Tag: リハビリテーション

願い

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認知症のある方とご家族の
余分な困難が少しでも少なくなるように

そのために
関わる職員が
より有益な試行錯誤ができるように

考え方の枠組みを提示できるようになりたい
と願っています

その時その場のその関係性において
状態も状況も異なるのだから
方法論ではなくて
考え方の枠組みを提示する

方法論を提示するのは
考え方の枠組みを
明確にイメージしてもらえるように

かつて
もがき苦しんでいた過去の私が
知りたいと欲し、なかなか知ることができなかったこと

よりクリアに提示できるように

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暮らしの困難凸凹への対応

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食事中の大声というBPSDに対して薬物療法を求められたけれど
実は食べ方の問題だった
食べ方が改善したら結果としてBPSDも改善した
というケースは決して少なくありません。

同じように
怒りっぽくて困る
暴言・暴力・介護抵抗というBPSDと思われていたことが
コミュニケーションの問題だった
説明と対応を変更したら結果としてBPSDも改善した
というケースも決して少なくありません。

対応の工夫という非薬物療法が効果的である
ということを具体的に示せるようになれば
薬物療法に依存するのではなくて活用するという選択肢を選べるようになります。

作業療法士として
暮らしの困難の凸凹に対して
具体的に対応の工夫を提案できるようになっていきたいと考えています。

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できない情報を集めてもできるようにはならない

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対象が学生でも認知症のある方でも精神科の患者さんでも
その人がどれだけできないか
話のテーマにしている人たちもいるようですが
できない情報をどれだけ集めても
その人ができるようにはならない。
(むしろ、できないことを話題にするほど対象者はできなくなっていく)

その人の能力を見いだし活用する方策を見いだすことで
できるようになっていく。
話題にするならそっちを話題にしないと。

私たちの仕事は診断でも評論でも審判でもない
援助なのだから。

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行動変容には時間がかかる

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待つ…って大事だと思う。
その人の変化が目に見えるくらいに変わるには
時間がかかる。
兆しはあっても
兆しに気づける人は少ないし
兆しの時期には、本人にわからないこともある。

兆しが大きな変化に至るまでの間が
とても大事だと思う。
本人も辛いし
定着するまでは容易に元に戻ってしまう。

変えること=治療や教育じゃなくて
変わることの援助=治療や教育なんだと思う。
だから、待つことって大事だと思う。

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適切な対応は自然

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適切な対応は自然すぎて
なんにもしていないように
なんにも考えていないようにすら思われるかも。
だからこそ、適切なんだけど。

でも本当は
いろーんな吟味を踏まえての対応だから
表面だけマネしようと思っても
吟味の過程を経ていない人には再現できない。

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不適切な介助も

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不適切な介助も意味がある
最近はそう思うようになってきています。

しゃかりきになって
100%の適切な介助の「統一」を求めなくてもいいんだ…って。
モチロン、程度問題ではあるけれど
常に対象者に対して100%の適切な介助が行われなくても
ガッカリすることはない…って。

なぜなら
不適切な介助の体験があるからこそ
適切な介助の入力が際立つ
対象者の心身が「相違」を明確に感じ取れるなら
比較対照の相違という認識を
不適切な介助がもたらしてくれるのでは?

介助の100%の「統一」に心身のエネルギーを注ぐよりも
一回の介助の適切さが100%になるように
心身のエネルギーを注げばいいんじゃないか?

実は100%適切な介助ではなくて
88%くらいの適切さ加減に過ぎないのに
100%だって勘違いしていることが問題だったんじゃないか?

そんな風に考え、また、感じてもいます。

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新人研修「目標」の概念理解

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新人研修「目標」では
リハ以外の分野で題材をとって
まずは、目標の概念を理解してもらいます。
その後でリハの分野で目標を理解してもらいます。

リハ以外の分野で
目標と目標でないものとの違いがわかる
目標でないものを目標に言い換える

リハの分野で
目標と目標でないものとの違いがわかる
目標でないものを目標に言い換える

これらの理解があって初めて目の前の対象者の方に適切な目標設定ができるだけのレディネスがある…ということが言えると考えています。

実習生に対して
目標設定がなかなか難しい場合には
まず、目標の概念理解がどの程度あるのか確認します。
同時に養成校や以前の実習地で
どのように目標設定を学んできたのかも確認します。

そうすると、結構概念的なことを教えてもらってないんですよねー。
リハの言葉としての目標を教えてもらっていても。
これじゃあ、応用が効かないよね。って思っちゃう。
かく言う私もそのような指導しか受けてこなかったわけですが。

私がもっと若い頃に教えてほしかったなー
そう思うことっていっぱいある。
だから今は逆に私が伝えられることは伝えていきたい。
つまづかなくて済むことはつまづかないで先に進んでもらって
もっと大切なことで試行錯誤をしてもらいたい。
そう思っています。

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願わくば…

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願わくば…
仕事に出る前の段階で
「目標」とは何なのか
「会議」とは何なのか
を教えてほしいなぁ。

よくあるパターンじゃないかと推測しているのが
現実にはまだ対象者の状態像がよくわかっていない学生に
リハの分野での目標を教えたり
担当ケースを通して目標設定を学ぶのではなくて
担当ケースの目標を教えてもらうにとどまったり
会議への参加の仕方の基本を知らないのに
話し合いというスタイルをとらせたり
…ということなんだけど、違うかなぁ?

実際に働き出してから
先輩の良き見本から学ぶことは当然なんだけど。

良し悪しの判断ができるくらいには
なっていてほしいな。

というのは臨床家の贅沢なお願いかしら…?

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