Category: よっしーずボイス(ブログ)

(株)geneさんのナースセミナーFacebookにて
先日2月19日(日)に開催された
「ナースのための認知症のある方への対応の工夫と考え方 」が
紹介されました。
詳細はこちらから
https://www.facebook.com/gene.nurse/
研修会情報もSNSから得ている方も多いですよね。
「よっしーずボイス」では
参加資格に制限のない、どなたでも参加できる
セミナー・研修会情報のお知らせもしています。
1人でも多くの方にお伝えしたいことはたくさんあります。
今、困っている方
今、モヤモヤした気持ちを抱えている方には
きっとお役に立てることがあると思います。
自分で言うのもなんですが (^^;
私が講演をする時には
明確な言語化・具体的な説明そして考え方の方向性を伝えられるように心がけています。
臨床経験が少ない方にも、まずは明日から実践・挑戦しやすいように
臨床経験の多い方には、実践の根幹を為す考え方を届けられるように
単なるハウツーやマニュアルとして消費されるのではなく
臨床の場に帰ってから、その時その場のその関係性において判断・実践できるように
それが私の願いです。
それらは
かつて必死になって心理社会的対応に邁進したのに
自分がゴミ箱になってしまったように感じるだけで
そこまでしても目の前にいる方にはプラスの変化が感じられず
とても辛く、もがきまくっていた過去の私が欲しかったものなんです。
今、同じように辛い思いをしている方がいたとしたら
ダメモトと思って聴きにきていただけたら嬉しく思います。
今後とも引き続きどうぞよろしくお願いします m(_ _)m
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あんまり言語化されていないと思いますが
認知症のある方にActivityを提供する時に
工程を説明します。
実はその時にポイントがあります。
それは
視覚的な情報を中心にするのか
聴覚的な情報を中心にするのか
運動的な情報を中心にするのか
説明の力点をどの情報を主体として提供するのか
ということです。
どの感覚が理解しやすいのか
こちらが把握できていれば
Act.の場面でその都度説明したり声かけをしたりお手伝いをしたり
という必要がほとんど少なくなって
認知症のある方自身で援助を受けることがほとんどない状態で
Act.に取り組むことができるようになります。
えてして
Act.の場面において
対人援助職たる私たちは
「援助を受けながらでも〇〇できる」ことを善しとしがちですが
認知症のある方にとって
〇〇という作業をしながら、もう一方で他者の説明を聞いて理解して行動修正する
というような同時並行課題は負担の大きいものです。
他職種の人たちに
「これならカンタンだからできるんじゃない?」と言われることもよくありますが
認知症のある方の近時記憶障害、構成障害、遂行機能障害などの有無と
その程度を把握していると、とてもそんな風には思えません。
必死になって一生懸命やろうと向き合っているのがよく伝わってきます。
たとえ
援助を受けながらでも、何か作り上げることができたとしても
それってどうなんだろう?
作っている最中の手応え、充実感、そんな感情を味わうことができたのだろうか?
私の脳が認知症のある方の手を動かさせているような状態は、私は絶対イヤです。
認知症のある方の脳と、認知症のある方の手と、対象たるAct.とが
たとえ、どんなに小さくてもしっかりと1つのループを作っているような場
そういう場を作り上げるためには、説明ってとても大切。
どの感覚を主体として説明するのか
それは、その人がどの感覚を理解しやすいのか
その評価を根拠に判断しています。
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今よりも良くなることを望むなら
今困らないようにという視点で対応していても良くはならない。
それは対応が後手に回っている。
先手をうって
1手間かければ
今よりも良くなる
良くなれば
1手間じゃなくて0.5手間くらいですむようになる
1手間かかるんだから
その手は有効な方がいいよね。
無効な1手間だと、消耗してしまうだけだもの。
その手が読めるかどうか。
本当に問われているのは
手間じゃなくて、その手なんだよね。
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POST 理学療法士作業療法士言語聴覚士のためのリハビリ情報サイトさんに
昨日、私の記事が掲載されました。
「認知症の方のリハビリ室への誘導のしかた」
「作業療法ジャーナル」vol.51No2にも一部掲載されている内容です。
リハ室に来てしまえば
ニコニコして楽しそうに過ごされるけど
誘導の時に拒否するという認知症のある方は少なくありません。
それは誘導の仕方が「態度として悪い」のではなくて
適切ではない。だけなのです。
リハ室に行ってしまえば楽しまれるんだから
誘導が多少強引だっていいんじゃない?とは思いませんよね。
デイサービスなどにも
行ってしまえば楽しく過ごされるのに
行くまでが大変、お迎えが大変。というケースは案外多いと思います。
そういう場合にも応用できるかもしれません。
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平成29年2月19日(日)に
東京の中央労働基準協会ビルにおいて
(株)geneさん主催の
「ナースのための認知症のある方への対応の工夫と考え方」が
開催されました。
参加されたみなさま、運営を担当されたHさん
おつかれさまでした。
どうもありがとうございました。
私はずっとしゃべっていたせいか
あっという間に一日終わってしまったように感じました。
実技は楽しかったですねー (^^)
実際に体験して、その体験の意味を言語化して理解できると
明日からの臨床で具体的に観察できるポイントが今までとは違ってくると思います。
こんな風にして「変化」を体験できると
「視点」も否応もなく変わってきます。
認知症のある方に行動変容が起こる時には
私たちの側にも新たな気づきが生じます。
どちらの側にも行動変容は起こるんです。
私にとっては初めての
(株)geneさん主催「ナース向けの〜」セミナーでしたが
とても貴重で有意義で本当に嬉しい一日となりました。
どうもありがとうございました m(_ _)m
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セミナーのお知らせです。
平成29年7月16日(日)に
東京の日本印刷会館において(株)geneさん主催の
「認知症のある方の対応入門〜評価のすすめかた〜」のセミナーの
参加お申込受付が開始されました。
詳細はこちらから
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1487124067-817684
認知症のある方に対して
適切な援助ができるためには
評価(検査ではなくて)が行えることが必要です。
でも検査ではない評価をどうすすめたらよいのか
案外、言語化して教わっていない場合が圧倒的に多いのではないでしょうか。
だから、どうしたらよいのかわからなくて困ってしまう。
そのような方に
評価のすすめ方について、ご提案します。
そして
評価を深めるための情報収集のしかたについても、ご提案します。
(検査ではなくて)
根幹をなすのは
認知症という状態像を引き起こす脳の病気によって引き起こされる
日々の暮らしの困難の改善に寄与することができるために
障害と能力の視点で何が起こっているのかを把握できるように
医学と暮らしの橋渡しができる知識と技術の涵養が必要
という考えです。
そして、その養成課程の特性上
リハスタッフが一番近道にいると思っています。
でも
リハスタッフだから、できるわけでもないし
リハスタッフでなければ、できないわけでもない
そこは、断言しておきます。
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まだ先の話ですが
「認知症のある方の食べることの対応」というテーマで
(株)geneさん主催のセミナーが名古屋で開催されます。
詳細はこちらから
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1486545014-978484
平成29年6月25日(日)に
名古屋金山研修センター(ゼミナールプラザ)にて開催予定です。
リハスタッフはもちろん
看護・介護職・歯科衛生士さんその他どの職種の方でも
実際に食事介助に関わっている方ならご参加できます。
ぜひ、お話を聴いて実際に体験していただきたいです。
ほんのちょっとのスプーンの扱い方の違いで
こんなにも食べ方が変わってくるのだということ
そしてその食べにくさが嚥下5相とどんな関連性があるのか
ということについてご説明します。
ご参加お待ちしております m(_ _)m
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認知症のある方が施設に入所されたり病院に入院されて
「帰りたい」と言った時に
現実場面においての「帰りたい」という言葉は正当です。
そんな時には「今すぐには帰れずにここにいる理由」を説明すべきです。
そして説明したとしても近時記憶障害があって忘れてしまうとしたら
繰返し「帰りたい」と言われても
こちらも繰返し同じ対応をするしかありません。
そして、その一方で
認知症のある方に
自宅にいる自分とここにいる自分とを天秤にかけて
ここにいる自分の方を善しと感じていただけるような体験を
提供し続ける方策を模索することを考えます。
けれど
もしも現在の暮らしの中の何かがきっかけとなって不安や心配といった感情が喚起され
その感情から過去の同じような感情を抱いた体験を想起したとしたら
別の対応が必要だと考えています。
たとえば
「まだ子どもが小さいから早く帰らないと」
というような言葉を表出された場合です。
見た目にはまったく違うAct.をしながらも
昔とった杵柄時代の思い出とともに感情を表出されるのと
同じコトが違うカタチで現れているのだと考えています。
一方はポジティブに
一方はネガティブに
体験− Occupy – のもつPower は、とても強い。
ピンチはチャンスなのです。
私たちOccupational Therapist は
この強いPowerをもつOccupationを使いこなすことができるプロです。
Powerには向きがありません。
どちらにも転びます。
そして強い効果のあるものほど
用い方によってはマイナスの作用をもたらしてしまいます。
今、ベテランのOccupational Therapistがすべきことは
作業療法の素晴らしさを旗を振って語ることではなくて
若手の作業療法士にも理解した上で実践できるように
Occupationの使い方、用い方を伝えること
マイナスの作用をもたらさないようにするにはどうしたらよいのか
できればプラスの作用をもたらせるようにするにはどうしたらよいのか
その方略をこそ伝えることだと考えています。
今の私に
臨床の場ではない場所で
どこまで伝えることができるのかわかりませんが
最善を尽くしてお伝えします。
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