今の私たちの努力が未来の他部門の知識

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今の他部門のリハ関連の知識って
えぇ〜?って思う時もある。
でも、それって過去の私たちが他部門に伝えてきたことが
現在の他部門に定着しているんだと思う。

他部門はちゃんと伝達してくれているんだよね。

だから
今、私たちがえぇ〜?って思ったとしても
それは過去の私たちの限界でもあったのだと思う。
そういうことを忘れちゃいけないと思うし
逆に言えば
今の私たちの努力が
未来の他部門の知識に結びついていくのだと思う。

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言葉に惑わされない

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私たちはどうしても言葉の能力に重きを置きがちです。

会話が巧みにできると
その他の記憶や遂行機能も得てして実情よりも高く見積もりがちです。

その反対に
会話が困難だと記憶や遂行機能や判断力も
低下しているように思い込みがちです。

アルツハイマー型認知症のある方はもちろんですが
若年性認知症のある方や
前頭側頭型認知症のある方は
能力と障害のバラツキがもっと顕著です。

言葉は言葉として尊重しながらも
もう1つの行動という言葉にも
耳を傾ける必要があることを感じています。

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より長くより快適に食べられるように

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私は、食事にはリキ入れています。
重度の認知症のある方に対して
面会に来られるご家族ができることが
好きな食べ物を食べさせてあげる
…ということに限定されることも少なくありません。

作業療法士の私としては
食べること以外で
認知症のある方とご家族の方とのやりとりを
助けるようなコトをみつけられるようになりたい
と思う一方で
だからこそ、できるだけ長く経口摂取が続けられるように
そのためにも食事を大切にしたい
と考えています。

4月6日(日)の合同会社geneさん主催のセミナーでも
今日の小田原OT勉強会でも
たくさんの方が食事介助のスプーン操作について
熱心に体験してくださったことに深く感謝いたします。

1人でも多くの方が
より長くより快適に食べられるように
心から願っています。

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暗黙の前提

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「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで
自分は何が欲しいのかわからない」

これはスティーブ・ジョブズの言葉です。
だからAppleは他の企業のように
事前のマーケティング・リサーチは行わない
そのかわり発売後のユーザー使用感アンケートを重視する
という内容の記載を読んだ記憶があります。

私はこの言葉に
作業療法士として賛同する側面があります。

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対応を工夫できる

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もう少し早く出会っていたら。。。
もっとたくさんお役に立てることがあったかも。。。
と思うこともある。

対応が適切にできずに
結果として「こじらせてしまった」ケースはかなりある。

ご本人にとっても
介助者にとっても
辛かったろうと思う。

具体的に現実的に
対応を工夫できるようになる。
伝えられるようになる。
そうならないと
困っている時に頼ってもらえなくて後手に回ってしまう。
痛切に感じた。

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「名前」を横に置く

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大声とか暴言とか介護抵抗とか
いろいろなBPSDとしての「名前」があるけど
いったん名前をつけちゃうと
その名前って一人歩きを始めちゃう。

名前があっても
「状況」や「人」がかすんでしまう。

場面や相互作用から名前だけをきりとって
名前だけを呼びかける。

名前は便利だけど必要だけど
名前にしばられて見誤ることだってある。

名前をちょっと横に置く。
そこから見えることもある。

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わからないことはわからないまま

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たぶん、OTの他の分野でも同じなのではないかと思うのですが
こと、認知症のある方に限定していえば
わからないことはわからないまま
観察を続けていく方が建設的だと考えています。

わからない時に
あれも考えられる、これも考えられる、もっと他に考えられることは…
とは考えない。
それをやったって
袋小路に追い込まれるだけだと思うし
OTの考えつける範囲の中での選択肢の中からの
原因探しをやってるだけになっちゃってて
目の前の方を本当に見ていることになってないもの。

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力技は今かぎり

我慢のしどころ

時には力技で対応することだってあると思う。
でも、力技で対応できたからって
ずっとそればっかりやってると
後になってお手上げになる。

食べさせれば食べる
立ち上がらせれば立ち上がる
リハビリさせればする

確かにその時は
力技に従ってくれるだけの能力があったかもだけど
認知症状が進行して
力技に従ってくれるだけの能力がなくなった時に
本当はさせてたんじゃなくて
相手に頼りきっていた分
こちらには打つ手がなかったりする。

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