Category: よっしーずボイス(ブログ)

アウトプットがインプットを促す

食事の途中で食べ物で遊んでしまったり
場面の切り替えや活動途中で混乱してしまったり
…そういう方も大勢いらっしゃいます。

そういう時に
あれこれ言葉で説明するとよけいに混乱してしまう場合もあるのです。

じゃあ、どうしたらいいのか…

今、何をしているのか
忘れてしまったり
混乱してしまっているような時には
嫌がらない範囲で
少しずつ「食べる」体験をしたり
少しずつ「活動」体験をしてもらうことで
食べることに集中できたり活動することに集中できるようになります。

アウトプットがインプットを促す。
そういう場合も多々あります。

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課題の提供のしかた

認知症が進行してくると
言語理解力や状況推測力、場面転換への対応などが
困難になってきます。

そんなときに
いきなり課題を出して
「さぁやりましょう」
で、かえって混乱してしまう方だって大勢おられます。

そういうときには
ウォーミングアップが必要
会話だったり
材料を触って手いたずらしたり…
タイミングを見計らって導入すると
スムーズに課題を遂行できる方も大勢おられます(^^)

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時代を知る

ひのし

氷冷蔵庫

おわんやさん

… さて、何のことか知ってる人ー (^^)

今では、みんな言葉も実体もなくなってしまったけれど
なくなってから、まだ100年も経ってない
実際の暮らしに関わっている道具や職業なんです。

お年寄りがどんな風に暮らしてきたか
時代背景を知ってるって、とても大事なこと

身近にあったものがどんなものだったのか
時代により
地域により
異なってくるものだってあるでしょうし
多くの人に愛され使われてきたモノやコトもあるでしょう。

そういうのを知っているのと知らないとでは
お年寄りとお話するにしても
Act.を考えるときにも
全然違ってきます。

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日々、発見

私は臨床が大好き。
苦しいし、辛いし、哀しくなるし
でも、同じくらいおもしろい。

日々、発見。

認知症のある方自身のことも
OTとしての取り組み方も

例えて言うなら
タマネギの皮を一枚一枚とむいていく感じ?

別の言い方をするなら
自分の知識と考えをだんだん大きく包含していく感じ?

認知症のある方が
日々の暮らしの困難を自らの能力と特性で乗り越えていく

その体験は
私にとって大きな支えです。

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修飾された哀しみ

怒りっぽくて
言語操作能力が低下していて
…という方のお話を聞いていると
哀しみを表現されることも多いのです。

「ごめんなさい。」

「私が悪いのよ。」

「何にもわからないから。」

会話が成立するようになることもよくあるのです。

ベースにこういう気持ちを抱えているんだ… 。
ふだん、見ているようでいて
修飾された部分しか見えていなかったんだ…

状態の変動は確かにある。
あるけれど… 。。。

状態の変動というものが
環境の影響のうけやすさという要因があるとするならば
もう少し、変動の幅を少なくできる可能性があるということを感じています。

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日々の対応こそがリハビリ

○○療法、△△療法、□□療法。。。

認知症のある方に、××がいい…と喧伝されていますが
万人に効くものがあるわけではありません。

ここでも、私はやっぱり
「 Fiest Do No Harm 」
と言いたい。

良かれと思って何かするよりも
悪いことをしないようにする

日々の対応こそが一番のリハビリ

その上でのプラスアルファはあったとしても

…だと思うのよねぇ。。。

なぜ、その声かけを選択したのか
…って、明確に言語化できる人と
あんまり会ったことないけど
それこそが大事。なんだと思ってる。

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「歩かないと歩けなくなる」

「歩かないと歩けなくなっちゃうよ」
「リハビリしないと歩けないよ」

こういう呪文はキライだなぁ…

でも、こういう言葉を聞いたことのない人のほうが
少ないのではないでしょうか?

だけど、そんな風に言って
本当に効果があるのかしらん?

歩くのを援助するのがリハであって
歩かせるのはリハじゃないと思う。

歩きたくない何らかの理由
もしくは
歩かないほうが身体にプラスとなっている状況があるから
そっちを先に考えたほうがいいと思うんだけどな。

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経過の中で把握する

経過の中で把握することが大事なのは
診療報酬・介護報酬の改定ばかりじゃない(^^;

認知症のある方の対応だってそう。

経過の中で把握できれば
優先すること
次善の対応策を考えること
などが自然とわかってくる。

経過の中で把握できないと
常に「足りない」「ここがまだダメ」
という箇所が常に目について対応した結果
本来の目的を見失ってしまいがち(^^;

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