Tag: コミュニケーション

言葉に惑わされない

IMG_0517

私たちはどうしても言葉の能力に重きを置きがちです。

会話が巧みにできると
その他の記憶や遂行機能も得てして実情よりも高く見積もりがちです。

その反対に
会話が困難だと記憶や遂行機能や判断力も
低下しているように思い込みがちです。

アルツハイマー型認知症のある方はもちろんですが
若年性認知症のある方や
前頭側頭型認知症のある方は
能力と障害のバラツキがもっと顕著です。

言葉は言葉として尊重しながらも
もう1つの行動という言葉にも
耳を傾ける必要があることを感じています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1233

より長くより快適に食べられるように

IMG_0441

私は、食事にはリキ入れています。
重度の認知症のある方に対して
面会に来られるご家族ができることが
好きな食べ物を食べさせてあげる
…ということに限定されることも少なくありません。

作業療法士の私としては
食べること以外で
認知症のある方とご家族の方とのやりとりを
助けるようなコトをみつけられるようになりたい
と思う一方で
だからこそ、できるだけ長く経口摂取が続けられるように
そのためにも食事を大切にしたい
と考えています。

4月6日(日)の合同会社geneさん主催のセミナーでも
今日の小田原OT勉強会でも
たくさんの方が食事介助のスプーン操作について
熱心に体験してくださったことに深く感謝いたします。

1人でも多くの方が
より長くより快適に食べられるように
心から願っています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1231

暗黙の前提

IMG_0516

「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで
自分は何が欲しいのかわからない」

これはスティーブ・ジョブズの言葉です。
だからAppleは他の企業のように
事前のマーケティング・リサーチは行わない
そのかわり発売後のユーザー使用感アンケートを重視する
という内容の記載を読んだ記憶があります。

私はこの言葉に
作業療法士として賛同する側面があります。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1227

教えることは学ぶこと

IMG_0446

「教えることと学ぶこと」
という本もありますが
実習に来ている学生がグンと伸びる時、学ぶを深める時って
指導しているこちらも学生との関係性によって
今まで無自覚にしていたことを
明確化することができるようになったり
意識化できていなかったことを再発見できるようになったり
する時でもあるように感じています。

不思議だなぁ。。。
面白いなぁ。。。

そういえば
対象者の方がグンと伸びる時もそうかも。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1195

わからなくて怒っている

IMG_0945

認知症のある方の
いわゆる「易怒性」「介護抵抗」と呼ばれるものに
本当はわからなくて怒っている
わかるように伝えると怒らなくてもすむ

そういうケースがかなりあると感じています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1191

診断でも評論でも矯正でもなく援助

ちょっと待った

私たちの仕事は
診断でもなく評論でもなく矯正でもなくて
援助なのだと思う。

知識と技術に目の前の方を当てはめるのではなくて
対象者の可能性を広げる方向に
知識と技術を活用できるようになりたい。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1185

体験を通したエンパワメント

IMG_0516

ご家族からしてみたら
デイなどのサービス提供施設で働くスタッフは
身近な存在で、だからこそ相談もしやすいと思います。

施設利用中の認知症のある方の行為をみれば
その方の能力と困難と特性がわかる。
ご自宅での様子を具体的に教えてもらえれば
「何が起こっているのか」具体的に推察できると思います。
そうしたらどうしたらいいのかがわかる。

相談された時に
具体的に方法論を提案することができれば
ご家族はとても助かると思うし
何よりも困った時に力になってもらえる
という具体的な体験を通して
今後に起こるかもしれないことに対しても
不安はあっても前向きに向かっていこうという
エンパワメントされる体験になると思います。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1169

目の前の困難の改善を

我慢のしどころ

まずは、目の前の困難の改善を
相談者ができるようなことを1つ
具体的に提案します。

この時一番大切なことは
相談者に
「変われるんだ」
「できた」
「よかった」
と感じてもらえること。

それだけで
まずは十分なんだと思います。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/1165