Tag: 環境適応

研修会「認知症」福岡会場

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合同会社geneさん主催で
平成25年9月22日(日)福岡建設会館にて
「認知症のある方への対応と評価」が開催されます。

まだお席に若干余裕がありそうですので
ご縁のある方は、お早めにどうぞm(_ _)m

詳細はこちらをご参照ください。
合同会社gene
http://www.gene-llc.jp
「リハスタッフのための認知症のある方への対応と評価
福岡会場」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1363399594-882637

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介助者の受けとめ方

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介助者は短期記憶が保たれていますので
(保たれているということが当たり前なので)
自分には短期記憶があるということを実感しにくいものです。
だから、短期記憶が低下している状態をなかなか想像できません。

先の例では
「ちゃんと声をかけてから動作誘導までしたのに
突然怒り出した〇〇さん」という受けとめ方になりがちです。
表面に現れた事象だけを切り取って
受けとめてしまいがちです。

記憶の連続性が低下している認知症のある方が
局面だけ切り取って理解するように
記憶の連続性がある故にこそ介助者が
局面だけ切り取って理解してしまう。

そういうことがいろいろな場面で起こっています。

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客よし店よし世間よし

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私がこの言葉を知ったのは何年か前
TVで鶴瓶が言ってたのを、ながら聞きしたのが最初です。

もともとは近江商人の言葉とか。
この言葉を聞いた時になるほど!と思いました。

商売は続くことが大事。
続くことが大事といえばチームワーク
連携を考える時にも使える考え方だと思いました。

たとえば
多職種にOTが理解されにくくて何かあったとして
理解されにくいままでも
現状よりも対象者のために状況がよくなる方法を考える。
OTを説明して理解を求めたり
相手を変えるんじゃなくて
「三方よし」の考え方で方法を考える。

「客よし店よし世間よし」
は、結果としてみんな嬉しい状態だから
みんな嬉しい結果にという方向から考える。

「相手を変える」んじゃなくて
「状況を変える」と
結果として状況に必要な分だけ
相手が変わったりもする。

昔の人が言ってた言葉って
含蓄が深いです。

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大いなる誤解

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認知症のある方の食べ方が悪いのは
認知症のある方の問題
認知症のある方に話が通じないのは
認知症のある方の問題

そう考えている人は
実はとても多いのですが
私にはとてもそんな風には思えません。

認知症のある方は
食べ方にちょっとした弱点がある。
ちょっとした弱点として
弱点は弱点のままに維持できるかどうか
弱点がより大きな困難になってしまうかどうかは
ご本人と介助者の相互関係によって決まる。
対応についても然り。

でも、そうは思ってない人も多い。
「自分の」問題としてではなくて
「相手の」問題として切り離してしまう人が多い。

「認知症のある方に
どう対応したらいいでしょうか」
という問いが
「自分がどう考えたらいいでしょうか」
という問いであってほしい。
「どうしたら問題が改善されるでしょうか」
という問いではなくて。

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1回量の大切さ

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食事介助をする時に
スプーンにどれだけの量の食塊をのせるか
その都度その都度感じ取りながら介助しています。

1回量が多すぎるそれだけの理由で
食べにくくなってしまうことだってあります。
1回量を適切に調整することで
食べ方が変わることだってあるんです。

スプーンに山盛り食塊をすくいとったり
大きく開口するからって
山盛りスプーンにのせたりしていませんか?

口の中に入れる=食事介助
ではなくて
食べることの援助=食事介助
なんです。

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名人芸ではなくて

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作業療法が作業療法として生き残るためには
名人芸にしてはいけないと思う。

般化可能に言語化できないと

感性の課題は大きいけれど
ある程度のトレーニングを積んだ人なら
それ相応の結果が出せるように

認知症のある方への対応についても
現状は適切なトレーニングそのものを受けられなくて
結果として適切に対応できにくい…という現状があるように感じられてなりません。

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願い

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認知症のある方とご家族の
余分な困難が少しでも少なくなるように

そのために
関わる職員が
より有益な試行錯誤ができるように

考え方の枠組みを提示できるようになりたい
と願っています

その時その場のその関係性において
状態も状況も異なるのだから
方法論ではなくて
考え方の枠組みを提示する

方法論を提示するのは
考え方の枠組みを
明確にイメージしてもらえるように

かつて
もがき苦しんでいた過去の私が
知りたいと欲し、なかなか知ることができなかったこと

よりクリアに提示できるように

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悪い姿勢を修正するのではなくて

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ポジショニングを考える時に
「悪い姿勢を修正する」と考えるのではなくて
「もっている能力を発揮しやすいように」考えるようにしています。

後方につっぱってしまうから
後方につっぱらないように姿勢を直すのではなくて
前傾しやすいようにサポートをする
そんな風に考えて対応すると
使うのは古いタオルを巻いたものだけでも
ラクに前傾姿勢をとったり
車いすの背もたれに寄りかかったりを繰り返せるようになれば
その結果として、後方へのつっぱりが減少します。

悪いところに着目して
悪いところを直すのではなくて
持っているけれど表面化していない能力を
発揮しやすいように援助する

私にはこの考え方が合っていて
スッキリ仕事できるのです。

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