Tag: リハビリテーション

今の努力が10年後の常識

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今の努力が10年後の常識に結びつく
そう思って仕事しています。

認知症のある方の
食べ方は介助のスプーン操作で変わるのだ。ということや
非薬物療法の中で最も大切なのは
〇〇療法、△△療法だけではなくて
日々の暮らしの困難に対して
障害と能力を根拠に科学的に合理的に対応が工夫できるのだ
ということが10年後には当たり前になっていれば良いな。。。

今の常識は過去10年の先人たちの努力の集積
それらを糧に
今の努力が10年後に実り
10年後の努力は20年後に実り。。。

認知症のある方とご家族の余分な困難が
少しずつでも着実に少なくなりますように。。。

そのことにほんの少しでも寄与できたら
本当に嬉しい。

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非薬物療法 ≠ 〇〇療法

ちょっと待った

認知症のある方への対応の工夫で
非薬物療法=〇〇療法、△△療法、□□療法 だけ
と思っている人が少なくありません。

どんな認知症の、どの状態の方にも効果的な万能な
〇〇療法なんてものは存在しません。

私はバリデーションを学んで本当に良かったと思ってる。

でも
たとえば
DNTC びまん性神経原繊維変化病で舌突出の激しい方や
CBD 皮質基底核変性症で原始反射のある方に
安全にラクに食べられるような介助方法は
(無理矢理食べさせて誤嚥を引き起こすこともなく
無理はダメと言って脱水や低栄養を引き起こすこともなく)
バリデーションや他の〇〇療法からは導き出されない。
それらは他のことに効果がある。

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倫理や道徳ではなく知識と技術で

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認知症のある方への対応について
倫理や道徳や時には優しさや愛として語られることがあるけど
認知症は脳の病気によって暮らしの困難が引き起こされるので
知識と技術で語るべき事柄だと考えています。

モチロン、対人援助職としての在り方を否定するものではなく
むしろ、対人援助職として在ろうとすればするほど
知識と技術が要請されると思うけど。

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PTに期待

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PTの人は身体のプロで
動作分析をして運動学習を促していく仕事をしてる。

認知症という脳の病気によって引き起こされる
慢性・進行性の障害に対して
疾患と障害の知識を手に入れれば
「行動」というもう1つの言葉で
認知症のある方とコミュニケーションをして
行動変容を促せるんじゃないかとも思う。

「行動」はウソをつかない雄弁なもう1つの言葉

基本的な行動観察と分析と対応という思考回路をもっているから
ただ認知症を引き起こす疾患と障害の知識を
手に入れればすごく変わってくると思う。

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目的?手段?

ちょっと待った

介護保険が始まって
確実によかったと思う。

モノゴトを前に進めるために
システムは大切。

けれどいくらシステムがあっても
システムを動かすにはソフトが必要。

介護保険サービスは使っているけれど
対応の工夫については
具体的に教えてもらったことがない
抽象的総論的なことしか言われなかった
というご家族は案外多い。

介護保険サービスの利用が
手段ではなく目的になってしまっている
そういうことっていっぱいある。

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能力=できかたを観る

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能力を観る。。。というのは
単に「これができた」「あれもできた」ということではなくて
できかたを観る。。。ということ

できかたを具体的に観ることができれば
今、ここの環境、この場面設定ではできるけれど
違う環境、異なる場面設定では
できないことも予測できるということ
少なくとも、その幅を予測できるということ

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先手の対応=イメージがある

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対応が後手にまわるってことは
表面に現れている困難事、つまり
「既に起こっていること」をどうにかしよう
という視点で考えているということ。

先手の対応は
「こうなる」「これならできる」という
イメージがあるということ。

どんなに丁寧に優しく接しても
対応が後手にまわっていると
行動変容は起こらない。

認知症のある方の
能力と困難と特性が把握できれば
「こうなる」「これならできる」というイメージは
ある程度の幅をもって浮かび上がり
だんだんとその幅が明確に狭くなっていく。

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悪いことをしないように

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もちろん善意なのはわかってるけど
「良かれ」と思って対応すると
いつのまにか自分のスローガンの実践になりかねない。
そうは思ってなくても
いつの間にか、からめとられてしまいがち。

むしろ
相手に悪いことをしないように
って心がけると良いと思う。

悪いことって
人それぞれによって違うから
相手をちゃんと観るようになるから。

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