Tag: 対応

ピンチはチャンス

BPSDは確かに困りごとではありますが
今初めてそこまで能力が低下したわけではない。

能力低下はあったけど
表面化していない時期を経て
BPSDとして表面化するようになった
…と思ってる。

ほんとは、そこまでの間に
対応の工夫をピンポイントで考えられたらいいと思う。

たぶん、そこまでの間は
認知症のある方のほうでなんとかしのげてたんだと思う。

だからこそ
ピンチはチャンス。

その方にとっての対応を真摯に考えられる
その方自身にとっても
私たちにとっても
チャンスなんだと思う。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/543

再現可能に言語化

認知症のある方への対応の傾向というのはあります。
もちろん、その時その場の関係性において
異なる部分もありますが
回避したい場面や、混乱から脱しやすい方法というのは
一般化は困難でも、その方その方にとっての傾向はあります。

認知症のある方への専門家としての援助の1つに
暮らしの困難の改善…が挙げられると考えています。
この部分に、OTはもっと積極的に関与すべきだと考えています。
(単に、気をそらせるためのAct.導入なんかじゃなくてね)

自分の中で再現できるように
他の職員やご家族でも再現できるように
言語化する…ということをすごく考えます。
その時に、印象に残るように、端的に言い表せるように
「キャッチコピー」もあわせて考えるようにしています。

政治家でこれが得意な人は演説が上手…って何かで読んだことがあります。
私は政治家じゃないけど
「伝える」ということを考えた時に
とても良い方法だと思い、以来、意識してトレーニングしています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/540

医学と暮らしの橋渡し

スローガンを声高に叫んでるだけでは
実行性はないと思ってる。

そういうことって
あちこちで起こっているんじゃないかなぁ?

認知症のある方への対応もしかり。

目の前のAさんの能力と困難と特性を踏まえて
具体的に現実的に対応の提案ができる。

それはつまり
疾患特性や障害の把握ができて
初めて可能なこと。

医学と暮らしの橋渡し

それが今、本当に求められていることだと感じています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/534

マンネリでも楽しい

認知症のある方に対して
集団活動を日替わりで提供する
…なんてことはしていません。

昨日もカラオケ、今日もカラオケ
そして明日も…カラオケ?

何かを覚えなくても安心していられる「場」
歌ってもいいし
歌わなくてもいいし
聞いてるだけでもいいし

「今日、カラオケは?」
「カラオケ、何時から?」

私だけでなく看護介護職員も
患者さんからよく質問されるそうです。

おおまかな場面設定は変えていないのに
「マンネリだからイヤ」という方はいません(^^;

認知症のある方に対しては
マンネリの良い面を良い方向性に活用できればよいのだし
私たちにとっては
「どんな風に参加しているか」
というところを観察しておけば他の場面でも役に立ちます。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/530

アウトプットがインプットを促す

食事の途中で食べ物で遊んでしまったり
場面の切り替えや活動途中で混乱してしまったり
…そういう方も大勢いらっしゃいます。

そういう時に
あれこれ言葉で説明するとよけいに混乱してしまう場合もあるのです。

じゃあ、どうしたらいいのか…

今、何をしているのか
忘れてしまったり
混乱してしまっているような時には
嫌がらない範囲で
少しずつ「食べる」体験をしたり
少しずつ「活動」体験をしてもらうことで
食べることに集中できたり活動することに集中できるようになります。

アウトプットがインプットを促す。
そういう場合も多々あります。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/527

課題の提供のしかた

認知症が進行してくると
言語理解力や状況推測力、場面転換への対応などが
困難になってきます。

そんなときに
いきなり課題を出して
「さぁやりましょう」
で、かえって混乱してしまう方だって大勢おられます。

そういうときには
ウォーミングアップが必要
会話だったり
材料を触って手いたずらしたり…
タイミングを見計らって導入すると
スムーズに課題を遂行できる方も大勢おられます(^^)

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/525

日々の対応こそがリハビリ

○○療法、△△療法、□□療法。。。

認知症のある方に、××がいい…と喧伝されていますが
万人に効くものがあるわけではありません。

ここでも、私はやっぱり
「 Fiest Do No Harm 」
と言いたい。

良かれと思って何かするよりも
悪いことをしないようにする

日々の対応こそが一番のリハビリ

その上でのプラスアルファはあったとしても

…だと思うのよねぇ。。。

なぜ、その声かけを選択したのか
…って、明確に言語化できる人と
あんまり会ったことないけど
それこそが大事。なんだと思ってる。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/513

「歩かないと歩けなくなる」

「歩かないと歩けなくなっちゃうよ」
「リハビリしないと歩けないよ」

こういう呪文はキライだなぁ…

でも、こういう言葉を聞いたことのない人のほうが
少ないのではないでしょうか?

だけど、そんな風に言って
本当に効果があるのかしらん?

歩くのを援助するのがリハであって
歩かせるのはリハじゃないと思う。

歩きたくない何らかの理由
もしくは
歩かないほうが身体にプラスとなっている状況があるから
そっちを先に考えたほうがいいと思うんだけどな。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/507