「なぜ」は自分に問いかける

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「なぜ」は自分に問いかける。

認知症のある方が「なぜ」生活障害やBPSDを起こすのか
とは考えない。
そうする(なる)必然があるとは考えるけど。

むしろ「なぜ」は自分に問いかけた方が良いと思う。

なぜ、そうしようと考えたのか?と

前に他の方にやってみて効果があったから
前にこうしたらとアドバイスしてもらったから
…というケースって案外多いんじゃないかしら?

でもそれって本当は「なぜ」には答えていない。

「なぜ」今目の前にいる方に?
という答えには全然なっていない。
ということに気がつけると思うから。

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当てにいくから外れる

ちょっと待った

当たり前のことではありますが。。。

当てにいくから外れる
のだと思っています。

その人の言動のアレコレを
自分の感想で当てにいく
根拠を後付けしてしまう。。。

そうじゃなくて
得られた情報を並べてみれば
自然と浮かび上がってくる姿がある。

浮かび上がってこない時には
情報が足りていないのだから
焦らずに、もう一度行動観察に戻ればいいだけ。

外さないように
その繰り返しで
結果として当たる。のだと考えています。

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チカラの凄さと怖さ

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重度の認知症のある方が
食べ方が変わっていくのを
(食べ方を良く変えていこうとして、そうなっていくのを)
見ていけるのは嬉しい。

私とだけじゃなくて
他のスタッフが介助しても
前より上手に食べられるようになったのは嬉しい。

上手に食べようと工夫しているのを見られることは嬉しい。

脳の可塑性って凄いな。
人間の能力って凄いな。

そう思う。
そしてそのチカラがどちらにも転ぶことの怖さを改めて思う。

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生活障害を端的に言語化

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タイトルを考える機会があると
言語化ひいては概念の明確化の良いトレーニングになると思う。

たとえば
私だったら、このブログのタイトルとか。

ケース紹介する時の
「〇〇と△△による生活障害を来しているAさん」とか。

学生さんだったら
レジュメのタイトルとか。

認知症のある方の暮らしの困難はさまざまだけれど
その方の生活障害を端的に言語化するような
トレーニングをしておくと良いと思う。

端的な表現を考える過程を通して
「評価の確認」と「まとめ」の
自己フィードバックの機会になると思う。

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認知症セミナー@合同会社gene (5月〜10月)

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まだまだ先ではありますが
10月18日(日)に東京体育館第1会議室において
合同会社geneさん主催で
「認知症のある方への評価から対応まで」
というセミナーが開催されます。
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1430123048-513436

リハスタッフが認知症のある方へ寄与できる
1)ADLの維持改善
2)能力と特性の発揮の援助
3)生活障害とBPSDの改善
これら3つのポイントについてお話します。

同じ構成・内容で
8月9日(日)に名古屋今池ガスビルでもお話いたします。
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1427767032-613380

こちらのセミナーでは
評価から得られた情報をもとにどのように対応を工夫していくか
という内容になっているので
認知症のある方にどのように評価をすすめていけばよいのか
という内容を聞きたい方は下記のセミナーにご参加ください。

「認知症のある方への対応入門〜評価のすすめ方〜」
5月3日(日) 名古屋市中小企業振興会館
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1421724876-280074
7月5日(日) 東京日本印刷会館
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1427766711-408686

こちらのセミナーでは
認知症のある方の評価をどのようにすすめていったらよいのか
初対面の挨拶でどのようにスクリーニングをするのか
検査ではなく評価の基本としての行動観察のポイントについて
具体的にご説明いたします。

いずれのセミナーも
「リハスタッフのための〜」という言葉がついていますが
看護師や介護職の方、ケアマネさんだけでなく
認知症のある方にお仕事として接している方なら
どなたでも受講可能です。

安易で手近な答えを提供するのではなく
目の前にいる認知症のある方に正面から向き合えるための
視点と考え方そして知識と技術の一端を提供するセミナーです。

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失敗も大切な体験学習

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実習中の学生さんが失敗することだって
大切な体験学習だと考えています。

失敗したからこそ、わかることだってある。

失敗することを事前に回避するような誘導だってできるけど
致命的でない失敗はした方がいいとも考えています。

指導者がいる安全な環境だからこそ
学生のうちに

失敗は必然として起こるから

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たとえばの誤解 2

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ICIDHの考え方は、私たちに非常に大きな影響を与え
今も根深く私たちを支配しています。

「原因を探索し改善する」
という言葉は、認知症のある方のBPSDや生活障害を改善する
ための方策として、よく聞く言葉だと思います。
一見、正しそうに聞こえる。
そこがまさに落とし穴なんです。

この言葉は、ICIDHに依拠した考え方です。

ICFという言葉は知ってるという人でも
私たちの日々の関わりをどう考えるのか
という段階でICIDHに戻ってしまう人ってとても多い。

ICFという言葉つまり概念を
どうケアに活かすのか…ということについて
突き詰めて検討されていないのではないだろうか?
という疑問を抱いています。

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たとえばの誤解

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肺炎が日本人の死亡原因の第3位だそうです。
「認知症のある方に起こる肺炎は
仕方のないもの
どうすることもできないもの」
と認識されている方も少なくないようですが
それは違います。

もちろん、そういう場合だってありますが
圧倒的大多数の場合に
「認知症のある方に起こる肺炎は
介助者のスプーン操作によって改善できる」
という事実があります。

誤嚥性肺炎になった方も
再燃することなく経口摂取が可能となる場合が
非常に多くあります。

認知症のある方「だけ」の「問題」ではなく
認知症のある方と介助者との関係の中で起こっている。
だからこそ、改善可能なのです。

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