Tag: 対応
「ちぎり絵の工夫」がこれだけ閲覧してもらえてるので
基本的すぎるかも。と思いましたが
再確認の意味でも書いてみようと思いました。
今日、書くのはきっとたくさんの方が
すでに、実践されていることだと思いますが
たとえば、大勢で体操する時にどんな風に座っていただくか
ということです。
進行役との距離(物理的距離)の遠近によって
身体模倣ができるかどうかが異なってくるということは
よくあることです。
視力や聴力はもちろんですが
理解力という面や集中力の持続性でも
困難な方は、なるべく進行役の近くの席に
認知症のある方は
「今、体操をしている」
ということを忘れてしまうことも
よくあります。
物理的距離が
「伝達」と「理解」のそれぞれを
明確化し、増幅することに関与します。
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「○○してはいけない」って言うのと
「△△しなさい」って言うのと
同じことだと思うのよね。
同じことの裏返しなだけで。
そういうのって、結局は行き詰まるんじゃないかと思う。
お互いに窮屈で。
唯一無二の方法論なんてないし。
それよりも
こんな風に考えてみたらどう?
こういう方向性でやってみたら?
っていう、もっと緩やかな枠組みが示せればいいんだと思う。
それにしても
こういう「標語」「スローガン」がもてはやされる
ということは
逆に言えば
私たちが無自覚のうちに
「自由から逃走」してるのかなぁ
…なんて、思ったりもして。
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今や常識的に言われている
「認知症のある方の言うことを否定してはいけない」
あまりに常識的に言われるので
ご家族の方もよく知っておられます。
でも
否定はしないけれど
そんなこと言われても…とか
否定しちゃいけないなら
なんて答えたらいいの?…って
すごく疑問に思い、不安にも感じておられる方が
大勢いらっしゃいます。
そういう疑問や不安な気持ちを
ぶつけられた方もまた大勢いると思う。
その時に何て答えていますか?
答えにつまった…という体験をした方も
きっと少なくないと思います。
その現実が意味することは、何なのでしょう?
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認知症のある方に
何かを説明しようとして
真っ正面から向き合うのは大切なことですが
結果としての一件落着を求めてしまうのはどうかと。
「あぁそうか」
「わかった」
「ありがとう」
という言葉が出なくてもいい。
一件落着を目的としたがゆえに
相手を逆に追いつめてしまうことだって
あるんじゃないかと思うのであります。
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実践の場では
「カン」も大事。
もちろん、カンだけじゃどうしようもないけど。
肝心なことは
考えて決めてる猶予がない。
そんな場面だって結構ある。
以前に何かの本で
「カンというのは、無意識下での論理的思考の発露」
というのを読んだこともありますが。
カンを磨くのには
1人でもできる方法と
1人じゃ決してできない方法がある。
「現場100回」
私たちにとっても同じだと感じています。
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「全か無の法則」
またの名を
「クロかシロの法則」
密かに名付けていた私 (^^;
介助方法や対応について
どっちかはっきりさせたほうが好まれる
これって
「対応を統一する」
って要請と、根っこはおんなじように感じています。
その時その場のその関係性において
自らが感受し考えて対応するのではなくて
(そういう責任を引き受け
そういう能力を磨くのではなくて)
あらかじめ決めてしまう
固定化してしまう
「生きて」ない。
一見すると
もっともらしいやり方が
自らの専門家としての力量も
働くことの面白さやしんどさといった
もっともなことを
そこなってしまっているように
感じられてなりません。
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「認知症のある方の言うことを否定しない」
これって、すっごくよく聞く言葉だと思います。
でも、こういう一般論が
ご家族や職員の心を呪縛していることが
すごくたくさんあるように感じています。
内心、ものすごい違和感を感じながらも
「否定しちゃいけない」
って教わったからって
必死に、自分の感情を押し殺し
でも、『どうしたらいいのかわからない』
逆に、否定しなければいいんだろう
…って、言葉では否定しなくても
あからさまな態度を示したり
○○はダメ
○○してはいけない
それだけでは、先がない。
どうしたらいいのか
そちらを示すほうが大事。
ずっとずっと大事。
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と思います。
一般論、総論、抽象論は
本を読めばわかる。
そして、本を読めばわかる程度のことでは
たいてい、目の前で現実に起こっている困難を
乗り越えることはできない。
違いますか?
ご家族や退院先の施設職員に
現状と対応のポイントを伝える時には
具体的に伝えるようにしています。
一般論、総論、抽象論は
役に立たないならまだしも
逆効果になることすら、あるのです。
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