Tag: リハビリテーション
立位訓練…っていうと
立位保持10秒…なんてことをイメージする方もいるかもしれませんが、私はそんなことはしません。
私たちが立つことができるのは
常にバランスをとり続けることができる。ということです。
ただ、棒のように突っ立っているわけではなくて
細かな重心移動を常におこなうことができる。
結果として立つことができている。
つまり、立ち方の再学習…重心移動の練習をします。
よくやるのは、上肢を動かし足で身体を支えるという体験の提供です。
その方の立てる範囲で立っていただき
立ちきれない部分はフォローしながらおこないます。
すぐに座れるようにプラットフォームマットの端で膝裏を支えたり
時には背部と臀部を壁で支えながら立ったり
前から膝を固定しながら私の方に手をおいていただいたり
立てる状態で立ちながら
その状態で上肢を上下や前後に動かしながら立っていただきます。
介助立位での重心移動の体験を提供します。
SDATの方でHDSーRヒトケタの方でも動作誘導でおこなえる方は多いものです。
(続く)
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立てない… 足で身体を支えられない方も少なくありません。
特に、もともと認知症があって骨折して手術して
…という場合。
(中には、自主トレとして歩けてしまう方もおられますが)
「認知症」という診断名があると
「歩かせないと歩けなくなるから歩かせろ」
という考え方があるらしく?
立てないのに歩行練習をおこなう
…というケースによく遭遇します。
でも、認知症があろうとなかろうと
立てない、下肢で自重を支えられないのですから
身体的な理由で歩けるようにはなりません。。。
「立つ」練習が大切なんです。
認知症という診断名があっても
「立つ」練習が可能な方はたくさんいらっしゃいます。
続きは明日。。。
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先日、大阪ATCホールにて
日本通所ケア研究会さん主催の研修会が無事終わりました。
ご参加くださいました方、どうもおつかれさまでした。
小川さんはじめ、日本通所ケア研究会のみなさま
お世話になりました。どうもありがとうございました。
来月3月23日(土)10:00〜17:00に
ウィリング横浜にて同一プログラムで研修会が開催されます。
詳細は「実践!認知症ケア研修会2013」サイトにてご確認ください。
http://www.tsuusho.com/ninchisyokea/
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合同会社geneさんの主催のセミナー情報です。
「リハスタッフのための認知症のある方への対応と評価」
生まれも育ちも神奈川の私に
県外でのセミナー講師としての機会をいただけるということは
本当にありがたいことです。
6月2日(日)大阪 愛日会館
8月17日(土)名古屋 国際会議場
いずれも10:00〜16:00
みっちりたっぷり時間をとって
認知症という病気の基礎知識
認知症のある方への対応とその考え方
についてお話させていただきます。
詳細は
合同会社geneさんのサイトをご参照ください。
http://www.gene-llc.jp
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「目からウロコのお話でした」
「なんとなくモヤモヤ思っていたことをハッキリ言葉にしてもらえた」
私の講演を聴いてこういった感想をお寄せくださる方が多くいらっしゃいます。
目の前の現実に「問い」も「答え」もある
そう感じています。
ただし、気づこうとしなければ
目の前にある「問い」に気がつくことができない … 。
「目からウロコ」
そう言ってくださった方は
目の前の現実をちゃんと見ている。
見ているけれど概念化できていないだけ。
だから、目の前の現実を言葉にして伝え直してもらえればワカル。
「ハッキリ言葉にしてもらえた」
そう言ってくださった方は
目の前の現実を概念化しようと努力している。
その過程にあるから欲していた言葉がそれとワカル。
今、私がこうやって言語化できるようになるまで
ものすごくたくさんの時間とエネルギーを費やしてきました。
これからの若い人たちが同じようなことに同じように時間とエネルギーを使うのはもったいない。
ここからさらに未来へ向けて
今よりもプラスを積み重ねていけるように
時間とエネルギーを使ってほしい。
そう願っています。
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講演などで
認知症のある方とのあれこれを
体験談として紹介させていただく時には
ご家族に許可をいただいているのですが
ほとんどのご家族がご快諾してくださいます。
「同じように困っている方々のお役に立つなら」
この言葉を聴くたびに胸が熱くなります。
今まで私が出会ったたくさんの方々に
教えられてきたこと。
これからの若い人たちには
遠回りする分の時間とエネルギーを
より建設的なことがらに振り向けてほしい。
そう思って
「よっしーずボイス」「よっしーワールド」を書いたり
いろいろな機関からの講演依頼を引き受けています。
来週は1週間で3本の講演
準備もハードだったし実際もハードだけど (^^;
ここでやらねば女がすたる。
どうぞ私の声がみなさまに届きますように …
そして、願わくば
みなさまのそれぞれの立ち位置での
日々の実践が一歩前に進むことに寄与できますように … 。
認知症のある方の余分な困難が
少しでも少なくなりますように … 。
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例えば
レスキュー隊の養成過程は
過酷な状況においても人を救出することができるように
知識と技術と体力をトレーンングされる
そして必ずクリアすべき条件が設定されている。
クリアできなければふるい落とされることだってある。
プロとしてのスタート地点に立てるかどうか
トレーニングした上で判断される。
OTはどうなんだろう…?
「実習では、OTの素晴らしさや楽しさを教える」
と言ってる人たちは
学生がOTとしてスタートラインに立てるかどうか
トレーニングした上で判断している、できているのだろうか?
卒前の養成よりも卒後の養成に力点がシフトして
でも現実問題、協会の加入率は低下し
個々の職場での養成だって職場任せになっていて
その人たちはこういう現実を
OTという国家資格の質の担保をどう考えているのだろうか?
自分や自分の大切な人が
対象者の側にまわった時にどう感じるのか
…ということを考えたことがあるのだろうか?
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あちこちで起こっているような気がします。。。
結果として起こることを目的化する。
う〜ん…
たとえば
実習指導において「実習は楽しくなくちゃ」
たとえば
臨床場面では「認知症のある方の笑顔を求める」
もちろん、実習は辛いほうがよいとか
認知症のある方が泣いたっていい
…なんて言ってるわけじゃありません。 念のため。
実習では、まずは、規定されている到達目標に
学生が達するように援助することがSVの本来の目的なんだし
(学生が楽しいと感じるかどうかは学生の自由であって
SVがcontrolすることじゃない。)
認知症のある方だって、状況認知が明確になったが故に
笑顔がなくなり表情が不安そうになることもあります。
でも、笑顔があったって状況認知が低下している状態と
いったいどちらが「よい」のかは…本当に難しいことです。
結果として起こることを目的化して
本来の目的が揺らぐようであれば
それは本末転倒のそしりを免れえない…と思います。
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