Tag: コミュニケーション

失敗体験

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私は過去の失敗体験を痛切に覚えています。
なぜ、あの時何も言えなかったのだろう。
あの時こう言えたらよかったのに。。。etc.etc.

そんな失敗体験も掲載されています。
「神奈川県作業療法士会ニュース No.147」
http://kana-ot.jp/wpm/news/files/2011/07/147.pdf
8-9ページと
「神奈川県作業療法士会ニュース No.148」
http://kana-ot.jp/wpm/news/files/2011/07/148.pdf
10-11ページです。

失敗から学び続ける
目の前に起こった体験から
それがたとえ失敗であれ成功であれ
学ぶことができれば致命的な失敗はしなくてすむ。
致命的な失敗さえしなければ学び続けることができる。

モチロン、失敗を回避しようとして
その時の万全を尽くした上での話だけど。

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「食事」研修会終了!

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作業療法総合研究所さん主催の

「食べることの援助」研修会が無事終了しました〜!

会場をお貸しくださいました虎ノ門病院の方
運営にあたられたスタッフの方
そして「食事」について
重要視されていない現状にもかかわらず
貴重なお時間を割いて参加してくださった方
どうもありがとうございましたm(_ _)m

食事介助は誤解されています。
口の中に食塊を入れることができなくなったから
口の中に食塊を入れてあげればいい
ムセなければOK
ムセるのは対象者の障害で介助方法は無関係
そのように誤解されています。

でも決してそうじゃない。

最も重度の認知症のある方でも
平日一回介助を変えるだけで
食べ方が変わる。
そのくらい「食べる」潜在能力をもっていて
介助する側が知識がないために
潜在能力を発揮していただくことができない
それが現実に起こっていることなのです。

このことを伝える「場」を与えてくださって
本当にどうもありがとうございました。

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介助者の受けとめ方

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介助者は短期記憶が保たれていますので
(保たれているということが当たり前なので)
自分には短期記憶があるということを実感しにくいものです。
だから、短期記憶が低下している状態をなかなか想像できません。

先の例では
「ちゃんと声をかけてから動作誘導までしたのに
突然怒り出した〇〇さん」という受けとめ方になりがちです。
表面に現れた事象だけを切り取って
受けとめてしまいがちです。

記憶の連続性が低下している認知症のある方が
局面だけ切り取って理解するように
記憶の連続性がある故にこそ介助者が
局面だけ切り取って理解してしまう。

そういうことがいろいろな場面で起こっています。

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客よし店よし世間よし

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私がこの言葉を知ったのは何年か前
TVで鶴瓶が言ってたのを、ながら聞きしたのが最初です。

もともとは近江商人の言葉とか。
この言葉を聞いた時になるほど!と思いました。

商売は続くことが大事。
続くことが大事といえばチームワーク
連携を考える時にも使える考え方だと思いました。

たとえば
多職種にOTが理解されにくくて何かあったとして
理解されにくいままでも
現状よりも対象者のために状況がよくなる方法を考える。
OTを説明して理解を求めたり
相手を変えるんじゃなくて
「三方よし」の考え方で方法を考える。

「客よし店よし世間よし」
は、結果としてみんな嬉しい状態だから
みんな嬉しい結果にという方向から考える。

「相手を変える」んじゃなくて
「状況を変える」と
結果として状況に必要な分だけ
相手が変わったりもする。

昔の人が言ってた言葉って
含蓄が深いです。

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能力は状況と程度によりけり

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学生に対しても
認知症のある方に対しても
能力は状況と程度によりけり発揮される
と考えています。

だから
「できない」と言ってるだけじゃなくて
どうしたらできるか、考える。

どうしてできないのか原因を考える
のではなくて
どうしたらできるようになるのか
これからを考える。

どうしたら、を考えるのには
場面設定ーどういう状況でならどのくらい
できるか…ということを考える。

これって当たり前のようでいて
案外とても大事なことです。

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魔法みたいなこと

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毎日の暮らしの中で
地道に積み重ねていくことの大切さを
深く感じています。

でも、ときどき
魔法みたいなことが起こる。

そうか!
って、疑いようもなく合点がいくような。

 

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大いなる誤解

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認知症のある方の食べ方が悪いのは
認知症のある方の問題
認知症のある方に話が通じないのは
認知症のある方の問題

そう考えている人は
実はとても多いのですが
私にはとてもそんな風には思えません。

認知症のある方は
食べ方にちょっとした弱点がある。
ちょっとした弱点として
弱点は弱点のままに維持できるかどうか
弱点がより大きな困難になってしまうかどうかは
ご本人と介助者の相互関係によって決まる。
対応についても然り。

でも、そうは思ってない人も多い。
「自分の」問題としてではなくて
「相手の」問題として切り離してしまう人が多い。

「認知症のある方に
どう対応したらいいでしょうか」
という問いが
「自分がどう考えたらいいでしょうか」
という問いであってほしい。
「どうしたら問題が改善されるでしょうか」
という問いではなくて。

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対応の工夫の誤解

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対応の工夫はとても大事だと思ってる。
でも、それは認知症のある方に対して
どうしたら目の前のAさんに伝わりやすくなるか
ということであって
目の前のAさんをcontrolしたいわけではない。
決して、Aさんに言うことをきかせたり
従えたいわけではない。

そこを誤解している人は
Aさんが何も「問題行動」をしていない時には
Aさんに何の対応もしなかったりするよね。

「問題行動をするAさん」としてAさんのことを見ていて
Aさんが困ったこともする…とは見てないよね。

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