靴のすすめかた

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当院の認知症治療病棟では
靴の購入は代理注文することが多いのですが
ご家族に購入していただく時には気をつけています。

靴によって歩き方も変わる
転倒のリスクも変わる
ADLの自立度も変わる
…という当たり前の前提条件を
言葉にして明確に説明することも大切です。

もう1つ、カタログをコピーして
オススメな靴には赤丸で囲い
絶対不適切な靴には赤でバツを記入します。
そして、カタログの表紙もコピーして
どこどこにある介護用品のお店でこの紙を店員さんに見せてください。
〇〇病院のよっしーにすすめられた…とおっしゃってください。
と伝えるようにしています。

そうすれば万が一何か問題があった時には
店員さんから私宛に問い合わせてもらえるので
補足説明ができたり靴について確認することもできます。

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靴の選び方

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認知症のある方の靴の選び方は大切です。

モチロン
足に合わせるための採寸も
靴の脱ぎ履きがどの程度できるか
日中と夜間の状態
歩行能力。。。は当然のこととして
認知症のある方の場合には
「靴紐や飾り」の有無もチェックポイントになります。

靴紐があると、気になってほどいたり結んだり
結んでいるうちに更に複雑怪奇な結び方になってしまったり
靴飾りも「飾り」と認識できずに
「何かついている」ことはわかるけれど
気になってとろうとして、とりきれずに
半分とれかかった状態で危なっかしくなったり
。。。ということも起こります。

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「認知症のある方」という言葉

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ある人に、自分が「認知症のある方」という言葉を使っている
ということを伝えてから、ふと気がついた。

あれ?私、もしかして、ここではこのことに触れていなかったっけ?

「認知症高齢者」「認知症者」という言葉が
ギョーカイでも巷でもよく使われているかと思いますが
英語で何というか、ご存知ですか?
「Person with Dementia」「People who have Dementia」
なのだそうです。

初めて知った時には衝撃でした。
日本では「病気のある人」という表現なのに
英語では「人+病気」という表現になっている。。。

以来、私は「認知症のある方」という表現をしています。
こなれない日本語だなぁ。。。と思いつつも (^^;

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意外に多い寝ぐずり

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認知症のある方で
案外、多いのが寝ぐずり

いわゆる大声や不穏かと判断されそうなものの中に
眠くてでも眠れなくてイライラしてしまっていた
…というケースが少なくありません。

表情がトロンとしていたり
手を触ってみて暖かかったら
もしかしたら…と考えて対応してみるのも大切。

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答えが1つというのは。。。

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認知症のある方にどう対応したらよいのか
万人に通用するような唯一絶対の答え
というものはあり得ません。

答えが1つというのは。。。
その時その場のその関係性においては
答えは1つしかないんです。

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身体能力も忘れずに

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認知症のある方でも
筋緊張が亢進していたり
失調症状がある方って
実はとても多いのです。

認知症だからって
身体を観なくてよいわけではない。

認知面の障害と
身体面の障害と
それらの能力を把握すること

そこから適切な援助が始まります。

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目標設定の研修会

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私は今、リハ職にとって
一番重要で不足しているのが
目標設定のトレーニングだと考えています。

みんな、治療技術や評価技法に走っていて
それはもちろん、大切だけれど
目標設定と評価の深化について
なぜ着目されていないのか不思議です。

少なくとも認知症のある方に対しては
適切なリハプランが立案できるために
適切な評価が行えるために
目標設定の技術が必要だと考えています。

そこでお知らせ!
7月20日(日)に作業療法総合研究所の主催で
目標設定に関する研修会が
昭和大学横浜キャンパスで開催されます。
詳細は作業療法総合研究所のサイトをご覧下さい。

「良い目標が設定できる作業療法士になろう-概念篇」

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評価を深めるために目標設定を見直す

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評価がわからないから
ツールを探す。。。というパターンが多いけど
それでは結局ツールを使えるケースに限られてしまいます。
ツールを使えないケースはどうしたらよいのでしょう?
結局同じ困難に陥ってしまいます。

評価がわからない時には
評価を見直すのではなくて
目標設定を見直すと良いのです。

目標に鑑みて
どこまでわかっているのかが明確になる
曖昧な部分が明確になります。

そこを評価すればよいのです。

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