Tag: 食事

なるべく自力摂取を

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考えられる対応としては2つあって。。。
1つは、介助側の技術を改善すること
もう1つは、認知症のある方自身が
なるべく自力摂取を長くできるように
食事の場面設定を工夫すること

自分のテンポで食べられると
オーラルジスキネジアがあっても
タイミングよく
唾液を飲み込んだり意図的に開口できる能力があれば
かなり長い間安全に食べられるようです。

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自分でコントロール

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オーラルジスキネジアのある方が
お話をしようと意図した時には
いったん閉口して唾液を飲み込んでから
お話をされます。

自らの意思と意図で症状をコントロールしている。

だから
短時間でもたくさん発語の機会を設けることも大切だと考えています。

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オーラルジスキネジアのある方

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アルツハイマー型認知症や
前頭側頭型認知症のある方で
かなり多いのが、オーラルジスキネジアが出現している場合です。

顎が勝手に動いていたり
舌が勝手に動いていますが
それでもお話は普通にできたりお食事も自分で食べているので
職員が気づかずに見過ごしてしまう。。。ことがあります。

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視点の違い

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認知症のある方の
不適切な食べ方をどのような立場で見ているのか
人は案外自覚できないものです。

能力低下しているからと考える人は
1回量を減らしたり
食形態を落とすことに抵抗を感じるようです。
もっと食べられなくなるのではないか。。。と

現実は違うということを知っていただきたい

能力があるからこそ
介助を含めた不適切な食環境に
適応した結果、不適切な食べ方を習得する

能力があるからこそ起こることなのです。

視点が180度違っているのです。
そして、この視点の違いによる関わり方の違いは
食事介助だけに限って起こっていることでしょうか?

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誤嚥性肺炎は減らせる

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認知症のある方の誤嚥性肺炎は減らせる
私はそう感じています。

仮性球麻痺などの障害がなければ
SDATのある方の食べ方の問題は
介助の適正化によって解消・改善されます。

ADやPick病のある方が
誤嚥性肺炎で亡くなられるケースが多いというのも
ゼロにはならないにしても
今よりは改善できると考えています。
少なくとも食べられる期間を
今よりは維持することはできると考えています。

食事介助については
ちょうど落とし穴のように
今までは「見れども見えず」で
適切に現状把握が為されていなかったから
現状把握が適切におこなえれば必ず変わる。

ケアに携わる方には
「食べる」ことの援助という視点で
もう一度食事場面を見直していただきたい。
とりわけ、作業療法士で食事場面に入っていない方には
ぜひ評価をしていただきたい。
なかでも、精神科病院に勤務する作業療法士は
食事介助に入っていない方が多いようですが
作業療法士として寄与できる場面がたくさんあるのだ
ということを知っていただきたいと思います。

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習4)

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じゃあどうしたらいいのか
おひとりおひとりの食べ方は異なっていますが
ポイントは「感覚」です。

感覚入力そのものは正常に入力されていることが多いので
感覚をもっと活用する
能力を把握して活用できるように介助する

オーラルジスキネジアがあっても
失行があっても
誤学習があっても
より合理的な食べ方ができるようになります。
ご本人と介助者にとって
負担の少ない方法で食べられるようになります。

このような食事体験は食事場面にとどまらず
情緒的な安定をもたらします。
正確には。。。
余分な不安感や混乱を減らすことができるのです。

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習3)

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もちろん、
必要な栄養や水分を摂っていただくことは重要なのですが
「食べ方」を把握した上での最低限の担保として
摂取を優先した介助をしているという認識をしないままに
「食べられる」ことを選択してしまいがちです。

このような、その場しのぎの方法に頼り過ぎていると
今はよくても、じきにその方法では通用しなくなってきます。
ご本人に過剰努力、過剰代償を強いている方法なので
過剰努力、過剰代償をできるだけの能力が低下したときに
次の手を打てなくなってしまう
ご本人も介助者もよけいに困ってしまうという事態を招いてしまいます。

何よりも
食べてはいるけれど
過剰代償を用いての食べ方なので
ご本人が違和感を抱き続けている
困惑や混乱を抱えながら
「食べている」という状況にいるということを知っていただきたいと思います。

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オーラルジスキネジアのある方(失行と誤学習2)

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「食べたくない」
「食べるのがイヤ」
「食べることに不安や不快がある」
わけではなくて
「食べたいけれどどうやって食べたらいいのかわからない」
「食べようとして
使えるはたらきで代償して食べようとしている」
場合が少なくありません。

ところが
介助者がこの現状をわからなくて
能力と障害を適切に把握しないままに
表面的になんとか「食べる」ことを優先した方法で
提供してしまうと
そこに誤学習が入りこみ
「食べ方」のパターンがよけいに崩れてしまいます。

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