Tag: 対応

関係性の中の変化

ちょっと待った

認知症のある方に対して
さまざまなサービス利用をしていただく
…ということはよくあると思います。

この時に考えておかないといけないことは
サービス利用という外部の援助は
目的ではなくて手段であるということです。

サービス利用によって
対象者とご家族との関係性の中での変化が
起きればよいのですが
そうでないと、ご家族が無力感を抱いてしまうおそれがあります。
今後起こるだろう病状の変化に
対応していく意欲をそがれてしまっては本末転倒です。
いろいろな人と一緒に頑張っていこうと感じていただけるように。。。そのためのサービス利用なんだと思います。

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変化の実感を待つ

ちょっと待った

変化の実感を待つことが大切です。
今まで試行錯誤して頑張って工夫されてきたことが
なかなか効果が出なかった繰り返しをされていると
もう一度挑戦してみようという気持ちが湧いてこなくても当たり前だと思います。

だからこそ
やってみようかと思っていただけるような
具体的な現実的な方法論を提案できることが大切です。

まずは、変化を実感してもらえることが一番大切な時です。
援助者はここで焦ってはいけないのだと思う。
先を焦ってたくさんの方法論を提示することではなくて
本当に有効なピンポイントの方法論を1つ提示する
その1つを選べること。

よくありがちなのが
先を焦ってあんまり役に立たないような
抽象論総論一般論を並べてしまう。。。
あれもこれもたくさんのことを伝えてしまう。。。
それでは、逆効果になってしまうのだと思います。

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目の前の困難の改善を

我慢のしどころ

まずは、目の前の困難の改善を
相談者ができるようなことを1つ
具体的に提案します。

この時一番大切なことは
相談者に
「変われるんだ」
「できた」
「よかった」
と感じてもらえること。

それだけで
まずは十分なんだと思います。

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能力の観察を

我慢のしどころ

観察で大切なことは
能力を見いだすということだと考えています。

BPSDを含めた生活障害は
能力を使って何とか対処しようとしているから起こる

対処への意欲と努力が
より合理的な方向に向かうように
そのためにはICIDHではなくてICFの考え方で
原因ではなくて必然があると考えることで
どう対応したらよいのか…道が開けてくると感じています。

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まずは観察を

我慢のしどころ

まずは
今、何が起こっているのかを
判断を加えずに観察することが
大切なのだと考えています。
(精神科専門のOTが陥りやすいワナは、ここにあるんじゃないかと感じています)

知識がないと観察できないから
焦って予測や方法論をあてはめようとしてしまいがちだけど
わからないことは、わからないままに
判断を留保したまま観察をすることが大切で
諸般の事情で方法論を優先した時にも
結果だけではなくて
方法論がもたらした意味を考えておくことは必要だと思う。

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現在起こっていること

我慢のしどころ

「どうしたらよいのか … 」

そう問われて
過去の体験や本や研修会で聞いた方法論を
「こんな風にしてみたら?」と答えても
Aというケースで有効な方法論が
Bというケースでは有効ではないことが圧倒的に多い

たとえ、表面的な現れ方が同じでも
Aというケースで起こっていたことと
Bというケースで起こっていることが
違っているから

専門家と呼ばれる人たちにとっては
Bさんのご家族から初めて受ける質問であっても
ご家族の方はワラにもすがるような思いで
同じような質問を
たくさんの専門家に繰り返ししてきたかもしれない

 

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抽象論・精神論は役立たない

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本当に困っている方に対して
抽象論や精神論では役に立てない。

「どう対応したらよいのでしょうか?」

こんな風に相談された時に
「叱ってはいけない」
「怒ってはいけない」
「相手の言っていることを否定しない」
「優しく」
…だと困っている方の役に立てないどころか
逆効果となってしまいかねません。

そのことがわかりすぎるくらいわかっていて
困っている人がたくさんいるのではないかと思う。

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視点の違い「立ち上がり」体験談

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私は筋力強化はしません。
立ち上がりと座ることを介助しながら練習します。

たとえば
何回も繰り返してからようやく
立ち上がれていた認知症のある方が
この方法を5回練習したら
自分でスッと立ち上がれるようになったのです。

5回で筋力はつきませんよね?

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