Category: よっしーずボイス(ブログ)

認知症のある方とご家族の
余分な困難が少しでも少なくなるように
そのために
関わる職員が
より有益な試行錯誤ができるように
考え方の枠組みを提示できるようになりたい
と願っています
その時その場のその関係性において
状態も状況も異なるのだから
方法論ではなくて
考え方の枠組みを提示する
方法論を提示するのは
考え方の枠組みを
明確にイメージしてもらえるように
かつて
もがき苦しんでいた過去の私が
知りたいと欲し、なかなか知ることができなかったこと
よりクリアに提示できるように
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私がAさんの食事介助をしていたら
ふと、前の席のBさんと目が合いました。
スプーンを私に差し出しながらBさんが一言
「食べる?」
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食事中の大声というBPSDに対して薬物療法を求められたけれど
実は食べ方の問題だった
食べ方が改善したら結果としてBPSDも改善した
というケースは決して少なくありません。
同じように
怒りっぽくて困る
暴言・暴力・介護抵抗というBPSDと思われていたことが
コミュニケーションの問題だった
説明と対応を変更したら結果としてBPSDも改善した
というケースも決して少なくありません。
対応の工夫という非薬物療法が効果的である
ということを具体的に示せるようになれば
薬物療法に依存するのではなくて活用するという選択肢を選べるようになります。
作業療法士として
暮らしの困難の凸凹に対して
具体的に対応の工夫を提案できるようになっていきたいと考えています。
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たとえば
タイムマシンか何かで私たちが突然瞬間移動した場所が
砂漠のまっただ中だったとしたら
密林のまっただ中だったとしたら
大氷原のまっただ中だったとしたら
どんなに不安な気持ちになるだろうか
そこで出会った人たちが
険しい表情やキツい口調で何かしゃべっていたら
どんなに不安な気持ちになるだろうか
不安が高じれば
相手の言動を深読みしたり
疑心暗鬼になったりするかもしれない
認知症のある方の不安な気持ちには
及びもしないだろうけれど
こんな風に考えるだけでも
不安な気持ちは如何ばかりか…と思います。
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ポジショニングを考える時に
「悪い姿勢を修正する」と考えるのではなくて
「もっている能力を発揮しやすいように」考えるようにしています。
後方につっぱってしまうから
後方につっぱらないように姿勢を直すのではなくて
前傾しやすいようにサポートをする
そんな風に考えて対応すると
使うのは古いタオルを巻いたものだけでも
ラクに前傾姿勢をとったり
車いすの背もたれに寄りかかったりを繰り返せるようになれば
その結果として、後方へのつっぱりが減少します。
悪いところに着目して
悪いところを直すのではなくて
持っているけれど表面化していない能力を
発揮しやすいように援助する
私にはこの考え方が合っていて
スッキリ仕事できるのです。
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お待たせいたしました〜!
「食べることの援助」
作業虜法総合研究所主催の研修会
会員外の申込受付が本日より始まります。
嚥下はあちこちで研修会が行われていますが
果たして適切なスプーン操作について
学んだことのあるセラピストや看護介護職員がどれだけいるでしょうか?
実は、スプーン操作の適否は嚥下能力と密接に結びついています。
臨床の中で案外おろそかにされてしまいがちな
でも生命に直結している場面
そして本当はとても豊かな場面
である「食事」において
「食べることの援助」を具体的にどのように考えればよいのか
明日からの臨床に役立つようにお話したいと考えています。
作業療法士以外の職種の方でもお申し込みいただけます(^^)
詳細はこちらをご参照ください。
作業療法総合研究所http://ot-lab.org
【開催案内】http://ot-lab.org/post/317
作業療法士の方は
この機会に是非入会もご検討くださいm(_ _)m
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入院当日の方の表情は
たいていこわばっていて不安げです。
そんな時に
笑顔で接するだけで
その方の表情が和らぐことがままあります。
楽しく!笑わせる!などというスローガンではなくて
「大丈夫ですよ」「心配しなくていいんですよ」
ということを笑顔を通して伝えることもできます。
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認知症のある方とご家族が抱える暮らしの困難は
今までしたことがないことをしてしまう凸と
今までできていたことができなくなる凹がある。
たとえば
怒りっぽくなったという凸と
服薬管理ができなくなったという凹と
怒りっぽくなったという凸は
よくよく確認すると
実は、今までできていたことがわからなくなった
という凹に由来するものだったりすることってよくある。
怒りっぽくなった
という表面だけ観て「対策」を考えたりすると
悪循環に陥ってしまうように感じています。
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