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視点の違い「立ち上がり」体験談

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私は筋力強化はしません。
立ち上がりと座ることを介助しながら練習します。

たとえば
何回も繰り返してからようやく
立ち上がれていた認知症のある方が
この方法を5回練習したら
自分でスッと立ち上がれるようになったのです。

5回で筋力はつきませんよね?

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視点の違い「立ち上がり」の現実

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たとえば。。。「立ち上がり」でも
「食事介助」と同じことが起こっています。
カンタンなこと、ジョーシキ、誰でもできる
。。。と思われています。

立ち上がりができなくなるのは
筋力低下のためって思われています。
だから、筋力強化しましょう。
立ち上がりの練習をしましょう。って。

でも
私が老健に勤務している時に
一日に何回も自分でトランスファーしていたのに
専門家のPTが週に2回も個別リハをしていたのに
立ち上がりができなくなってしまった方がいて
その方に私が立ち上がりの練習をしたら
もう一度立ち上がれるようになった
そういう方が何人もいたのです。

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研修会「身体合併症へのアプローチ」@高知

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平成25年9月12日(木)13日(金)に
高知市にある三翠園を会場に開催される
平成25年度日本精神科病院協会/日本精神科医学会
学術教育研修会・作業療法士部門において
講演 Ⅳ 「身体合併症へのアプローチ〜暮らしやすさを支援するための方法論とその考え方〜」のタイトルでお話させていただきます。

今、精神科病院は、その役割を早期退院−地域支援への移行と退院困難な長期入院患者さんの高齢化への対応と二極化が進んでいます。
とりわけ、高齢化に伴って生じる身体合併症への対応は急務にも関わらず、精神科病院に勤務する作業療法士や看護介護職員が困っていることの1つだと感じています。
明日からの臨床ですぐに使えるような実践的な話からその考え方までお話する予定です。

受講対象者は
精神科医療に関与している作業療法士及びこれに準ずるもの
となっています。
また、日本精神科病院協会以外の作業療法士も参加可能とのことです。

詳細は下記サイトをご参照ください。

公益社団法人日本精神科病院協会
http://www.nisseikyo.or.jp
学術教育研修会作業療法士部門
http://www.nisseikyo.or.jp/education/kenshuukai/gakujyutsu/sagyouryouhoushibumon

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上唇を要チェック!

最近多いなぁ…って感じるのが
上唇での取り込みが十分に機能していなくて
食塊を結果的に押し出してしまうので
スプーンから食塊がこぼれ落ちてしまったり
1回量が少なくなってしまったり
咬合不全を起こしていたり

そのような方でも
適切に介助すれば
だんだん上唇で取り込めるようになってきます。

適切に介助されないために
もっている能力を発揮できないだけでなく
不適切な介助に適応できるからこそ
結果として食べ方が不適切なパターンになってしまう

そんなの本当にもったいない。

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食べ方をきちんと観る

なぜ、昨日書いた記事のようなことが起こっているかというと…

主に、食事場面に関わる人の評価の視点が

「食べ物をこぼさずに口の中に入れられるか」

「ムセていないか」

の2点だけになっているのではないかと思われます(^^;

 

口腔内で食塊形成できるか

咽頭へ食塊を送り込むことができるか

等の口腔期のはたらきについて

あんまり確認されずに食形態が選択されているんじゃないかと

思われます。

食後に口腔ケアをすると思うのですが

口の中いっぱいに食べ物が残っていたり

頬の内側に食塊がこびりついているのを見てはいても

その現実が意味している状態像とが結びつかないのだと思われます。

 

治療が終了し

入院前の施設に戻る時には

食形態の変更とその根拠、食事介助方法についても報告しています。

 

不適切な食形態を選択していた…のですから

理由はどうあれ

状態像を把握できていないことを示しています。

 

より正常に近い食べ物を食べさせる

のが良いケア、リハではなくて

その人の状態に合った食べ物をその人が食べることを援助する

のが適切なケア、リハなのではないでしょうか。

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舌の動きの見落とし

とりあえず

咽せずに食事していると

舌の動きが見落とされがちです (^^;

常食や軟菜や刻み食が出されたりしていて

食べにくいから

食べようとしないとか

なんとか送り込もうとして

手を口の中につっこもうとするとか

 

食形態を適切に選択できていないことの結果として

不適応行動が起こっているだけなのに

つまり

食形態が不適切と身体を通してちゃんと訴えているのに

訴えを問題視するというパターンがかなりあるようです。

 

食形態を落として

適切に介助するだけで

食事場面の「問題点」が改善される

…というケースにかなりたくさん遭遇しています。

 

見た目にも、味わいとしても

おいしく食べていただきたい

という気持ちはわかりますが

こちらが良かれと思ってしたことでも

相手に合っていなければ逆効果になってしまいます。

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靴の選択 ADL

私はOTですから

靴の脱ぎ履きを自力でできるかどうか

自分の目で確認します。

その上で

夜間の状態

覚醒頻度やトイレ回数、その時の靴の履き方や歩行状態を

複数の看護介護職員に確認します。

認知症のある方は状態像の変動の幅も広いからです。

(ここではあんまり触れないけど
疾患特性だけじゃなくて環境相関性もある
…ということだと考えています)

 

きちんと靴を履こうとする方で

ベルトを止めたり

踵を入れることができる方の場合には

敢えて、足入れのラクな靴ではなくて

しっかりした硬い素材で脱ぎ履きに手間のかかる靴を

選択することもあります。

夜間トイレまで歩けるけど不安定だから見守りたい

夜トイレに行こうとして起き上がったときに

足下にあるセンサーマットに反応して

職員がお部屋にかけつける時間をかせぐためです。

 

モノゴトを選択する時には「意図」「目的」があります。

たかが、靴かもしれません。

ですが、私は思うのです。

たかが、靴でさえ

「意図」「目的」を明確にして

必要な情報を得て判断選択する

という手順を踏むことができないのに

もっと大きな重要なコトに対して

適切な対応ができるのだろうか?と。

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靴の選択 「すたこらさんソフト」

「すたこらさんソフト」

株式会社アスティコ
http://www.astico.co.jp/index.htm

商品はこちら
http://www.rosio.com/sutakora.htm

やわらかくて

軽くて

履きやすい

バレーシューズのような靴に履き慣れている方に

オススメします。

踵の丸カンも柔らかい素材なので踏んでも痛くありません。

なおかつ、形状はきちんと保たれているので

踵を引っ張り上げる作業がしやすいです。

ゆったりめに作られてはいますが

惜しむらくは甲の高さがあまりないので

むくみが著明な方だと甲の部分が足背にくいこんでしまいます。

足にはあまりむくみがない方にオススメです。

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