Tag: ADL

靴の選択 「快歩主義」

アサヒコーポレーションの「快歩主義」
http://www.asahi-shoes.co.jp/kaiho/

Good ! なところは

軽い

足触りが柔らかくて感触が良い

歩きやすい

 

私がよくオススメしているのはこちらのタイプです。

http://www.asahi-netshop.com/search/all/detail.asp?A1=KS2210&A2=KS20201-&A6=0445

この靴が向いている方は

ご自身で靴の脱ぎ履きが自立もしくは全介助の方

足のむくみがほとんどない方

 

この靴では合わない方は

靴を履こうとする意思はあるけれど

足入れが適切にできない方

靴を履けたかどうか判断できない方です。

尿意があってトイレに行こうとして

靴を履いたけれど

中途半端な履き方だったりすると

途中で転倒してしまうリスクがあります。

 

この靴はゆったりと作られてはいますが

むくみの著明な方では

足背部のマジックテープの長さが足りなくなってしまいます。

きちんと止めずに立ったり歩いたりするのは危険ですから

むくみが著明な方は別のタイプの靴を選ぶようにしています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/300

靴の選択

「靴なんて何履いたって同じ!」と言うPTOTに驚いた

…という記事を

「対象者に合った履きものを」

で書きましたが (^^;

もうちょっと具体的に

オススメの靴の話

靴とADLの適合

靴紹介の方法

etc.etc.について記事を書いていきます。

ただ、靴はどんどん新しい商品が開発されているので

現時点での話…ということをご了承ください(^^)

 

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/299

「座るー立つ」方法のポイント

提起した方法にはポイントがあります。

それは、「動きを止めないように動く」ということです。

タイヤの1ヶ所を手で押し出すようにすると

タイヤがぐるっとまわるように

円環状になっているという特性を活かすのですから

ふんばったりするような動きを止める行為をすれば

そこで身体全体の動きが止まってしまいます。

 

滑らかに

がんばらずに

 

個々のパーツとしての筋力に頼らずに

身体全体の協調を活かして

立ち上がりー座る

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/271

「座るー立つ」方法の提案

身体を総体として働きやすくするために

立ち上がりの時には

両手を大腿から下腿、足首、つま先へ…と

さすりおろすようにします。

ここでのポイントは

手が常に身体に触れたまま動くということです。

手が触れていることによって

たとえば、タイヤのように

身体が線ではなくて円環状になるようなイメージです。

身体に端のない状態をつくる

身体がつながっていて始めも終わりもない状態

この状態で動きが生じれば

身体の他の部分もつられて動かざるをえません。

手でさすりおろす…という動きにひきづられて

臀部が持ち上がります。

動きを決して止めないことがポイントです。

 

座る練習をする時には

立った状態で両手を大腿に置き

大腿〜下腿、足首、つま先へと手をさすりおろすようにしながら

腰をおろしていきます。

臀部が着座したら

手をつま先、足首、下腿、大腿とさすりあげるようにして

身体を起こします。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/259

「座るー立つ」身体は総体として働いている

お年寄りに対して

筋力強化を主体としたリハを行うということは

「個々のパーツの能力の総和=身体能力」

という考え方に基づいています。

でも、それは本当でしょうか?

 

身体は常に全体として 総体として働いています。

身体のあるパーツの能力が

低い時には低いなりに

高い時には高いなりに

 

身体は常に総体として働いている。

 

それなのに

筋力強化を主体とするということは

逆に言えば、

総体として働いている身体を

無自覚であったとしても

否定してしまうということを意味します。

 

抽象的な「正常な身体」を 勝手に設定して

そこからの引き算として

お年寄りの現状をとらえる

…という考え方は

いろいろな人生経験をしてこられたお年寄りの生き方までも

暗に否定してしまうことにもなりかねません。

 

判断基準が「正常な身体」であるならば

追い求めているのは「正常化」ということです。

それは、はたして、

「その人らしさを大切にする」と言えるでしょうか。

「お年寄りを尊重する」と言えるのでしょうか。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/258

「座るー立つ」観れども観えず

実は、健常と呼ばれている私たち自身が

腰部の筋を収縮させることによって 臀部を持ち上げているのです。

観てればわかるし

やってみればわかる

けれど、そこに注意を向けなければわからない…

常識を鵜呑みにする人にはわからない…

 

身体を前傾し、足裏からの床反力を使って立ち上がれるのは

膝と股の屈曲角度が鈍角になる

スツールのような高いイスに座っている場合です。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/253

「座るー立つ」現状への疑問

立ち上がり方については

昭和大学で開催された

第12回神奈川県作業療法学会のワークショップはじめ 

いろいろな研修会や勉強会で説明していますが

巷でよく言われているような 

「身体を前傾して足の裏を意識してふんばって立つ」

という方法は

実はあんまり適切ではないのではないかと考えています。

臀部が接地した状態で いくら上体を前傾しても

この肢位での重心は

足底からの垂直線上より後方にあるので 

床反力を利用したら後方へ倒れるしかありません。

それでは立ち上がれないので

たいていの対象者の方は立ち上がるために 

腰部の筋を収縮することによって臀部を浮かしています。 

(あまり療法士によって明言されることはないようですが) 

実は、ここが分水嶺になると考えています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/249

「座るー立つ」体験談

老健での体験談です。 

車いすで移乗自立の方 。

もちろん、リハで立ち上がりや筋力強化を実施。

それなのに、段々と移乗困難になってくる…

巷では、このようなケースに対して 

廃用によるADL低下、筋力低下によるADL低下と

盛んに言っていますが

本当にそうでしょうか?

もし、そうだとしたら

何故、上述のようなケースが何例もあるのでしょうか?

老健ですから、1日の生活の中で移乗動作は何回も行われます。

その上、「専門家」がトレーニングしているのです。

もしかしたら、廃用や筋力低下が原因ではないのではないか?

自然とそういう考えが浮かびました。

 

立ち上がり困難になった方に対して

筋力強化などはまったくせずに

前回書いた方法論を用いて

 「座り方の練習が大事」
  http://kana-ot.jp/wp/yosshi/244

 「座るー立つ 同時に練習」
  http://kana-ot.jp/wp/yosshi/245

もう1度立ち上がれるようになったケースを数多く体験しています。

実際の現実的方法論の検討はもちろんのことですが

これらの現実が指し示す意味が重要なんだと考えています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/251