Tag: コミュニケーション

退院支援・在宅支援

認知症のある方の
退院支援・在宅支援を考える時に
欠かせないのは家族評価

ご家族だって
生きてきたように年をとっているし
ないものねだりはできない

一方的にこちらが情報を提供するのではなくて
ご家族の強みを活かして
できることを積み重ねていくことが大切だと思う

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スプーン操作はリズムも大事

食事介助のスプーン操作はリズムも大事。

たとえば、こんな風に

(口元でいったん止めて) ピタッ
(相手が開口して)    パカッ
(スプーンの背を当てて)    ピトッ
(ちょっと下方に押す)  グッ

言うは易し行うは難し

何回もトレーニングしてみてください。

 

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雑感

 

表現って、やっかいなもので
当人が意図して語ったはずのことが
当人が気づいていなかったその人をあぶり出してしまうことがある。

だからこそ怖くて
だからこそ安心なんだけど

「書は人なり」

一朝一夕には加工できない。

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今のウェブ管大好き☆

私は神奈川県作業療法士会のウェブサイト管理委員の一員でもあります。

私自身が講演の依頼を受けることも多いですが
自分の勉強のために研修にもたくさん参加しています。
研修会の時に隣り合った人とお話していて
「神奈川のサイトって凄いですよね」
「いつもみてますよ」
「サイトの作り方を参考にしてます」
などというお声をかけていただけると
ウェブ管の一員としてはとても誇らしい気持ちになります(@^^@)

神奈川士会のサイトの「ウリ」の1つは
「いつでも誰でもどこからでも全てのコンテンツにアクセスすることができる」です。

これは一見、県士会員への不利益のように見えるかもですが
(あちこちでよくみかける
会員専用コンテンツ・会員限定コンテンツは1つもないので)
実は、長期的な視野に立ってよく練られた戦略の一貫としてオープンになっているんですね。

県士会は県内OTのためだけの組織じゃありません。
職能団体ですから。
それはちゃんと記載されています。
職能団体としての機能をウェブサイトを手段とする立場で発揮するのがウェブサイト管理委員会です。

たとえば
この「月刊よっしーワールド」もおかげさまで
「すごく役立つ」「大切なことが書いてある」と
ご好評をいただいています。
ネタ的には、研修会に出かけなくても家にいながらにして
無料でそれなりの情報をゲットしてもらえると自負もしています。

それも、県士会の職能団体としての意義
ウェブサイト管理委員会のスタンスをふまえて
閲覧制限をかけずに公開しているんです。
(考えもなしでやってるワケではないです)

私は今のウェブ管が大好きです☆
スタンスを明確にして適切な方法論を選択しているからなんです。
しかも徹底している。
これはねーなかなかできないことです。
さらっとやってるから
しかも大上段に構えてなんてやってないから
わからないかも。だけど。

「神奈川県士会サイト」の 評判がよいのも
確かにコンテンツの質・量ともに群を抜いていると思いますが
本当にスゴイのは、その戦略・立ち位置・スタンスなんです。

私は今のウェブサイト管理委員会の一員として
ウェブサイト管理委員会が所属する県士会の一員として
仕事ができることを誇りに思っています。

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11時30分になるところ…ということは

11時30分になるところ…ということはいわゆる暴言、介護抵抗があるAさんとお散歩に行きました。
そろそろ昼食の時間になるので
(Aさん、もうじき11時30分になるところですから、そろそろ戻りましょうか?)
と私が尋ねた時のAさんのお答えが
「11時30分になるところ…ということは、まだ少し余裕があるということですよね」
私が(そうですね。それじゃあもう少しここにいましょうか)と言うと
Aさんは間髪置かずに「ええ」と答えたのです。

Aさんは、暴言や介護抵抗というBPSDがあり、HDSーRをとればおそらく5点以下と推測される方です。
それでも、婉曲な言語表現を理解し、婉曲で細やかな言語表現で応答する。
重度なBPSDがあっても中核症状が重度だったとしても
Aさんがこれほどの言語能力をもっているという現実も変わらない。
Aさんは、お散歩の時に自ら周囲の景色を見渡して
風にそよぐ緑の綺麗な若葉を見れば
「青々としている」
「押したり引いたりしているみたい」
と観察したことを言葉にして現すこともできる方です。
もしかしたら、これだけ細やかな観察力と言語能力があるから「こそ」
周囲のいろいろな状況を見て、聞いていることを敏感に受けとめていたかもしれない。

私たちがよくしてしまうことの1つに言葉と行動の乖離があります。
例えば、食事が終わった方の食器を下げようとして
「お下げしてもよろしいですか?」と言葉では言っているけれど、手はすでに食器を持ち上げているという… (^^;
言葉は質問のカタチをとってはいるけれど、実はほんとうの意味では相手に尋ねてはいないという。。。

職員が慌ただしく動いている中では場面はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
その場で違和感を感じたことに対して表明しようとしても、場面の切り替わりが早すぎれば違和感だけが積み重なって言葉にできなかった感情がBPSDというカタチをとって表現されているかもしれません。

冒頭のAさんの言葉はもう少しこの場にいたい…という気持ちを間接的に表現しています。
認知症の中核症状が進行している方でもこのような言葉がすっと出てくる方というのは
長い人生、多分にそのような対応をしてこられた方だという推測が成り立ちます。
繊細で豊かな言語表現をする方には、私たちも同等の対応ができるようになって初めてAさんと同じ土俵に立つことができます。

暴言、介護抵抗がある方に対しては「どうしたら抵抗少なく介護に応じてもらえるだろうか」という観点で対応が話し合われることはあっても、その暴言や介護抵抗が示している認知症のある方の能力の適切な把握やそのような状況を結果として引き起こしてしまったかもしれない私たちの言葉遣いや動作そのものについての検討が少ないように感じています。

もしかしたら
Aさんの暴言、介護抵抗というカタチで現れていることの少なくない部分に、私たちが扱う語彙の貧弱さや対応への嘆きが含まれていたのかもしれません。

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「県士会って何?」という声

こちらのサイトには
神奈川県以外の方も作業療法士(OT)でない方も
たくさんお立ち寄りくださっています。
本当にありがとうございます。
これから私が書くことは、神奈川のOTのことを書くけれど
それは職能集団という意味ではどんな職業にも通じるところがあると思います。

職能集団としての県士会…を考えている人はもしかして少ないかも。ですね。
県士会=研修会提供団体。ではないんですが…。

県士会で昨年度地域リハ部が
「認知症者に対する作業療法」アンケートを実施しました。
返ってきたアンケートは107通となっています。
うーん。。。
忙しい日々の臨床の合間を縫ってアンケートに回答するのは
確かに大変だけど…
このアンケート結果の集計があるから
県内の「認知症者に対する作業療法」の一端が明確になったんです。
自分1人だけでは知ることもできないことがわかる。
要望があれば、そのアンケートに記載することもできる。
結果は必ず理事会に報告されるから、今後の研修や企画の参考データになるし
多職種の団体との会合の時にも根拠をもとに話題を提供することもできます。

「OTを理解してもらうのは難しい」っていう声を聞くこともよくあるけど
県士会ではOTのPRをいろいろなところでさまざまなカタチでやってるんですよー。
それらはすべて報告されています。

自分1人ではできないことをみんなで分かち合って頼りになる方に先頭に立ってやってもらう。
役割分担をすることで所属する集団全体の利益にも自分個人の利益にも還元される。
そのことが巡り巡って対象者の方の利益にもなる。

「県士会に入ったってお金とられるだけ」
という声を何回か聞いたことがあります。
それはそういう風に自分でしているんです。
キツい言い方かもですが。

県士会はオープンな組織です。
たとえば、先の「認知症者に対する作業療法」のアンケートがどこで公開されているか知ってる?
県士会理事会の議事録がどこに掲載されているのか知ってる?

お金とられるだけ…という人に限って
それらの情報をまったく知らない
というパターンはとても多いんです。

私たちは
自分の知っていることをもとに判断しているはずなのに
その前提を疑うことができない…よくあるパターンですよね…(^^;

まずは、県士会総会議案書を読んでみてください。
まずは、選挙公報を読んでみてください。
そして、自分が知らないことがたくさんあるということに
知らないでモノを言っていたということに気がついてほしい。
そしたら、知るための努力をできるでしょう?

順序はすっ飛ばせないですよね?
評価なくして治療はできない。
適切に治療をしようと思えば
現状把握としての適切な評価があってこそ。

組織運営も同じだと考えています。
適切なフォロワーシップを発揮して積み重ねた経験があって
適切にリーダーシップを発揮できる。
その過程そのものが組織の活性化につながっていきます。

「誰かのせい」「何かのせい」にするのが
民主主義じゃありません。
それはもう既にあちこちのたくさんのケースをみてきているじゃありませんか。

私たちが今できることはたくさんある。

まずは、総会議案書と選挙公報を手にとって
必ず総会への出席もしくは委任状提出と会長選挙への投票を。

ううん。その前に。
まずは、県士会へ入会してください!
今度の県学会で入会のお手続きもできますよ〜!
新人さんはとりわけゼッタイに。

というわけで
来週の日曜日、4月21日はいざ小田原へ!
第14回神奈川県作業虜法学会へのご参加をお待ちしておりますm(_ _)m
詳細は「第14回神奈川県作業虜法学会公式ウェブサイト」をご覧ください。

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可能性を広げるのは私たち次第

立ち上がってほしい時に
ちっとも立ってくれない困った人…とみるか
ちっとも立とうとしない人がどうしたら立ちやすくなるか…とみるか

同じ現実でも
見ているところはまったく違う。

ちっとも立ってくれない困った人
…とみている限り、その人は立ってくれないと思う。
ちっとも立ってくれない困った人
…という見方にそった行動をするようになってしまうと思う。

だって
人間って常に状況に「適切に」対応してるんだもの。

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意図こそが大切

スティーブ・ジョブズじゃないけど
ほんと、そう思う。

何を意図しているのか
曖昧なまま方法論を検討する
これって臨床では案外多いんですよね  。。。(^^;

だから、会議が堂々巡りになったりして (> <)

意図や目的の明確化、共有化をしてから方法論の検討
だと思うんだけど。。。

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