感謝の気持ち

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おかげさまで人様の前でお話させていただく機会が
ずいぶん増えてきました。

ありがたいなぁ…と思うのは
私の話って、基本とても地味なんです。
食事介助とか立ち上がりとか目標設定とか対応とか
非常に基本的なことを振り返りながら実践してきただけだし
それに私はあくまで名もない一臨床家に過ぎません。
そんな私に声をかけてくださる…ということに
とても感謝しています。

声の大きな人や
社会的地位のある人や
主流派の人の言っていることだと
安心して賛同を表明できると思う。
でも、私にはそんなの全然ないから
私に声をかけてくださる主催者や
話を聴きにきてくださる人は
勇気があると思うし
中身で評価の人だと思うし
何よりも対象者の利益のために…と
強く願っている人なのだと思う。

そういう人と一緒に仕事できたり
場を共有できることはすごくありがたいことです。
私の話を聞いた後に確認してみた実践してみた変化があった
…というご連絡をいただけるのもまた嬉しいことです。

かつて私はもがきまくっていました。
自分にとってそのもがきは
意味あることだったと思っていますが
若い人たちが同じようなもがきを繰り返すのはもったいない。
その分の時間とエネルギーをより良いリハとケアにふりむけてほしいと心から願っています。

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目標設定の研修会

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平成26年7月20日(日)に
昭和大学保健医療学部横浜キャンパスにて
目標設定に関する研修会が開催されます。
題して「良い目標が設定できる作業療法士になろう」

おそらく、みんな誤解している。
目標なんてカンタン!って。

でも、カンタンそうな
食事介助だって
立ち上がりだって
認知症のある方への声かけだって
見落とされていることがたくさんあって
丁寧に考えていくことで
ブレークスルーの道が開けることもいっぱいある
ということは、こちらのブログにも常々書いてきたことです。

目標こそが羅針盤

目標の設定を共同作業できない対象者も
少なくありません。
その時にお手上げ…じゃ困ります。

詳細は作業療法総合研究所のサイトをご参照ください。

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挨拶を重視する社会

我慢のしどころ

なのかな?って思うことがあります。

だって
何かの事件が起きた時に
ニュースでインタビューに応じている人が
「挨拶をちゃんとする良い人(子)」
って必ず出てくる言葉だもの。

挨拶=良い人(子)
なんて言い切れないじゃんって思うけど (^^;

テレビ側がそのような答えを意図的に選択して放映しているのか、本当にそのような応答が多いのかはわかりませんが。

モチロン、私のこの記事は挨拶は軽視しろということでは決してありません。念のため。

どんなことでも
当たり前のように言われていることは
何かしらの意味があるんだとは思いますが
その意味を自分なりに検証してみることは必要なのではないかと。

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共同体験の提供

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自分の価値基準に照らして
信頼できるかどうか判断しているわけで
それは、その人との共同体験を通して判断しているわけで
(人によっては他者の評判が判断基準のこともあるかもですが)

認知症のある方だって変わりはない。
担当者との関係性において
信頼できそうかどうか判断している。
判断基準がより感覚的なものに偏ることはあったとしても。

大切なことは
目の前にいる認知症のある方が
「この担当者は信頼できそうな人かどうか」
判断できるような「共同体験」を提供することなんだと思う。
結果として
挨拶を重ねることがそれに値することがあるのだと思う。

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ラポールは結果として形成される

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認知症のある方に対して
挨拶を重ねて会話を重ねて
なじみの関係を作ってラポールを形成してそれから…って
言われているようですが。

ラポールは結果として形成される。
私はそう感じ考えて行動しています。

私たちだって
「よく知っている人=信頼している人」
というわけではない (^^;
ですよね?

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今の私たちの努力が未来の他部門の知識

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今の他部門のリハ関連の知識って
えぇ〜?って思う時もある。
でも、それって過去の私たちが他部門に伝えてきたことが
現在の他部門に定着しているんだと思う。

他部門はちゃんと伝達してくれているんだよね。

だから
今、私たちがえぇ〜?って思ったとしても
それは過去の私たちの限界でもあったのだと思う。
そういうことを忘れちゃいけないと思うし
逆に言えば
今の私たちの努力が
未来の他部門の知識に結びついていくのだと思う。

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言葉に惑わされない

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私たちはどうしても言葉の能力に重きを置きがちです。

会話が巧みにできると
その他の記憶や遂行機能も得てして実情よりも高く見積もりがちです。

その反対に
会話が困難だと記憶や遂行機能や判断力も
低下しているように思い込みがちです。

アルツハイマー型認知症のある方はもちろんですが
若年性認知症のある方や
前頭側頭型認知症のある方は
能力と障害のバラツキがもっと顕著です。

言葉は言葉として尊重しながらも
もう1つの行動という言葉にも
耳を傾ける必要があることを感じています。

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より長くより快適に食べられるように

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私は、食事にはリキ入れています。
重度の認知症のある方に対して
面会に来られるご家族ができることが
好きな食べ物を食べさせてあげる
…ということに限定されることも少なくありません。

作業療法士の私としては
食べること以外で
認知症のある方とご家族の方とのやりとりを
助けるようなコトをみつけられるようになりたい
と思う一方で
だからこそ、できるだけ長く経口摂取が続けられるように
そのためにも食事を大切にしたい
と考えています。

4月6日(日)の合同会社geneさん主催のセミナーでも
今日の小田原OT勉強会でも
たくさんの方が食事介助のスプーン操作について
熱心に体験してくださったことに深く感謝いたします。

1人でも多くの方が
より長くより快適に食べられるように
心から願っています。

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