Tag: 環境適応

気持ちだけでは何もできない。
根拠がなければ意味を伝えられない。
クリームパスタをコーヒーゼリーにつけてしまう。
否定するのでもなく、笑って受け入れるのでもなく
(一見正反対のように見えて同じことが違う形で起こっているだけ)
認知症のある方が「そうする必然」を考える。
(「そうする原因」があるのではなくて)
今、表面に起こっている現実だけを見るのではなく
結果として起こっている現実の中に
認知症のある方の障害も能力も現れている。
私たち、障害と能力のプロである作業療法士が寄与できるのは
まさにこの部分にあり、何よりも一番の強みであると考えています。
でも、作業療法士であれば誰でもできるとは思わないし
作業療法士でなければ他の職種の人にはできないとは思わない。
ただ、作業療法士が一番近道にいるとは思っています。
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この時に大切なことは
〇〇してみたら?
◎◎したらいいんじゃない?
などと「自分が」思いつけることを360度列挙するのではなくて
(こういう考え方をする人は多いようですが、それは違います)
「ちゃんと眼で見てる」
「目の前にあるモノをモノとして見てる」のですから
この能力に働きかけるような工夫を考えます。
つまり
「黒いけれど麺つゆ」ではない と
認識してもらえるような工夫をするにはどうしたらよいか?
たとえば
平たいお皿にゼリー型をひっくり返した形のまま
細かくしたり、崩したりしないで
立体を保った形のままで提供すれば
「麺つゆではない黒い塊」と見えると思います。
つまり、「能力」にはたらきかけて解決を図るのです。
現実的にはここまでで実用と考えますが
どうしても「デザート」として認識してほしい
要請があるとするなら
デザートらしい食器を工夫する
最終的には別個に提供するということになるかと考えます。
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フツーに考えて
世の中、良いコトづくめのモノなんてない
と思ってる。
良いコトづくめ…と見えたなら
それは目に見えないトコロで差し引きゼロになってる
のだと。
私は作業療法士だけど
むしろ、実習生や若手作業療法士には
作業療法の光と影
作業提供に伴うリスクをきちんと教えたいと考えてる
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平成27年4月12日(日)東京 日本印刷会館にて
合同会社geneさん主催で
「リハスタッフのための認知症のある方への評価から対応まで」
というテーマでセミナーが開催されます。
評価をどのように対応に結びつけていくか
生活障害やBPSDについてはモチロン
骨折手術後のリハでよくあること
Activityを提供する際にどんな風に考えたらよいのか
また、場面設定での留意点など
事例を紹介しながら具体的にお話いたします。
詳細・お申し込みはこちらから
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1421723012-628240
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認知症のある方への対応について
評価が適切に行えていないと
何がよくて何が不適切かわからないまま
結果オーライになってしまいがち。
それだって
マズイ結果よりは良いかもしれないけど
でも、たまたま、うまくいったとか
認知症のある方が合わせてくれた、とかだと
今は良くても早晩そのやり方では通用しなくなる
という時期がいずれ訪れる。
もっとマズイのは
その時の認知症のある方の過剰適応が
後々マイナスの状況となって現れること。
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認知症のある方への対応について
倫理や道徳や時には優しさや愛として語られることがあるけど
認知症は脳の病気によって暮らしの困難が引き起こされるので
知識と技術で語るべき事柄だと考えています。
モチロン、対人援助職としての在り方を否定するものではなく
むしろ、対人援助職として在ろうとすればするほど
知識と技術が要請されると思うけど。
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PTの人は身体のプロで
動作分析をして運動学習を促していく仕事をしてる。
認知症という脳の病気によって引き起こされる
慢性・進行性の障害に対して
疾患と障害の知識を手に入れれば
「行動」というもう1つの言葉で
認知症のある方とコミュニケーションをして
行動変容を促せるんじゃないかとも思う。
「行動」はウソをつかない雄弁なもう1つの言葉
基本的な行動観察と分析と対応という思考回路をもっているから
ただ認知症を引き起こす疾患と障害の知識を
手に入れればすごく変わってくると思う。
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能力を観る。。。というのは
単に「これができた」「あれもできた」ということではなくて
できかたを観る。。。ということ
できかたを具体的に観ることができれば
今、ここの環境、この場面設定ではできるけれど
違う環境、異なる場面設定では
できないことも予測できるということ
少なくとも、その幅を予測できるということ
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