Tag: リハビリテーション
願っているだけでは
願いごとを叶えることはできない
お題目を唱えているだけでは
より善い現実を手にすることはできない
「その人に寄り添ったケア」
という理念を具現化したいのなら
願うのではなく
唱えるのではなく
日々の暮らしの中でこそ
もっと地道に愚直に
私たちの言動を具体的に検討することなのだと考えています。
具体的に検討できるくらい、目の前で起こったことを
観察できるようになることなのだと考えています。
観察する前の「判断」(実際には感想)が多すぎる
…そう感じています。
そのためにも
知識と技術が必要で
だって
知識がなければ抽象論・総論・一般論にとどまってしまう。
技術がなければ現実化・具体化することができない。
願いごとを叶えたければ
その願いが強く大きなものであればあるほど
要求される知識と技術は比例して広く深くなっていくと思う。
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実習に来てる学生さんに
「ガンバレ」って言うのではなくて
学生さんが頑張れるように
援助したいと思う。
日々の困難の中にいる方に
「ガンバレ」って言うのではなくて
困難の中にあっても頑張れるように
援助したいと思う。
できれば、困難が少しでも少なくなるように
可能であれば、何かしらの善きことを見い出せるように
援助できるようになりたいと思う。
そのためのチカラを
チカラを扱えるに足る自分を
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今を遡ること〇十年
学生の時や若い時に
「どうなるかわからない」
「本当にそうなるのか確信がない」
のに
目標なんて立てられない
目標を立てていいのだろうか?
と感じていた時がありました。
大きな誤解です。。。
100%実現できるかどうか
わからないからこそ目標を立てるんです。
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重度の認知症のある方が対象だと
感覚系・感情系にターゲットを置いてコミュニケートするので
かなり、感情系の回路を使います。
自分としては
それなりに知的労働もしてるつもりなんですが
(知識と合致させながら行動観察)
結構、感情労働してます。
ある程度の知識を持っていても、これだけ疲れるんだから
知識がほとんど無い状態で
感情系を働かせるしかなければ
どれだけ消耗してしまうか。。。思いやられます。
そりゃー、キツいよー。。。
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認知症のある方への対応として
いろいろなツール、方法論、手技が提案されているけれど
ツールはツールだからこそ活用できるようになることは必要だけど
ツールの視点で人を見てはいけない。
そう考えています。
ツールはツールだからこそ
限界もあれば効果もあります。
どんな認知症のある方にも
万能な唯一絶対のツールなんてありません。
ツールをツールとして使いこなせるようになることは大切だけど
ツールに目の前の人を当てはめてはいけない。
目の前にいる人の役に立つように
ツールを活用できるようになることが大切なのだと思います。
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ただし、認知症治療病棟は
良くなり次第できるだけ早く退院していただいた方が良いので
いつまでも自分が
身体的なリハをしたり
Act.を提供したり
生活障害やBPSDの対応をしているだけではなくて
他の誰でも再現しやすいように
起こっていることとどうしたら良いのかの両方を
具体的に言語化して伝えられるということも
認知症治療病棟に勤務するOTのもう1つの役割だと考えています。
たとえば
身体的なリハであれば
より充実したリハが行える老健に「つなげる」ために
どういう状態像だから
どんな声かけや関わり方が有効なのかを
明確に言語化しておくということです。
認知症治療病棟の中で
身体的なリハをどれだけ実践できているかよりも
より良い生活環境の中で
より充実したリハを実践できる施設に
より早くより良い心身能力のあるうちに
退院先の施設のスタッフが困らないように
具体的に明確に言語化して「つなぐ」ことができる
むしろ、こちらの方が大切だと考えています。
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認知症治療病棟でのOTの役割は
1)ADLの維持・向上
2)能力と特性の発揮の機会提供
3)生活障害・BPSDの軽減
だと考えています。
1)ADLの維持・向上としては
一番重点を置いているのが、食事と移動です。
食事は今まで何度も繰り返しこちらでも投稿してきたとおり
多くの場合に、介助を変えることで食べ方が変わります。
もともと認知症のある方が骨折してしまった場合や
CVAを発症してしまった場合などには
できるだけ元の移動能力に戻れるように
あるいは最低限拘縮は作らずに
できるだけ良い身体機能を維持しておくことは
とても大切だと考えています。
2)能力と特性の発揮の機会提供とは
適切なActivityを選択し、適切な場面設定を構築することです。
たとえ年老いたとしても認知症になったとしても
自分の本質は変わらないのだと再体験できる場があることが
認知症のある方にとってもご家族の方にとっても大切です。
3)生活障害・BPSDの軽減に
OTだからこそ、寄与できるコトがたくさんあります。
それは、こちらでもたくさんの投稿をしてきました。
1)〜3)のいずれも
認知症のある方の「障害」と「能力」と「特性」を評価できるから
OTとしての「役割」が遂行できるのだと考えています。
* もしも「評価」が心もとない方がいましたら
是非「認知症セミナー@合同会社gene」の記事をご参照ください。
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見学実習って一番難しいと思ってる。
だって、ほとんど知識がない学生を対象に
観察する・見学することを学べるように援助するんだもの。
ただ単に
施設の機能を説明したり
自分がしてることを説明するなら
ラクだけど。
それってあんまり有効なテじゃないよね。
知識がないのに
専門家として観察する・見学するってどういうことか
理解してもらえるようにするって難しいです。
いまだに、試行錯誤してます。
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