環境適応(学習)の質の担保を

「やればいいってもんじゃないのに…」

老健に勤務している時にずっと思っていました。
例えば、CVA後遺症で片麻痺がある方に
立ち上がり100回を課す…とか。
あるいは、逆に筋力増強としていながら負荷もかけずに10回…とか。

運動のパターンが問題なのに回数だけしたってしょうがないし
筋力増強なら負荷設定のしかたにのっとるべきなんじゃないのかな…って。

でも、辛くてたくさん頑張ると効果がある
…と思い込んでいる方も大勢いらっしゃいました。
そして、その結果、痙性を高めてしまったり腰を痛めたり

リハビリというのは
言い換えれば、学習であり環境(物理的・心理的)適応の過程です。

効果的なアウトプットを求めるためにはインプットの調整が必須です。

やり過ぎも、やりなさ過ぎもよくない。
質の担保が先で、質の担保があってこそ量が生きてきます。

そこがわかってないからこそ
量にこだわる(こだわりすぎない)という過剰な対応を
してしまったり、求めてしまったりするのではないかと感じています。 

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