Tag: コミュニケーション

再現可能に言語化

認知症のある方への対応の傾向というのはあります。
もちろん、その時その場の関係性において
異なる部分もありますが
回避したい場面や、混乱から脱しやすい方法というのは
一般化は困難でも、その方その方にとっての傾向はあります。

認知症のある方への専門家としての援助の1つに
暮らしの困難の改善…が挙げられると考えています。
この部分に、OTはもっと積極的に関与すべきだと考えています。
(単に、気をそらせるためのAct.導入なんかじゃなくてね)

自分の中で再現できるように
他の職員やご家族でも再現できるように
言語化する…ということをすごく考えます。
その時に、印象に残るように、端的に言い表せるように
「キャッチコピー」もあわせて考えるようにしています。

政治家でこれが得意な人は演説が上手…って何かで読んだことがあります。
私は政治家じゃないけど
「伝える」ということを考えた時に
とても良い方法だと思い、以来、意識してトレーニングしています。

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他分野に例えて考える

他職種の対応がイマイチとか
他者が情けないとか
どうしたらいいんだろう?
と、他者教育をしたがる人って案外多い (^^;

でも、素朴な疑問として
プロ野球の選手が
頼まれてもいないのに
あいつをなんとかしてやろう
…なんて、考えるだろうか?

明日は我が身

厳しい競争社会に生きている人は
自分がケガなどネガティブな状況に陥らないように
良いコンディションを保ったり
きちんと結果を出し続けることに
必死の日々を送っているんじゃないだろうか。

私が思うに
周囲の人のあれこれが
やたら気になるような時は
我が身を振り返ってみるのがいいんじゃないかな?

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医学と暮らしの橋渡し

スローガンを声高に叫んでるだけでは
実行性はないと思ってる。

そういうことって
あちこちで起こっているんじゃないかなぁ?

認知症のある方への対応もしかり。

目の前のAさんの能力と困難と特性を踏まえて
具体的に現実的に対応の提案ができる。

それはつまり
疾患特性や障害の把握ができて
初めて可能なこと。

医学と暮らしの橋渡し

それが今、本当に求められていることだと感じています。

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時代を知る

ひのし

氷冷蔵庫

おわんやさん

… さて、何のことか知ってる人ー (^^)

今では、みんな言葉も実体もなくなってしまったけれど
なくなってから、まだ100年も経ってない
実際の暮らしに関わっている道具や職業なんです。

お年寄りがどんな風に暮らしてきたか
時代背景を知ってるって、とても大事なこと

身近にあったものがどんなものだったのか
時代により
地域により
異なってくるものだってあるでしょうし
多くの人に愛され使われてきたモノやコトもあるでしょう。

そういうのを知っているのと知らないとでは
お年寄りとお話するにしても
Act.を考えるときにも
全然違ってきます。

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修飾された哀しみ

怒りっぽくて
言語操作能力が低下していて
…という方のお話を聞いていると
哀しみを表現されることも多いのです。

「ごめんなさい。」

「私が悪いのよ。」

「何にもわからないから。」

会話が成立するようになることもよくあるのです。

ベースにこういう気持ちを抱えているんだ… 。
ふだん、見ているようでいて
修飾された部分しか見えていなかったんだ…

状態の変動は確かにある。
あるけれど… 。。。

状態の変動というものが
環境の影響のうけやすさという要因があるとするならば
もう少し、変動の幅を少なくできる可能性があるということを感じています。

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日々の対応こそがリハビリ

○○療法、△△療法、□□療法。。。

認知症のある方に、××がいい…と喧伝されていますが
万人に効くものがあるわけではありません。

ここでも、私はやっぱり
「 Fiest Do No Harm 」
と言いたい。

良かれと思って何かするよりも
悪いことをしないようにする

日々の対応こそが一番のリハビリ

その上でのプラスアルファはあったとしても

…だと思うのよねぇ。。。

なぜ、その声かけを選択したのか
…って、明確に言語化できる人と
あんまり会ったことないけど
それこそが大事。なんだと思ってる。

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家族評価は大事

ご家族によって
退院先によって
何をどこまでどんな風に伝えるか
…それはすごく気をつけています。

認知症のある方の評価は
能力と障害と特性の把握に始まるけれど
ご家族の評価も同じ。

ご家族と「やりとり」をする過程で
やりとりそのものの成立はもちろんだけど
ご家族の能力と困難と特性の把握もおこなうことができます。
場合によっては、明確化するために「やりとり」を「使う」こともあります。

とりわけ、ご自宅に退院される場合には気をつけないと。

安易な評価で安易な作業を指示した結果
ご家族を追いつめ
ご本人が辛くなってしまうことだってあり得ます。

私たちの目標は「帰す」ことではなくて
「在宅支援」…家で暮らし続けることの援助。なのですから。

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相手の特性で対応する

相手の特性で対応する

これはスムーズな関係作りのコツです(^^)

礼儀正しい方には、こちらも礼儀正しく。
フランクな方には、こちらもフランクに。
マジメな方には、 こちらもマジメに。

礼儀を大切にしてきたからこそ、身に付いているのだから
礼儀を大切にできない人から信頼して…と言われても
ムリがあるかと思います。

その人が大切にしてきた「ありよう」を
こちらも表現することで
「あなたにとって大切なことを私は大切にします」
と、もう1つの言葉で伝えることができます。

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