食事摂取は恊働作業

重度の認知症状のある方でも介助だけで食事摂取の様子が変わります。

今までたくさんの方の食べ方が変わるのを目の当たりにしてきました。

舌の不随意運動の激しい方

赤ちゃんのようにちゅうちゅうと吸い込むように食べる方

口のまわりからエプロンまで食塊がびっしりこびりついていた方

なかなか開口してくれない方

どなたも1日1回の食事介助を重ねるだけで食べ方が変わりました。

もっと軽い状態像の方では

コップ1杯のお茶ゼリーの摂取でも変わります。

最初と最後で変わるんです。

過去からの介助という環境への適応の積み重ねが

現在の食べ方なのです。

だから、食事介助という環境をこれから変えていけば

新しい環境に適応して食べ方が変わっていきます。

食事は、対象者の方と私たちとの恊働作業。

その過程を通して

目を見はるほどの能力と特性を知ることができる。

このことを1人でも多くの方に知っていただきたいのです。

 

 

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