その最たるものがスポーツだと思う。
でもリハの世界も同じ。だと思う。
結果を出すこと。
誰の目にも明らかなくらい
対象者の方が良くなるように
そんな関わりができるように。
モチロン、ないものねだりはできないけれど
埋もれていて表面に現れていない能力ってたくさんある。
講演後の質疑応答で必ずといっていいくらい受ける質問の中に
「多職種との協力関係をどうやって築いたらいいでしょう?」
というものがあります。
それはいろいろ気をつけることはたくさんありますが
巷間もろもろ言われていることよりも
まず、第一に自分がスキルアップすることだと伝えています。
対象者の方に対して
30%しかできない人の集まりの中で
もしも自分が50%できるようになったとしたら
他の人を50%に引き上げることよりも
自分が90%できるようになることの方が大切なんだと。
多職種との協力という手段は
対象者のためにという目的のため。
手段を目的化して本来の目的を見失ってはいけないと思う。
ここで対象者の立場に立ってみれば
30%できる人が9人いて残り1人が50%できたとしたら
50%できる人が10人になることを目指すよりも
9人が30%しかできなかったとしても
90%できる人が1人でもいた方がずっといいんです。
だって食事介助の場面だとしたら
その1人の時には
全然食べやすさが違います。
自分の能力がないせいではなくて
相手によって自分の食べやすさが違うという体験ができます。
自分自身への希望、信頼を実感できます。
たった1人が変わることで
その人にとっては世界が変わるも同然です。
そしてそのような関わりができたとしたら
その人の能力と可能性に目を見開かされるような体験になる。
人間って凄いな。
身体って凄いな。
それは私自身の励まし、支えにもなっています。
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