Tag: コミュニケーション

山を登るように

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認知症のある方の評価を
イメージで伝えるとしたら
山を登るように…とも言えると思う。

いきなり頂上にはたどり着けない。
3合目、5合目、7合目…
一歩一歩歩き進めるしかない。
歩くしかないけど
歩いた分は着実に先に進めているし
振り返れば、登ったことを実感できる。

山を登る時には
準備も知識も必要だし

歩きながら見える風景も
同じ山でも同じではない。
けれど、まったく違うというわけでもない。

当然
道のないところは歩かないから
知らない風景だってたくさんある。

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「作業」のプロ

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プロとして
「作業」を扱えるようになりたい
と願っています。

最低限、不適切でないように
願わくば、より適切に

私にとっては
「作業」が素晴らしいかどうかは
あまり関心がありません。
(対象者にとって素晴らしい体験であるように願っていますが)

ただ「作業」がもつPowerについては
知っておく必要があると考えています。
とりわけ、負の側面について。
Powerのベクトルの前向きだけでなく後向きに関して。

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挨拶を重視する社会

我慢のしどころ

なのかな?って思うことがあります。

だって
何かの事件が起きた時に
ニュースでインタビューに応じている人が
「挨拶をちゃんとする良い人(子)」
って必ず出てくる言葉だもの。

挨拶=良い人(子)
なんて言い切れないじゃんって思うけど (^^;

テレビ側がそのような答えを意図的に選択して放映しているのか、本当にそのような応答が多いのかはわかりませんが。

モチロン、私のこの記事は挨拶は軽視しろということでは決してありません。念のため。

どんなことでも
当たり前のように言われていることは
何かしらの意味があるんだとは思いますが
その意味を自分なりに検証してみることは必要なのではないかと。

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共同体験の提供

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自分の価値基準に照らして
信頼できるかどうか判断しているわけで
それは、その人との共同体験を通して判断しているわけで
(人によっては他者の評判が判断基準のこともあるかもですが)

認知症のある方だって変わりはない。
担当者との関係性において
信頼できそうかどうか判断している。
判断基準がより感覚的なものに偏ることはあったとしても。

大切なことは
目の前にいる認知症のある方が
「この担当者は信頼できそうな人かどうか」
判断できるような「共同体験」を提供することなんだと思う。
結果として
挨拶を重ねることがそれに値することがあるのだと思う。

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ラポールは結果として形成される

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認知症のある方に対して
挨拶を重ねて会話を重ねて
なじみの関係を作ってラポールを形成してそれから…って
言われているようですが。

ラポールは結果として形成される。
私はそう感じ考えて行動しています。

私たちだって
「よく知っている人=信頼している人」
というわけではない (^^;
ですよね?

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今の私たちの努力が未来の他部門の知識

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今の他部門のリハ関連の知識って
えぇ〜?って思う時もある。
でも、それって過去の私たちが他部門に伝えてきたことが
現在の他部門に定着しているんだと思う。

他部門はちゃんと伝達してくれているんだよね。

だから
今、私たちがえぇ〜?って思ったとしても
それは過去の私たちの限界でもあったのだと思う。
そういうことを忘れちゃいけないと思うし
逆に言えば
今の私たちの努力が
未来の他部門の知識に結びついていくのだと思う。

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言葉に惑わされない

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私たちはどうしても言葉の能力に重きを置きがちです。

会話が巧みにできると
その他の記憶や遂行機能も得てして実情よりも高く見積もりがちです。

その反対に
会話が困難だと記憶や遂行機能や判断力も
低下しているように思い込みがちです。

アルツハイマー型認知症のある方はもちろんですが
若年性認知症のある方や
前頭側頭型認知症のある方は
能力と障害のバラツキがもっと顕著です。

言葉は言葉として尊重しながらも
もう1つの行動という言葉にも
耳を傾ける必要があることを感じています。

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より長くより快適に食べられるように

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私は、食事にはリキ入れています。
重度の認知症のある方に対して
面会に来られるご家族ができることが
好きな食べ物を食べさせてあげる
…ということに限定されることも少なくありません。

作業療法士の私としては
食べること以外で
認知症のある方とご家族の方とのやりとりを
助けるようなコトをみつけられるようになりたい
と思う一方で
だからこそ、できるだけ長く経口摂取が続けられるように
そのためにも食事を大切にしたい
と考えています。

4月6日(日)の合同会社geneさん主催のセミナーでも
今日の小田原OT勉強会でも
たくさんの方が食事介助のスプーン操作について
熱心に体験してくださったことに深く感謝いたします。

1人でも多くの方が
より長くより快適に食べられるように
心から願っています。

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