Tag: リハビリテーション

目標こそが羅針盤 その3

ずっと疑問だったんだけど
実習に来る学生に
目標設定を学校でどんな風に教わったか聞くと
みーんな仮想患者さんを例にして設定した
…って言うのよね。

でもさ
目標設定教えてもらう頃って
実際の患者さんをあんまり知らないのよね。
具体的なイメージができないんじゃないのかなぁ
…って思うの。
インプットされるのは言葉の字面だけで。

思うに
もっと学生に身近な「仮想」目標を
設定させたり検証させたら
いいんじゃないかと思うんだけど。

例えば
「仮想過去の部活動中の自分」の長期目標と短期目標。とか。

どの目標がよくて
どの目標が悪いのか
どうしたら悪い目標がよい目標になるのか

その体験をしてから
仮想患者さんへの目標設定をしたらいいのに
…ってずっと思ってた。

だから
養成校で目標設定は習っても
設定の過程を理解していない学生には
患者さんじゃない「仮想」で設定の過程を説明して
それからもう一度担当ケースで考えてもらったりしてます。

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目標こそが羅針盤 その2

さてさて、昨日の答えです。

「よい目標とは?」

それは…こちらを見てください。

「沼野一男先生の回答集」

ここにバッチリ掲載されています(^^)

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目標こそが羅針盤

目標を目標として設定できること
よい目標を設定できること

基本中の基本だけど
実際の臨床では、できてる人って決して多くはありません。
よい目標とそうでないものとの区別がついていない人だって
少なくありません。

「現状維持」…とか (^^;
「できるだけ…する」とか (^^;
それって目標じゃないし (^^;

「 よい目標って何ですか? 」

さて、あなたは即答できますか?

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「新しい市場のつくりかた」読みました

「新しい市場のつくりかた」
三宅秀道
東洋経済新報社

読みました。
一言で言うなら
あっと言う間に読めるけれど
じっくり何度も読み直したくなる本です。

スティーブ・ジョブズは
「顧客は本当に欲しいものは
手にとるまでわからない」
と言っていた。

商品開発というのは
新しい商品ではなくて
新しい生活様式…文化をつくる
ことなのだと。

その過程において
終始一貫関わる人が必要なのだと。

これはまさしく
「Re-Habilis 再び適する」
を環境の側から書かれた本だと感じました。

何度もリハとの共通点を思い起こしながら読みました。
障がい者用の椅子から快適なオフィス用の椅子を開発したエピソードも出てきます。

納得すること、共感することが盛りだくさんのこの本。
やることやってまた読み直そうっと (^^)

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葉山靖明さんの講演会に参加してきました!

12月1日(土)に開催された
湘南OT交流会さん主催の
「だから作業療法が大好きです!出版記念講演」
に参加してきました(^^)

講師は皆さんご存知の葉山靖明さんです。

参加してよかった…しみじみとそう思いました。
研修会の帰途、にこにこしている自分に気がつきました。
お腹が満ち足りた子どものような
それでいて身体の奥から静かなエネルギーが満ちてくるような
そんな感覚を体験しました。

ご講演には実はOT以外の方もいらっしゃったのですが
その方が「OTの奥深さ、崇高さを知ることができました」
と感想を述べた時に、葉山さんはサラッと
「ありがとうございます」
とおっしゃったんです。

うわー!

こんなにも自然に当たり前のように
OTにエールを送ってくださっているんだ…
ということを強く実感しました。

このエールをムダになんかできない。
葉山さんがOTとの出会いを自らの生きるパワーとしてこられたのと同じように
いいえ、それ以上に、葉山さんとの出会いを自らのパワーにして、目の前の方ひとりひとりに相対していこう。
そう感じました。

葉山さんのHPはこちら
http://www4.ocn.ne.jp/~keyakist/index.html

湘南OT交流会さんのHPはこちら
http://1st.geocities.jp/shounan_ot/index.htm

葉山さん
湘南OT交流会のみなさま

どうもありがとうございました!!!

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質の担保のために

質の担保のために必須なのは
難易度の設定が適切にできること
言い換えれば
場面設定が適切におこなえる
ということでもあります。

認知症のある方に対して
「何をしたらよいのか」ということが喧伝されがちで
「どのようにしたらよいのか」ということが
疎かにされがちだという現実が示していることは

認知症のある方に対する対応の困難さ
というカタチで現れてはいるけれど
実は、分野を問わずに
潜在しているリハ職あるいはサービス提供者側の困難
を表しているように感じられてなりません。

もっと言うなら
いろいろな場でカタチを変えて現れてもいるように感じます。

「する」ことで「考える」ことを回避する。
的確に言うなら
「する」ことの悪い側面が悪い方向へ現れている。

「する」ことによって
具体的に「わかり」具体的に「修正する」ことができるはず
なんだと思うのですが … 。。。

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環境適応(学習)の質の担保を

「やればいいってもんじゃないのに…」

老健に勤務している時にずっと思っていました。
例えば、CVA後遺症で片麻痺がある方に
立ち上がり100回を課す…とか。
あるいは、逆に筋力増強としていながら負荷もかけずに10回…とか。

運動のパターンが問題なのに回数だけしたってしょうがないし
筋力増強なら負荷設定のしかたにのっとるべきなんじゃないのかな…って。

でも、辛くてたくさん頑張ると効果がある
…と思い込んでいる方も大勢いらっしゃいました。
そして、その結果、痙性を高めてしまったり腰を痛めたり

リハビリというのは
言い換えれば、学習であり環境(物理的・心理的)適応の過程です。

効果的なアウトプットを求めるためにはインプットの調整が必須です。

やり過ぎも、やりなさ過ぎもよくない。
質の担保が先で、質の担保があってこそ量が生きてきます。

そこがわかってないからこそ
量にこだわる(こだわりすぎない)という過剰な対応を
してしまったり、求めてしまったりするのではないかと感じています。

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刺激がないと進行してしまう?

「何をしたら(させたら)いいんでしょう?」

ご家族からこのように聞かれることも多いのですが
この言葉の裏にあるのは
「何かさせないと刺激が少ないと進行してしまう」
という恐れなのではないかと感じています。

少しでも進行を送らせるために
できることは何でもしたい…というお気持ちはよくわかります。

けれど、できることがいろいろあればともかく
ご本人のできることが限られているような状態では
ご家族ができることも限られてくるのです… 。

そして、 何よりも
「低刺激=進行説」の根深さを感じます。

刺激があれば
することがあれば
いいってもんじゃありません。

害がなければまだしも
不適切な刺激は逆効果にすらなってしまうのです。

老健勤務時に、身体障害…骨折やCVA後遺症のある方の
リハビリでも感じていたことですが
この続きは次回に。

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