Tag: リハビリテーション

より良いケアやリハへの積み重ねを

講演などで
認知症のある方とのあれこれを
体験談として紹介させていただく時には
ご家族に許可をいただいているのですが
ほとんどのご家族がご快諾してくださいます。

「同じように困っている方々のお役に立つなら」

この言葉を聴くたびに胸が熱くなります。

今まで私が出会ったたくさんの方々に
教えられてきたこと。

これからの若い人たちには
遠回りする分の時間とエネルギーを
より建設的なことがらに振り向けてほしい。

そう思って
「よっしーずボイス」「よっしーワールド」を書いたり
いろいろな機関からの講演依頼を引き受けています。

来週は1週間で3本の講演
準備もハードだったし実際もハードだけど (^^;
ここでやらねば女がすたる。

どうぞ私の声がみなさまに届きますように …
そして、願わくば
みなさまのそれぞれの立ち位置での
日々の実践が一歩前に進むことに寄与できますように … 。
認知症のある方の余分な困難が
少しでも少なくなりますように … 。

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プロの養成

例えば
レスキュー隊の養成過程は
過酷な状況においても人を救出することができるように
知識と技術と体力をトレーンングされる
そして必ずクリアすべき条件が設定されている。
クリアできなければふるい落とされることだってある。

プロとしてのスタート地点に立てるかどうか
トレーニングした上で判断される。

OTはどうなんだろう…?

「実習では、OTの素晴らしさや楽しさを教える」
と言ってる人たちは
学生がOTとしてスタートラインに立てるかどうか
トレーニングした上で判断している、できているのだろうか?

卒前の養成よりも卒後の養成に力点がシフトして
でも現実問題、協会の加入率は低下し
個々の職場での養成だって職場任せになっていて
その人たちはこういう現実を
OTという国家資格の質の担保をどう考えているのだろうか?

自分や自分の大切な人が
対象者の側にまわった時にどう感じるのか
…ということを考えたことがあるのだろうか?

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結果として起こることの目的化

あちこちで起こっているような気がします。。。
結果として起こることを目的化する。
う〜ん…

たとえば
実習指導において「実習は楽しくなくちゃ」
たとえば
臨床場面では「認知症のある方の笑顔を求める」

もちろん、実習は辛いほうがよいとか
認知症のある方が泣いたっていい
…なんて言ってるわけじゃありません。 念のため。

実習では、まずは、規定されている到達目標に
学生が達するように援助することがSVの本来の目的なんだし
(学生が楽しいと感じるかどうかは学生の自由であって
SVがcontrolすることじゃない。)
認知症のある方だって、状況認知が明確になったが故に
笑顔がなくなり表情が不安そうになることもあります。
でも、笑顔があったって状況認知が低下している状態と
いったいどちらが「よい」のかは…本当に難しいことです。

結果として起こることを目的化して
本来の目的が揺らぐようであれば
それは本末転倒のそしりを免れえない…と思います。

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専門家としての責任

手段の目的化

あちこちで起こっていることのようですが
いつのまにか本来の目的を見失ってしまう…
目的は同じはずなのに
手段の違いをあげつらい

だからこそ
迷わないように
万が一、迷った時の
道しるべが必要なんだと思う。

目的を明確にする。

道しるべは目標。

誰かに保証を求めるんじゃなくて
自ら目的と目標に照らして選択する。
そして確認しつつ進んでいく。

その過程を引き受けることが
専門家としての責任なのだと思う。

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目標こそが羅針盤 その4

「良い目標」で誤解されがちなのが
何を「良い」 とするか…ということ。

目標を目標として設定できているかどうか
が重要であって
価値としての良さのことではない。

良い目標と悪い目標の違いがわからなければ
良い目標を設定することは難しい。

昨今
目標としての良さへの検討よりも
価値としての良さへの検討が
重要視されているような気がして
ちょっと心配。

手段の目的化が目立つのも
そんなところが影響しているように
感じる今日この頃です。

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目標こそが羅針盤 その3

ずっと疑問だったんだけど
実習に来る学生に
目標設定を学校でどんな風に教わったか聞くと
みーんな仮想患者さんを例にして設定した
…って言うのよね。

でもさ
目標設定教えてもらう頃って
実際の患者さんをあんまり知らないのよね。
具体的なイメージができないんじゃないのかなぁ
…って思うの。
インプットされるのは言葉の字面だけで。

思うに
もっと学生に身近な「仮想」目標を
設定させたり検証させたら
いいんじゃないかと思うんだけど。

例えば
「仮想過去の部活動中の自分」の長期目標と短期目標。とか。

どの目標がよくて
どの目標が悪いのか
どうしたら悪い目標がよい目標になるのか

その体験をしてから
仮想患者さんへの目標設定をしたらいいのに
…ってずっと思ってた。

だから
養成校で目標設定は習っても
設定の過程を理解していない学生には
患者さんじゃない「仮想」で設定の過程を説明して
それからもう一度担当ケースで考えてもらったりしてます。

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目標こそが羅針盤 その2

さてさて、昨日の答えです。

「よい目標とは?」

それは…こちらを見てください。

「沼野一男先生の回答集」

ここにバッチリ掲載されています(^^)

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目標こそが羅針盤

目標を目標として設定できること
よい目標を設定できること

基本中の基本だけど
実際の臨床では、できてる人って決して多くはありません。
よい目標とそうでないものとの区別がついていない人だって
少なくありません。

「現状維持」…とか (^^;
「できるだけ…する」とか (^^;
それって目標じゃないし (^^;

「 よい目標って何ですか? 」

さて、あなたは即答できますか?

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