講演@藤沢病院

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3月11日(金)に
藤沢病院さんで開催された勉強会で講師を務めてきました。

藤沢病院さんのサイトはこちら
http://www.fhp.or.jp

お招きいただくきっかけを作ってくださったSさん
ご担当くださいましたTさん
参加してくださったみなさま
どうもありがとうございました。

終わった後のお話も楽しく有意義なひとときでした。
どうもありがとうございました。
Tさんのお話を聴いて
若い人たちが一生懸命がんばっていることが伝わってきて
とても頼もしく思いました。
先輩のSさんのアドバイスもステキでした。

藤沢病院さんのますますのご発展と
作業療法士のみなさまのますますのご活躍をお祈りしています。

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りふれいん ♪

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ときどき
認知症のある方と
一緒に歌っていた歌が
帰宅してからも頭の中でリフレインしていることがある (^^;

時には
合いの手入りでリフレイン (^^;

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講演@愛知民医連リハ部会

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3月5日(土)に名古屋熱田区にある労働会館において
愛知民医連リハビリテーション部会さん主催の研修会が開催され
「認知症のある方へのリハビリテーションー障害と能力の把握」というタイトルでお話をしてきました。

お招きくださった担当のみなさま、どうもありがとうございました。
参加してくださったみなさま、お疲れさまでした。

目の前にいる認知症のある方に
何とかして良くなっていただきたいと強く感じていながら
現行の方法論では限界を感じて悩んでいる方が少なくないのは
本当にもったいないことだと感じています。

小澤勲医師の「ケアを感情労働から知的労働に切り替える」
斎藤正彦医師の「科学的で合理的なケア」
をどのように実践していくか…ということが
これから切実に求められるようになってくると考えています。

認知症のある方は
さまざまな脳の病気によって
慢性・進行性に認知症という状態像が引き起こされ
日々の暮らしの困難が起こってくるのだ
という根幹の認識に立ち戻れば
結果として起こっていることへの対応を考えるのではなくて
まず評価・状態把握から始めることの重要性を
実感できるのではないかと思います。

現れ方は、さまざまで
現れ方の意味も、さまざまで
それによっては、対応も全く異なってくるからです。

科学は過去の知識の修正の上に成り立つ学問です。

これから先の未来に向かって
認知症のある方とご家族の
余分な困難を少しでも減らせることが目的なのですから
修正を恐れずに
変化を恐れずに
できることを積み重ねていけたら
と考えています。

最後になりましたが
今回の講演の準備のやりとりにおいて
窓口となってくださったMさんが
いつもきめ細やかにご対応くださったので
何の心配も不安もなく当日伺うことができました。
また、当日の移動時におつきあいくださったSさん、Aさん
お忙しい時間帯なのにご足労いただきご配慮に感謝します。
本当にどうもありがとうございました。

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食欲?視覚的被影響性亢進?

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開口が良い
って言われている方の中に
視覚的被影響性亢進という症状のある方が
少なからずいて
しかも、そのことを知らない職員も
少なからずいるという現実があります。

視覚的被影響性亢進というのは
前頭側頭型認知症の症状の1つで
「眼で見たものに強く影響を受けてしまう」という症状ですが
臨床的には
アルツハイマー型認知症の進行したケースでも
よく見かける症状の1つです。

食事場面でどんな風に現れるかというと
たとえば
食欲がなくても
目の前に食塊がのったスプーンを差し出されたら
開口してしまうというカタチで現れたり。
たとえば
まだ口の中に飲み込んでいない食塊があるのに
開口してしまったりというカタチで現れることもあります。

「食べたいのね」
「食欲があるのね」
「開口がよくて介助しやすい」

などと誤解されることもよくあります。
気をつけないと
満腹感を失わせてしまったり
誤嚥性肺炎を起こしてしまうことになりかねません。

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100%完食が本当に良いこと?

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ずいぶん前のことですが
食事介助をしながら
(お腹いっぱいですか?それとももっと食べられますか?)
って尋ねた時に
「そんなのわからないわよ」
って答えられたことがあって、すごく驚きました。

その方はもともと小食だったそうですが
記録上は、常に100%完食
朝100 昼100 夕100

後になって
他のところでお会いした時に同じように尋ねてみました。
(お腹いっぱいですか?それとももっと食べられますか?)
そうしたら
「そんなに食べられないわよ」
って答えられた。

私はもう一度驚いた。
満腹感を失うことも取り戻すこともできるのだと。

100%完食することが本当に良いことだろうか?
それって、誰にとっての良いことなのだろうか?

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流行り廃りに飲まれない

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私が子どもの頃には
買い物に同行するお父さん
ゴミ捨てするお父さん
運動会を見に来るお父さんは殆どいなかった。

でも、今お父さんでそういうことをしないという人は
少ないんじゃないでしょうか?
スーパーでは、若い男性だけでなく
家族連れや女性と一緒の中高年の男性も
よく見かけるようになりました。

私が若い時には
女性が一生働くのは当たり前のことじゃなかった。
結婚退職がまだ多い時代だった。
契約社員って
むしろ経済的に余裕がある女性が選べる働き方だった。

本当に時代は変わる。

リハの世界にだって、流行り廃りはある。
でも、その中で生き残るものって本質的なもの。

私が学生の時に主流だったもので
今はほとんど活用されていないものが複数ある。
今、主流となっているもので
将来も活用されているかどうかなんて、わからない。

逆に言えば
何十年か後の将来にも活用されているように
時代の吟味に耐えられるような
本質的な考え方と方法論を見いだして磨き上げていくことが
求められていることなんだと感じています。

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ツールは活用する

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世にさまざまな方法論がありますが
ツールはツールなのに
ツールが万能であるかのように喧伝されるのはどうかと思う。

世の中の多くの動きと同じように
リハの世界にも、流行り廃りがある。

ツールをツールとして活用できることは大切だけど
ツールを目の前の人に当てはめちゃいけない。

目の前にいる人の困難に遭遇した時に
自分の手にしているツールでは対応できないからといって
眼を背けていいのかな?

私は完全には困難の解消ができなくても
困難が少しでも少なくなるような方法を考えたいと思った。
そのツールで目の前にいる人の困難が軽減できないのであれば
軽減できるツールを求めたいと思った。
そして、その過程において
自分の目的としている在りようとの自己検証を繰り返した。

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できかたを良くする

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できることのできかたを良くする

認知症のある方の
さまざまな生活障害やBPSDへの対応の工夫を考える時に
私が重要視している視点です。

生きている限り、必ず能力はあるから
まず、能力を見いだす。
見いだした能力を活用できるように考える。
できることのできかたを良くしていくように考える。

認知症のある方の
手続き記憶を思い出し再学習する
その人自身の能力と特性を否定しない
使役ではなく援助
相互関係論であるICFと矛盾しない
等々の基本的な在りようと
具現化するための視点と方法論として
相互検証を繰り返して
耐え残ったものなのです。

単に良かった、結果が出た…ということではなくて
どこがどんな風に意義があったのか考え続けてきました。
自分はそうしたかった
もっと言うと
自分自身の在りようとして
納得した上で仕事をしたかったんです。

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