靴の選択 ADL

私はOTですから

靴の脱ぎ履きを自力でできるかどうか

自分の目で確認します。

その上で

夜間の状態

覚醒頻度やトイレ回数、その時の靴の履き方や歩行状態を

複数の看護介護職員に確認します。

認知症のある方は状態像の変動の幅も広いからです。

(ここではあんまり触れないけど
疾患特性だけじゃなくて環境相関性もある
…ということだと考えています)

 

きちんと靴を履こうとする方で

ベルトを止めたり

踵を入れることができる方の場合には

敢えて、足入れのラクな靴ではなくて

しっかりした硬い素材で脱ぎ履きに手間のかかる靴を

選択することもあります。

夜間トイレまで歩けるけど不安定だから見守りたい

夜トイレに行こうとして起き上がったときに

足下にあるセンサーマットに反応して

職員がお部屋にかけつける時間をかせぐためです。

 

モノゴトを選択する時には「意図」「目的」があります。

たかが、靴かもしれません。

ですが、私は思うのです。

たかが、靴でさえ

「意図」「目的」を明確にして

必要な情報を得て判断選択する

という手順を踏むことができないのに

もっと大きな重要なコトに対して

適切な対応ができるのだろうか?と。 

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/303