Tag: 食事介助

口を開けてくれない

口を開けてくれないからといって

歯のすき間から食塊を押し込むように入れるのは基本NG 

開口しにくい方の場合には

口の中に無理矢理食塊を入れるような介助をしていませんか?

無理に食べさせようとはせずに

小さくて平らなスプーンを使って

少しでいいので

食べられるだけ食べられるように介助をすると

段々と開口して食べられるようになります。

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頸部後屈してしまう方への対応

食事時、頸部が後屈してしまう方には

前屈方向へ修正するのではなくて

頸部後屈したままで介助者の前腕などで頭部を支えます。

しばらくすると、頸部が前屈方向へ動くようになるので

その動きを感じたその位置で頭部を支えます。

頸部後屈という状態を修正しようとして

前屈方向へ他動的に動かそうとすると

作用反作用で、ますます頸部が後屈してしまいます。

後屈してしまうという状態を援助するという視点で関わると

前屈方向への対象者の自発的な動きがみられるようになります。

つまり、「直すな、支えろ」ということです。

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上の歯でこそげ落とさない

 

あちこちで

よくよく見かけるのがこのパターン(^^;

口の中にスプーンを入れたら

上の歯でこそげ落としてスプーンを引き抜く。

誰も言葉にしては教えてないのに

なぜ、こんなにも広まっているのだろう?

上の歯でこそげ落とすのはNG

(だって私たち、自分で食べる時にそんな食べ方しないし)

下唇か舌の上にスプーンの背で触れて

対象者の方が上唇で食塊をとりこんだら

そのままスプーンを水平に引きます。

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使うスプーンもセレクト

使うスプーンも対象者の方に合わせます。

大き過ぎるスプーンは

とりこみの1回量が多過ぎたり

大き過ぎるというスプーンの特性が

口の奥に入れすぎるという動作を誘導してしまうのでNGです。

人によっては

小さくて浅いスプーンが必要です。

ベビースプーンや

100均で売られているティースプーンの中に

安くて使い勝手の良いものがたくさんあります。

詳細はこちらをご参照ください。

OT Tips & PDF「小さくて軽いスプーン」

http://kana-ot.jp/wpm/tips/post/92

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口もとで一時停止

お年寄りに食事介助をする時には

必ず口もとで1度スプーンを止めて

お年寄りが食塊認知をする時間をもちましょう。

この1秒がとても大切。

スプーンですくった食塊を

いきなり口の中に入れるのはNG!

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スプーンの扱い方を知ってる?

食事に必要な機能のリハをしていても

実際の食事場面で適切に介助をしている人は多くはありません。

「してはいけないこと」「望ましい方法論」を

知らない人が多いのです。

卒業前の養成過程において

食事介助の時の具体的なスプーンの扱い方を指導されていない

という現状があります。

適切に食事介助をするだけで

お年寄りのアブノーマルな食べ方は激減します。

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足し算で関わる

「食事介助=口の中に食塊を入れてあげる」

ことではありません。

「食事介助=対象者が食べることの援助」です。

対象者の食べ方には必然性があります。

正常の食べ方に照らして、

そこから「引き算」をして、

正しくない食べ方を「修正する」のではなくて

現状の食べ方を否定はせずに

より安全に、より食べやすくなるように

「足し算」の考え方で関わっていきます。

「食べることを援助する」

という視点で関わるとは

「引き算」で考えるのではなくて

「足し算」で関わっていくことなのだと考えています。

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常に環境適応しようとしている

あんなに大変な食べ方をしていた方が

こんなにも上手に食べられるようになる。

お年寄りの能力、学習、環境適応のすごさを思い知らされる日々。

そしてそれはウラを返せば…。

でも、だからこそ

私たちの努力で変えられる部分なのだということを伝えたい。

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