようとして
使えるはたらきで代償して食べようとしている」
場合が少なくありません。

ところが
介助者がこの現状をわからなくて
能力と障害を適切に把握しないままに
表面的になんとか「食べる」ことを優先した方法で
提供してしまうと
そこに誤学習が入りこみ
「食べ方」のパターンがよけいに崩れてしまいます。

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習)

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FTDや若年性認知症のある方でも
オーラルジスキネジアが出る場合が実はかなり多くて
SDATのある方の場合よりもさらに注意が必要なんです。
SDATのある方のオーラルジスキネジアは
「食べる」という口腔のはたらきについて失行の要素がからんでくることは少ないように感じています。

FTDや若年性認知症のある方の場合には
「失行」と「誤学習」がからんでくることがあります。

 

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オーラルジスキネジアのある方(食介)

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診断名がSDATで
オーラルジスキネジア のある方の場合には
舌の前の方を
スプーンの背で
下方に
軽く圧を加えるように介助すると
比較的スムーズに食べていただけるようになることが多いです。

基本的なスプーン操作を徹底する。
利き手の骨折の場合には
非利き手で食べられるかどうか検討する。

早く自力摂取に戻れるように
食事介助が必要になってしまった体調不良を
一日も早く改善できるような援助が必要です。

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オーラルジスキネジアのある方(食事面)

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オーラルジスキネジアのある方は
ご自身でお食事を食べている場合には
食べ方の困難はほとんど表面化しません。
だから、たいていの場合には
「食事は自立」「食事は問題なし」と判断されます。

ところが、自力摂取していた方が何かの理由で
例えば、手の骨折や肺炎などの体調不良によって
一時的に食事介助が必要になると
「とても食べさせにくい」と感じることになります。

なぜなら
今まで気がつかなかったけれど
顎や舌が勝手に動いているから。

気がつく人は、ここで初めてオーラルジスキネジアの存在に
気がつくことになります。
けれど、まだ気がつけない人は
「食べ方が下手になった」と判断し
「体調不良のせい」「認知症の進行のせい」
と判断してしまいがちな現状があります。

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オーラルジスキネジアのある方

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オーラルジスキネジアのある方には
疾患に関わらず認知症がある程度進行してくると
かなりの割合で出会うことになります。

ここで私は
オーラルジスキネジアの原因探索を考えたりしません。
オーラルジスキネジアがあったとしても
暮らしやすくなるように…ということを考えます。

そこで一番気をつけなくてはならないのが
食事なのです。

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誤学習から離脱できる

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最重度の認知症のある方でも
誤学習から離脱できます。

失われてしまったコトを取り戻すことはできないけれど
誤介助に対する誤学習の結果として
能力が不合理な現れ方をしているのであれば
離脱できます。
正の学習をすることができます。

そのことを伝えたい。

いつかは低下してしまうかもしれない能力だから
できるだけ早く正の学習を促したい。
そして誤学習しなくてもすむような状況が増えることを
心から願っています。

 

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